ショートショート「あの頃と変わらない」
バレンタインにはたくさんのチョコをもらう。そんな甘い夢を見ていたのも昔の話だ。今日も1人、誰もいない家に帰る。郵便受けを開けると、手作りチョコの詰め合わせと小さな封をされた手紙があった。どうやら幼なじみが送ってくれたらしい。少し鈍感で、おっちょこちょいなとこもあるかわいいやつだった。
こんなこともあるんだなと思って、早速チョコを食べることにした。甘いホワイトチョコを食べながら、手紙の封を解いてみた。すると、こう書かれていた。
「私の手作りチョコ渡すのなんか、学生の時以来だね。元気にしてますか?私は来月結婚することになりました。招待状を入れてるので、是非来てね♪」
次に食べたのは苦いブラックチョコだった。おっちょこちょいなとこはまだ残ってるらしい、塩と砂糖の配分を間違えてるな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます