第八章:第二次人森戦争・前編-30

 


 私が用意していたテレポーテーションの魔法陣が描かれた羊皮紙には、万が一敵方に奪われてしまった時の対策がいくつか施してある。


 どれも人族ならば対して苦労する事なく利用する事が出来るが、エルフ族が使う場合かなりの手間と知識と技術を要求するような仕掛けだ。


 だがそれでも今回のように、エルウェの様な才女がこの存在に気が付き、全ての対策を掻い潜られ利用されてしまう懸念はどうしても拭い切れない。


 故に私は利用される〝前提〟の仕掛けを一つだけ仕込み、万が一使われてしまっても時間さえ稼げれば使用者達にカウンターが入るよう施しておいたのだ。


「『人族とエルフ族とではそもそも言語体系や使われている〝数字〟が全く違うわけだが……当然お前達はエルフ語でコイツを完成させたわけだよな?』」


「『そ、それがなんだ……』」


「『気付かんか? つまりはそれが〝スイッチ〟なんだよ』」


「『ッ!!』」


 この転移用魔法陣には意図的な虫食いが施してある。


 その欠損している箇所に地図に記載されている座標を〝魔力〟で描き発動させる事で任意の場所へ転移する事が可能になっているのだが──


「『そう。つまり人族語でなくエルフ語でこの魔法陣を完成させた場合、転移以外にもう一つ、別の魔術が発動するようになっている……。シンプルでいて且つ、厄介な魔法のな』」


「『な、んだ……。何が発動したってのよっ!!』」


「『……《幻影魔法》だよ』」


「『なっ!?』」


 上位魔法の名前を口に出され驚愕してみせるエルウェに対し、私はわざとらしい笑みを湛えながら続きを口にする。


「『……と言ってもそう大した魔術モノではない。全く関連性の無い属性の魔術は組み込めんし、複雑な魔術は元の魔術を歪めてしまう……。中々に融通は効かんのだ』」


 魔法陣に別の魔術を仕込むのならば、当然元の魔術が問題無く発動出来なくては意味が無くなる。


 故に効果はシンプルに、そして元の魔術と同系統の魔術を選びなるべく元の形を崩さぬよう仕込みは成立させなければならず、好き勝手に魔術を組み込めるわけでは無いが、それで何ら問題はない。


「『《幻影魔法》の魔術の名を「幻痛シュメルツェン」』……。特定の条件下──今回で言えば「エルフ族の魔力の波長」の対象に短時間だが〝物凄い頭痛〟を引き起こさせる」


「『はあ? ず、頭痛?』」


「『馬鹿にしたな? 確かにこの魔術で引き起こせる痛み自体に致命的な効果は無い。屈強な者なら問題無く耐えられるし、体力は多少奪えるが最悪一般人でも何とかなる程度だ』」


「『は、はぁっ!?』」


「『オマケに魔法陣に細工をした関係でどうしても発動に遅延が生じてしまってな……。ここだけは数ヶ月の研究程度では解決しなかったよ』」


「『な、な、な……』」


「『ん?』」


「『あ、アンタぁぁ……バカにしてんのッ!?』」


 身を捩り、全身に鋭利な棘が並ぶムスカの拘束もお構いなしとばかりに私に詰め寄ろうとするエルウェ。


 しかし私がムスカに視線を送ると、ただでさえ身体に食い込んでいたムスカの棘が更に力強く、そして深々と突き刺さり彼女は思わず苦悶の声を上げる。


「『うぐっ……。キショいんだよ害虫風情がぁぁ』」


「『……なに?』」


 自身の容姿を貶され静かに憤激したムスカは、彼女の身体中に空いた傷口を広げんと敢えて身体を動かす。


「『ぐぁっ!?』」


「『軽挙妄動はわきまえろエルウェ。私の愛するムスカはその気になればお前を弟すら認識出来ない程の肉塊に加工するのだってワケはないのだ。慎め』」


「『けっ……』」


「『それに私の使い魔ファミリアを罵倒する前に己の思慮の浅はかさと状況を再認識するんだな。お前が「バカに」と軽忽きょうこつに下した幻痛シュメルツェンはそう馬鹿に出来るもんじゃあないぞ』」


