ショートショート「観察日記」
おじいちゃんは野菜を育てるのが大好きで、作った野菜を毎年収穫して、食べさせてくれた。おじいちゃんは野菜をとても大事に育てていて、観察日記をこまめにつけていた。
僕は大きくなり実家を出て、おじいちゃんの野菜を食べることもなくなった。久しぶりに実家に帰省した際、おじいちゃんが入院することになったので、おじいちゃん家にある荷物を整理することになった。野菜の観察日記は何冊もあった。
「今年もナスは立派に育った。」「これからトマトが大きくなるのが楽しみだ。」
と、野菜ごとに日記をつけ、色んなことが書いてあった。そんな中で1冊、ずっとつけられている日記があった。20年以上前からずっとつけられていて、
「本当に立派になった。」「これからが楽しみだ。」こんなことが書かれていた。
その日記の表紙に書かれていたのは僕の名前だった。これからはできるだけ帰ろうかな、日記の続き見たいし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます