第二十一話 身捨てた悪魔
これより、暗殺を開始する。
「遠慮だと?舐めるなよ貴様らぁ!!風魔法:
風の鼬複数体が智一達に飛んだがやすやすと避ける。
立て続けに
ユンタや攻撃系のハンターが相殺し、ギルマスや智一、エルの攻撃のみが放たれる。
デントは持てる魔法を繰り出し続けるが、的確なコンビネーションで当たることはほとんどなく攻撃出来ている。
再生しきった
「
しかし、
デントの攻撃も相殺されて防御結界も智一の一撃で貫通し顔面ヒット。そのままエルに斬りつけられる。
エルの鎌にはバブ効果を打ち消す効果が付与されており敵の防御魔法を打ち砕いた。
「
加えて洋介さんのおかげで
「洋介さんありがとうございます。」
「仲間だからいいってことよ。それに智一君の技術もあってのことだしこちらも感謝しているよ。」
「うっす。」
デントは確実に追い詰められていた。
(まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい。このままだと確実に殺される。)
悪魔の方はお互いに不利な状況になっていた。
悪魔の
悪魔の空間魔法、実は俺のマイナス粒子を濃くすることによってかき消す事ことができた。
この星の魔法はプラス粒子の類にあり、それに自然的現象の属性を加えることでその効果を具現化できる。
強いて言えばアンチ系がマイナス粒子に属するがそもそもアンチ系の魔法を持つこと自体ごく稀なので
悪魔にマイナス粒子のことなんて把握できない。
(我の空間魔法がかき消されただと?有り得ない。まさかアンチ系の類?いや、我の知る悪魔にもアンチ系の力を持つ者はいるがそこまでの能力は有していなかった。)
俺は戦いの中でマイナス粒子の扱い方を覚えていった。
空間が開かれる瞬間に大剣に粒子を集中させて瞬時に斬り魔法を打ち込む。その際に防御魔法を出されたら魔法ごと粒子で相殺して斬る。
本来悪魔には耐性が複数備わっており、物理的にも魔法も並みの人間ではほとんど通用しない。
それは魔法で受肉した肉体ごと魔力で覆っているからである。そのおかげで効いた。
悪魔との攻撃が飛び交う。どちらも引きを取らない技術で接戦していた。
(このままだと互角でも高確率で肉体消失する。)
その時悪魔に一つの悪知恵が浮かんだ。
デントと
「させるか!!。」
俺は勘づいて悪魔に粒子を込めた炎斬を出そうとしたが、吐血して膝を着いた。力を使いすぎた。
『デント、最後の策だ。』
『最後の...まさか、まだそれを...」
『貴様に拒否権はない!!』
デント、骸骨鯨、
「今度はなんだ?」
「悪魔に集合している?」
融合が完了した瞬間、悪魔の身体から異常なまでの殺意とオーラがここに居る全員の恐怖を煽った。
「ははははははh!!遂に成功した。我の研究は無駄ではなかった。」
獣の様な手、未来宇宙人の様な細長い戦闘スーツの様な足、不気味な色の和装とローブが合わさった服装をして胴体は死人の様なあばら骨が所々見えるゾンビ体。頭には三つ目の口の裂けた怪物が乗っかっていた。
そこからはとてつもない魔力と殺意が出ていた。
「これがあいつの姿かよ...」
ヒア汗が止まらない。エルもゾっとはしていたがどこかで感じた事のある感覚にあまり驚いてはいなかった。
「まずは試しだ。」
「全ハンター今すぐ退却!!」
ギルマスは経験から危険だと察して告いだ。
洋介と智一も今すぐ逃げ出したいが、ここで逃げたら助かる勝算が大きく減ると思い、立ちはだかった。
(どのみち長生きしないんだったら止まらずに戦う!)
エルも参戦した。
意識が...持たない...
意識朦朧としている中、なんとか状況を得ようと頭を上げる。
そこには恐怖から逃げるものと恐怖に立ち向かうものが映っていた。
動けない。動かなきゃ、意識を保て...失いたくないよ。もう誰も!!
俺は意識が途絶えた...
......
...
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