ショートショート「どうする?」
「クソッ…こんな暗い廃工場に閉じ込めやがって。早くここから出せ!」
「そうか。なら、お前らのアジトの場所を言え。」
「……もし、嫌だと言ったら、どうする?」
「お前を殺す。」
「北町のラーメン屋の向かいのビルの402号室だ。」
「…え?あ、そうか分かった。じゃあお前らのボスの名前を言え。」
「……もし、無理だと言ったら、どうする?」
「蜂の巣にしてやる。」
「加藤佳寛だ。」
「速いな、おい。どうされるか分かった瞬間に答えるじゃん。言うの嫌なんじゃないの?」
「念のために質問してるんだ。」
「もし嫌だと言ったらってやつ、そういう使い方しないんだけどな。じゃあ次は、お前らの麻薬取引の場s
「港にある第3番倉庫だ。そこで明日の11時から取引がある。……あ、もし駄目だと言ったらどうする?」
「おい忘れんなよ。こっちが言い終わってないのに食い気味に答えるのってなんなんだよ。」
「フフフ…もし俺が今すぐ縄をほどいて、お前にピストルを向けたらどうする?」
「なんだと?お前、縄がほどけるのか!?」
「いやほどけない。」
「もう喋るなお前。まあいい、ある程度情報はもらえたし、お前には死んでもらおう。」
「フッ、周りを見てみな。」
「なんだこいつらは!ピストルを持った黒服の男たち?」
「こいつら全員、俺の仲間だったらどうする?」
「なっ、まさかお前わざと…」
「仲間じゃない。」
「じゃあ誰だよこいつら!」
「多分警察だ。」
「マジかよ。おいどうすんだよ!」
「刑務所同じ部屋だったらどうする?」
「知るか!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます