第四十九話 超えたものはまだ一人
守護像は
しかしユンタは避ける動作を一切しなかった。
「
ユンタと守護像の間に水の盾が現れた。
「ワウッツ!」
『ユンタは
一見、ファイヤーを覚えたところで大したダメージを入れることはできない。
しかしユンタは記憶力が良く魔物犬というのは普通の犬よりも目が良い。
過去に智一が見せてくれたアニメ作品の中に電気分解と水素爆発を使って状況を覆すというシーンを覚えていてそれを応用出来ることを知っている。
ミナもそれを察して魔法と敵の腕の周りに結界を張ってほとんど密閉空間を作った。
ユンタはファイヤーに魔力を込めて撃ち巨大爆発を起こした。
ユンタはミナが瞬時に結界魔法で守ったので傷はない。
守護像は片腕を失った。自己再生と回復魔法で治しているが時間がかかるだろう。
その隙を狙って攻撃を仕掛ける。あんな硬い相手を壊せる魔法は今まで持っていなかった。
でも対抗する決意によって
ミナの杖に光が収束し、それを天に向けて掲げる。
「光魔法:
守護像の腕が光の幻影塔によって消し飛ぶ。
ルークはシャドウダイブで足元に移動した。
『ルークは
ルームは黒い複数の腕を呼び出して脚を固定した。
守護像はそれでも動こうとする。
ユンタはシャドウカッターを出してそれを銜えて両足に突き刺して動きを止めた。
「ケリをつけます。」
ミナは杖を片手で敵に向けて振った。
「
杖は巨大化し10mを超えた。
ミナは杖を両手て振ってバッティング態勢をとった。
「はあっ!」
杖に魔力を込めて守護像を振り叩いた。
守護像の胴体、頭が吹き飛び消し飛んでいた。
ミナはホームラン宣言ポーズをとる。
「サヨナラ、ホームランです。」
こうして60階層フロアボス討伐は完了した。
70階層 エルが飛ばされた階層だ。
周囲にはいろいろな手の動きをした手の石像が生えていた。
地形としては月面上のクレーターような大きくくぼんであった。
クレーターの内側には魔石に近い鉱石が広がっていた。その中心には巨大な黄色に輝くダイヤモンドがあった。
(不思議な造形、無数の鉱石、そして大きなダイヤモンド。さっきの場所とは違う場所にいるのはわかるけど
でも普通の魔物が生息する場所でもなさそう。この嫌ぁなオーラ。)
そうすると天井に巨大な魔方陣が出現してそこから浮遊する石像のような存在が現れた。
ゆっくりと降りてくる。
その石像は教祖のような恰好をして顔は女性寄りの仏。通常の腕に加えて背中から腕が四本生えている。
一つは体の前で両手を合わせ合掌。一つは青い槍。一つは赤い槍。残りは頭の上で指を合わせて魔方陣を展開している。
石像はエルを見つめる。
「石像?解析。」
名前:不明 〈不明〉性別不明 Lv200 種族:
武器:無し 装備:無し
自己再生
雷雲
仲間:番人の王
攻撃300 防御3000 速さ10 魔力10000 魔法耐性888 知力500
(うわー守護者ゴーレムのくせに...あ、くせって言っちゃった。かなりの実力だなぁ。加えて魔法調整家で魔力消費軽減もある...でもこれで確信ついた。こいつはフロアボスだ。)
序盤の魔物にしてはかなりの高レベルだと言える。
「ちょっと不味いかなぁ。でも行くしかないか。」
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