第12話 スーパーでエンカ

その後ダラダラと時間いっぱい歌い続け、由依と玲は帰路へとつく。


普段と変わらずダラダラと話しながら、けれども2人の距離はいつもより半歩分離れていた。


そんな違和感に俺が気付くこともなく、毎朝合流するコンビニの前で解散する。


「由依、じゃあまた明日」


「うん、玲。バイバイ……」


由依と別れ、陽がすっかり落ちて暗くなった帰り道を1人で歩く。


その途中でスーパーに寄り道をし、カップラーメンを幾つかとお茶、他にいくつか減ってきた物だけ速やかにカゴに入れていく。



そしてそのままレジに向かおうとした時だった。


「神森くんじゃん!こんなところで奇遇だね!」


「えっ、姫乃さん!?」


突然声をかけられて驚くも、その声の主は最近出来たばかりの友達である姫乃さんだった。


その後ろを見れば、この前会った彼女のお母さんもいる。


「神森くんよね。この前は改めて娘を助けてくれてありがとう」


「い、いえ……、自分は当然のことをしただけですので」


「今の時代、その当然をできる人は少ないの。だからお礼はしっかり受け取っておきなさい」


「は、はい!」


「ふふ、それでいいのよ。ところで神森くんはお使いかしら?」


「い、いえ……、そういうわけでは……」


「あっ!神森くんカップラーメンばっかりじゃん!今日もこれ食べるの?」


「そうだけど……」


そう答えると姫乃さんとお母さんは目を合わせ2人で強く頷いたかと思うと、次の瞬間姫乃さんに俺はカゴを持っている方とは反対の手を掴まれる。


「神森くん!今晩よかったらうちの家で食べたいってよ!」


「……えっ!?」


「そうよ、この前のお礼も兼ねて私からもお願いしたいわ」


「ええっ……!?」


突然の提案に俺は困惑してしまう。


俺と姫乃さんは友達ではあるが、正直に言えばまだ互いの家に遊びに行ったり、さらにご飯まで頂くような関係ではない気がする。


また相手の親公認といえど、女の子の家に行くというのは年頃の男の子にとっては中々難しい物がある。


嬉しさを気恥ずかしさが上回ってしまうのだ。


「ダメ……かな……?」


姫乃さんは上目遣いでおれの目を見つめてくる。


このお願いを断ることは出来ないと諦め、俺は横を向き視線を逸らしたまま、


「そ、それじゃあ……、今晩はご馳走に、なります……」


「やったー!!」


そういうと姫乃さんは俺の腕を両手で掴むと、ブンブンと振りながら飛び跳ねることで喜びの感情をこれでもかと表現してくれる。


そんなわけで俺は今晩姫乃さん宅に伺い、一緒に晩御飯を頂くことになった。


もうなるようになってくれ……、そう思いながら今晩も遅くに帰ってくるであろう母に外でご飯を食べて帰るという旨の連絡だけすると、姫乃さん達と今日の晩御飯のための買い物をするのであった。





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こんにちは、ごま塩アザラシです。

突然ですが私はソーシャルゲームが好きで、色々なタイトルを遊んでいます。

その中で崩壊スターレイルという作品があるのですが、そのゲームでは少し前に新しい星のストーリーが始まりました。

事前情報やPVなどで私は2人の気になるキャラがいたのですが、その2人がストーリーの中であんなことになってしまいメンタルが死んでいます。

同じ境遇の方はいらっしゃいますでしょうか?

BGMも今回のアップデートで追加されたものはとても良いものが多く、ゲーム自体面白いのでやっていない方がいらっしゃいましたらいかがでしょうか?

(案件ではありません)

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