第三十二話 別の力
「淳也さん!」
ミナが黒い飛竜に乗って現れた。
「ミナ?!」
「説明は後です!これを。」
ミナから受け取ったものは虹色の鉱石が所々付いている硬い木の破片だった。
これは一体何?
次の瞬間その木の破片は強く輝き俺の体に溶け込んだ。手の甲には世界樹をモチーフにしたような模様が現れた。
まるで元々俺の体の一部だったような感じがした。
これは…
全身にエネルギーのようなものがいきわたり、俺の全身に軽装備のような何かが身に着けられた。
鬼ではないよな?自我残っているし。
「あれは…竜?」
「鬼化ってわけではなさそうですね。」
二足の人の骨格を模った竜のような姿になっていた。
「よくわからんが、とりあえずこの力利用させていただく!」
左足に力を集中させて地面を蹴る。!体が軽い。痛みも感じない。
敵の上部上空に着き、頭に浮かんだ
「・?”$#$%’&¥;:@「(%&(’()=【アルゴノートジャッジメント】」
黒と白の変わった造形の巨大ナイフがそれぞれ二本ずつが空から降ってファントムの手足に突き刺さる。
ファントムの体がボコボコと膨れ上がる。
「ちょ、これまずいんじゃないんですか?」
「私の結界術内に入って。」
「巫女さんいつからそこに?」
「今さっき。ミナも早く!」
ファントムの周囲に鎖模様の結界が三重に生成され敵頭部に大剣が変形した巨大な魔力塊の綺麗な剣が現れてファントムに突き刺さる
ファントムは結界の中で爆発した。
土煙が舞う。敵がいた場所には巨大なクレーターができている。
俺の体の竜のようなものは光となって消えた。
「ふぅ。(本日二回目)」
「淳也君。」
四人と一匹が向かってきた。
「あの淳也君...」
「説明は後でにするよ。クリアとトムとのことは内密にお願いします。」
「分かっている。全部話したら君を狙う輩がわんさか現れるかもしれないからな。約束しよう。」
「ありがとう。」
「でも
「あ、この子は私が智一君たちと離れてしまった時に森林内で怪我しているのを見つけて回復魔法と薬で治したんです。
そしたらこの子からティムされて一緒に手伝ってくれる事になったんです。」
「なるほどな。」
「にしてもこの森林の中を一人で切り抜けたなんて凄いね。」
トムはミナの頭を撫でる。きっと勘違いしているだろうから言う。
「トム、ミナは小柄だが今年で二十歳になるぞ。」
「えっ?そうなの?ご、ごめんなさい。」
「慣れているのでいいですよ。次から気を付けてもらえば。」
(あれ?若干怒ってる?)
何がともあれ一件落着ですな。
「淳也ぁぁぁ!」
エルは颯爽と降りて俺の手を握りしめた。
「うはい?!」
「うっ...」
「なんと!」
「淳也君はできていた。」
緊張と驚きで頭がおかしくなりそうだった。
エルは頬をほんのり赤らめて泣き目で俺を見つめている。
「淳也君、心配したんだよ。」
「す、すんません。」
かなりキモイ反応をしてしまったと後悔している。
「エルちゃん…何してんの!」
「はっ!は。はわわわわ?!」
エルは巫女に頭を叩かれ目が覚めたような反応をして慌てて俺の手を話した。なんか可愛いな。
「えっと…私は一体どうしてここに。」
「
エルの顔がどんどん赤くなっていく。
「そ、それは大切な……仲間が危ない目にあっているんじゃないかって心配になっただけで…」
「それはそうとなんで
「ああ、それはな…」
偽りの守護者ファントムは人から出る欲望の感情を吸収して成長するために真実の守護者 夢見亀ドリームタートルの守る賢者の宝を一人の人間の体を利用して噂を流し、それに釣られた人間が森林に侵入しその人間から出る欲望を吸収して成長。
ファントムを止めようとしたが人が賢者の宝を狙うため両方を阻止するために幻想の魔法を付与しファントムを外に出さない為の霧を生成。
しかし人々を追い払っても入ってくるためファントムは成長。
知恵を持ったファントムは人の体を手に入れることで外に出られる事を知りそのときたまたま幻覚に少し耐性のあった少女に目を付け迷いこんで倒れこんだところを乗っ取ろうとした。
少女や俺を慌てて探していたのに気が付いた
ミナが戻ってきたとき
結果俺がファントムを倒して平和になったということだ。
「なるほどな。」
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