第五十六話 異世界樹の歴史
遺跡の最深部の奥、天から光が差し輝く木漏れ日に照らされる玉座に座る大きな存在。
『挑戦者…見事試練を達成したか。ここへ呼ぼうではないか。』
それぞれの階に居る皆に異変が起きた。
「ユンタ、ルーク、出口は見つかりましたか?」
「クゥン...」
「グルルゥ…」
もう帰れないんじゃと思う悲しそうなユンタとルーク。なんだかこっちも悲しくなりそうな表情だよ...
「困りましたねぇ。皆さんと合流したいのですが...ん?」
突如、ミナ・ルーク・ユンタの身体が光り出した。
「えっ?ちょ、まっ…」
「ウワウ?」
「グルガ...」
「おーい(-ω-)/。出口何処だぁー?...ほよ?」
エルの身体が光り出した。
(転送魔法?でも一体...)
「あの出口は
智一の身体が(以下略)
「取り合えず、これで脱...」
崖から登ってくる。
「ふぅ、なんとか体力持ったぁ…もう二十歳老けたよぅ。疲れたにゃーー。にゃ?」
疲れて仰向けになっていたら目の前に光の線が上に向かって何本も伸び始めた。
そして淳也(以下略)
転送魔法か。誰かが呼んでいる?他の皆とも合流できるかも..
全員が光りに包まれて消えた。
全員、最深部の暗く、浅い橋が真っ直ぐ玉座に伸びて周囲は浅い水辺の部屋に到着(呼び出し)した。
「痛たたた...」
「ワウッ...」「グウウウゥ。」
「レディにもう少し気を使ってくれよ...」
「怪我したばかりなんだけどなぁ。」
「○o。.ゴボゴボ(淳也死す…)」
そして皆はっとする。それぞれがそれぞれを心配し、仲間の絆に助けられる。そんな光景に笑みを浮かべた玉座に座る者。
全員がその視線に気づき、同じ方向を向く。全員恐る恐る近づく。
『よく超えたな。素晴らしかった。』
「あなたは誰ですか?」
周囲の兵士型の石像らの目が光り剣を抜いた。
『よせ。良い。』
石像らは剣を戻して元の体制に戻った。どうやら親玉で間違いなさそうだ。
『さて、私が何者かについてだな。』
その者は立ち上がり前に一歩進み階段を一段降りる。
その姿に俺らは驚いた。体長3mほど、七福神や神官のような形をした緑模様の衣を纏い、長い顎鬚の大きなご老人だった。
魔力は先ほど戦ったトロフィほどのもなく皆無。しかし圧が途轍とてつもなく重く神々しかった。
『私はこの番人の遺跡の王 ユグドラシルというものだ。』
大地の緑の恵みをもたらす守護者:ユグドラシル。かつて
『何、目的は聞いておる。
ユグドラシルは魔法で一瞬にして俺らの傷を癒した。
『その方が気を張らずに済むだろう。』
ユグドラシルは優しい笑顔をして親切に振る舞ってくれた。前見た本にも守護者の中で一番温厚な存在として記されていた。本当らしい。
『では話そう。』
その役目は荒れていたこの世界に魔力を与え生命を維持する為に神と呼ばれる存在“神樹”から承ったもの。この存在により豊かな自然が広がり人類・天使・悪魔・獣人・妖魔・
しかし同時に不幸も起きた。
その危機を救ったのが
神代の守護:番人の遺跡の王 深海の守護:不況の遺跡の王 天空の守護:反乱の遺跡の王
荒界の守護:玉砕の遺跡の王
この四体が
しかしかなり危険な状況になり危うい手段として
彼らは召喚に応じてもらうためにそれぞれの魔力を込めて具現化させた竜の形を模した“道ヲ示ス者”を生み出して異界へ向かわせた。
結果召喚に成功。強い存在を呼び出し、加えて神樹の民うまれかわりも力を貸し
だが、残った濃い残滓が世界に広がって魔物や魔物を生み出す
残りの残滓を閉じ込めておくため、道ヲ示ス者を脅かさないためにも示ス者を四つのオーブに分けてそれぞれの遺跡の王に管理してもらい残滓魔力で
「フロアボスに接触する前にオーブを置いたのは?」
『それは君らがどの道を選択しオーブを持つのに相応しいのかを試したのだよ。』
「結果は?」
『勿論、合格だ。』
仮にオーブを持ち、そのまま
後半の話を聞くに、この水晶はかなりの力を秘めているらしい。
「んで、このオーブはどこで正しい使い方をすればいいんだ?」
『過去の闘いで行方不明になってしまった導きの卵という金具の着いたものがあってな。その金具についてあるくぼみにはめ込むのが正解だよ。』
行方知らずの器は旅の途中で探していくしかないということか...
外でこのことについて喋れば狙われる可能性もある。極力他言無用で自分たちで見つけるしかない。
それでもこの情報と水晶なら十分な報酬だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます