第五話 手紙の依頼
話がまとまりひとまず探索に加え魔素除去をすることとなった。それにエルの話によるともう一つ方法があって魔素溜まりがあると超高確率で魔主が生まれ魔主を中心としてその場所が
決まって狭かったり洞窟のような場所にでき、必ず地形が複雑で入り組んだ場所にできる。
つまりここはもう
それに魔主を倒せば魔素が一気に安定し魔素に寄ってくる魔物やそこから生まれる魔物も居なくなる。
あと魔素濃度が高いと気持ちが悪くなるそうだ。
「それにさっき智一君と戦った
「なるほど。つまり女王を倒せば必然的に
「うん。」
そう話している間にまた
何度も遭遇したせいか、俺のレベルは55に上がっていた。
流石に相手するのが疲れたので近くの暗い部屋に逃げ込んだ。
「はぁ…はあ…多過ぎだろ。」
「ひとまず見つかるまでここで休憩だな。」
その部屋はなんとか電気が通っており、安心できる部屋だった。その部屋はロッカーが幾つもあり、道具を保管する場所だろう。
「これは…
「こっちには解毒薬、漢方薬、あとは牛乳らしき物が氷で冷蔵保存されてる。」
「貯蔵と予備道具だね。多分私たちが使っても問題ないよ。」
置いていったんだし、腐らせるより利用するが一番だ。ほとんど諦めている可能性が高い。
俺たちはそれぞれ量を配分してそれぞれの
「貴方達も
「まあ、そんなところだな。」
(ここでデバイスの力と言うのはリスクがある。能力的に使える事にしておこう。)
俺たちは探索を続ける。
(そういえばエルステータスが気になるが解析見るか?でも勝手に見るのはどうなのだろう。個人情報保護に引っかかるのでは?)
けれども暗殺者がそんなこと気にしていたら、油断してこちら側が負ける可能性もある。なので解析を彼女に使った。
名前:エル・スカイシア 〈22〉女 Lv1
種族:人間 職業:暗殺者 称号:暗殺道の姫死中からの成り上がり 鎌王 中級魔物キラー
武器:
能力:なし
仲間:蘭 淳也 桜井 智一
攻撃 1 防御 1 速さ 1 魔力 1 魔法耐性 1
知力150
あれ?称号とか凄いのにステータスが1。まさか…
エルは俺の方を見て微笑み、
「エッチ。」
解析ばれしていたようできっと偽装を使ったのだろう。しかし可笑しな点がある。
俺はエルにこっそり近づき、なぜ称号と装備と武器を見せてくれたのか聞いた。
「なあ、なんで称号、装備、武器は見せてくれたんだ?まだあって間もないのに。」
「君なら何だか少し信用できる気がするからかな。
でもレディの
「気に触ったならすまん。」
「別に冗談だからいいよ。相手の力量を探るのは当然だしね。」
「お前らさっきから何こそこそ話し合ってるんだ?」
「「いや別に。」」
カサカサという足音が聞こえた。
「とりあえず倒すぞ!」
「待って、ここは私が。業火!」
エルから灼熱の炎が放たれて
「ギィィィ!」
「まだ生きてる?!」
さっきのとは少し違う。この三体は目の色が赤いから亜種か?解析すると
単に切り落とせば問題はない。少し硬いけどそのまま
勢いに任せて壁に打ちつけて切断した。
智一もすぐに慣れて腕にしがみついた
エルももうじき倒せそうな時、後から二、三匹程
「しまっ!」
何か飛び道具は…
その時、手から水が湧いていた。なんか冷たいと思ったらそういう…ってこれ使えるじゃん。
『蘭 淳也が
水球を生み出し、そこから水を出せる能力。
魔力を変換して水に変えて出す。魔力消費も少ないからそこそこ使いやすい。今の状況にピッタリの力だ。
先を鋭くして敵の身体を貫通して倒した。効果抜群だ。
残り二体はエルが倒した。
「炎属性攻撃強化持ちなのに水攻撃なんだね。」
「エルも解析持ちか。」
教えてもいないのに知る方法は解析
そう話している間に魔素量が濃い通路に着いた。さっきよりも暗く蜘蛛の巣がそこら中に張り付いている。
200m先に少し雰囲気の変わった押し扉があった。
「あそこから出る魔力の量が異常なまでに高いね。」
「淳也、肌がヒリヒリするの俺だけか?」
「奇遇だな。俺もだよ。」
魔力の感覚は自身の体内以外感じれないが、扉の向こうは先ほどの
足元が粘つき気持ちが悪い。いきなり襲ってきたに対応できるかどうか…
二体
『蘭 淳也が
炎の斬撃を飛ばす力で俺にもってこいの力だ。しかも無詠唱。
炎の斬撃は目標に向かって飛び、真っ二つに切った。
「おお、一撃。」
「関心してる暇があるなら進む事に専念しろ。」
5分かかって俺らはようやく扉の前に着いた。
「開けるぞ。」
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