第二話 魔物
『異世界人が召喚されました。ギフトとして
「ここは…」
見晴らしが良く大きな夕日が沈むのが見える。
周りを見回すと、人気のない大きな牧場 家畜1頭もいない。未舗装の土の道が夕日に向かって伸び200m先に森がある。
まるで北海道の田舎の牧場みたいな場所だ。ここは本当に異世界なのか?
異世界樹は単に遠い場所に転送するだけのものだったりするのかもしれない。
いや、でもそれなら粒子が放出される理由がないし各地で行方不明者が見つかるはずだ。
嬉しそうに空を見て語る智一。そして智一の目と鼻の先には青と黄、赤の月が空にあった。
智一は飲み込みが早くステータス表示もやっていた。できれば最初に俺が表示したかったがまあ、いいか。
名前:桜井 智一〈22〉男
種族:人間 Lv48 職業:暗殺者 称号:近接攻防戦士 異世界人
武器:重小手 装備: 暗殺者専用具一式
仲間 蘭 淳也
攻撃 243 防御 221 速さ 75 魔力 10 魔法耐性 21 知力142
やはりさっき異世界に来る途中聞こえたのは異世界の声か。
でも驚きなのは万能翻訳のおかげで持ってきた翻訳機がいらなくなったことだ。
序盤からレベル48なのも凄い気もするけど。
さてさて俺は…
名前:蘭 淳也〈22〉男
種族:人間 Lv52 職業:暗殺者 称号:軽大剣士 特殊暗殺者 異世界人 人間鬼人
武器:
装備:暗殺者専用具
能力:万能翻訳 解析 鬼化
仲間 桜井 智一
攻撃 300(+2500) 防御 221(+2500) 速さ 80(+200) 魔力 5(+100) 魔法耐性 18(+1500) 知力 243
()は鬼化した際のステータス
え?
平均値が智一を超えてる。それだけじゃない。鬼化した時は加算値が馬鹿みたいに高い。普通じゃねぇ…
「お前、すげーな。」
なぜだろう。智一が感心してる一方で少し退いてるのは…俺だって好きで鬼化を覚えた訳じゃないよ…
でもこれで分かった。確実に異世界に来ている。
「とりあえず近くに人が居るか探してそこから手がかりを探すか。」
「だな。」
目的が決まり、一番人が居そうな牧場の事務所らしき場所に向かおうとしたその時森の方から重そうな足音が聞こえてきた。
とっさに茂みに隠れ、森から来る何かを確認しようとした。
「あれは…解析。」
名前:
種族:魔獣 Lv61 称号:
武器:大斧
装備:なし
攻撃 543(+250) 防御 423 速さ 25 魔力 12 魔法耐性 28
()は攻撃力上昇時
血のついた巨大な斧を抱えてこちらに向かってきている。
あんな化け物がうろうろしてたらここを離れる他ない。Lv61 ステータス値も俺はより上だった…が俺ら二人なら問題はないとなぜだかそう感じる。
「どうする?」
「俺ら二人なら問題ない。それに試したくないか?実力が異世界の怪物にどこまで効くのか。」
「確かに。」
智一が
それに反応した
その隙を狙って懐に潜り込んで顔に一撃をいれた。
敵は少し後によろけるがすぐに態勢を立て直して斧をブンブン振り回し必死に智一に当てようとしていた…がしかし智一は軽い足取りで避けまくり多少擦ったものの、気にしもせず周りの岩や木々を足場にして確実に攻撃をいれる。
このままなら智一一人で事足りるのでは?
けれど、そう思ったのもつかの間だった…
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