「『ぐ……。ただの頭痛で、一体何が……』」


「『平常時ならばな。だが今は〝戦時中〟だ。一瞬の気の緩みで強者の心臓に弱者の刃が滑り込む……。そんな状況で短時間でも激痛に苛まれ動きが鈍ればどうなるか──』」


 と、そのタイミングだった。


 防衛拠点内に新たな種類の絶叫、悲嘆が各所から飛び交い始める。


「『や゛、や゛めッ!?』」


「『ぐわ゛ぁぁぁぁッ!!』」


「『え゛ぇあ゛ぁっ!??』」


「『ッ!? な、何っ!?』」


 その叫びはどれもエルフ語。人族語の叫びはそこには一切含まれておらず、その一つ一つが断末魔としての苦痛を孕んでいた。


「『何が……』」


「『……私達人族は馬鹿でもお人好しでもない。皆が覚悟を持って戦地に赴き、剣や魔法を振るっている』」


「『……』」


「『そんな私達が、頭を抱えて無防備にも苦しんでいる敵を目の前にして心配や呆然としていると思うか? ……答えは明白だ』」


 次々に上がっていく断末魔はしかし次第に小さく弱々しくなって行き、そして僅か数分足らずで元々の喧騒が嘘だったかのような静けさが満ち始める。


「『ああ……ああぁぁ……』」


「『呆気ないものだ。形勢も、人数も、練度も、どれを取ってもお前達が有利だったこの状況が、ただの〝頭痛如き〟で一変するのだから』」


「『ああ、あぁぁぁぁ……』」


「『全てはそう──』」


 ただ呻めき、現実に処理が追い付いていないエルウェの顔を覗き込む。


「『全ては……お前の軽忽が招いた〝犠牲〟だ』」


「『ああぁぁ……あ゛あ゛ああぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!』」






 ______

 ____

 __


 ……暗い。


 少年は一人、暗闇の中を漂っていた。


 深い深い微睡まどろみと倦怠に包まれるその暗闇は心地良く、このまま永遠に彷徨っていたい衝動に、少年は必死に争っていたのだ。


(早く……早く目を覚さなくちゃ……僕は……)


 少年は焦燥に駆られる。


 我が身を持ってお守りした愛すべき主人の側に早く赴かねば、早く駆け付け世話をして差し上げねば、と。


 だが指先にまで澄み渡っていた筈の肉体の神経は今では遥か遠くに感じ、晴れ渡っていた心情はいつまで経っても曇り続け光が差す気配すらない。


 何も解決出来ぬままただ湧き上がる怠惰な欲望に抗うしか出来ない……。


 少年は益々その心に焦燥を重ねていくしかなかった。


 だが、そんな時……。


(──いつ──ね──)


(ん?)


(いつまで──寝て──いるんだ?)


(なんだ……誰が僕に話し掛けてる?)


(いつまで寝ているつもりだ? 早く起きろよ役立たずっ!!)


(なっ!?)


 唐突な暴言に思わず飛び起きそうになる少年。


 しかし相も変わらず少年の身体は一切言う事を聞いてくれず、勢いだけではどうにもならなかった。


(幻聴……? ずっと眠気に耐えてたせいで、とうとう頭がおかしく──)


(違うよ違う。全然違う。君はおかしくなんてなってない)


 一度は幻聴と片付けようとした少年だったが、しかしその思考に返答するような声が再び少年に届き、そちらへ思考を向ける。


(君は、誰? ここは……よく分かんないけど、多分僕だけの空間なんだけど……)


(うん。なら問題ないよ)


(問題、ない?)


(そりゃね。だって僕は君で、君は僕なんだから)


 それは余りに突飛な発言だった。普通の人生、平々凡々な生き方をしている者が投げ掛けられればただ戸惑い問い返すばかりだっただろう。


 だが少年の歩んだまだまだ短い人生はおよそ平凡と呼べるものではなく、故に彼は今こんな特殊な眠りの中を彷徨っているのだ。


 だからだろう。少年は声のその発言に妙な信頼感を感じ、内心で簡単に納得してしまった。


 〝あの方〟の側付きをやっているのだ。そんな事もあるだろう、と……。


(それで。つまり君は自分自身である僕を起こしに来た、って事なんだよね?)


(そう。このまま居眠り続けられると困るんだよ)


(うん。分かるよ。早く坊ちゃんの元に駆け付けて、早くお世話して差し上げなくちゃ……)


(う〜ん。まあ、それもあるけどぉ……)


 そう語る少年であったが、しかし返って来るであろうもう一人の自分の声音に何処か淀みを感じ、動きはしないものの内心で小首を傾げる。


(え。何?)


(君に起きて欲しい理由には勿論それもあるよ。でももっともっと大事な事があるんだ。もっともっと、やらなきゃいけない事があるんだ)


 その声色はとても真剣で、深刻そうで。


 何か並々ならぬ事情があるのだと少年は感じ取り、心の中で姿勢を正して問い掛けた。


(それは……どういう意味?)


(……僕はね。君ではあるんだ。さっき言ったようにね)


(う、うん)


(でも実はほんの少しだけ違う。ちょっとだけ〝横に逸れた道〟って言えば良いのかな?)


(横に、それた道?)


(分かんないよね。ごめん……。でもそうとしか表現出来ないんだ。僕は君と同じだけど違う道を歩いてて、君と違う〝先〟を見た……。最悪な〝先〟をね……)


(最悪な、先……)


(いいかい良く聞いて? 信じてくれるか分からないけど、すっごくすっごく大事な事だから……)


(う、うん……)


(この先……。君が……君が坊ちゃんを手助け出来ないと)


(出来ない、と?)


(…………)


(…………)


(…………坊ちゃんは、歴史上最悪の魔王になって、世界中を滅ぼそうとする)


 その瞬間、少年の脳裏にとある光景が浮かぶ。


 それは敬愛する主人の姿。


 死体で出来た玉座に何もかもを踏み躙るような態度で座し、片手間に振るう魔法と炎の剣で無関心に命を屠る残酷で冷酷な主人の姿。


 切り揃えられていた黒地に赤い疎なメッシュの入った髪は長く伸びて傷み、どこまでも先を見据えていた黄金色の瞳は煤けて陰り、何の期待も宿していない絶望的で失望的な主人の姿。


 それは決して見たくは無い、けれども一歩間違えれば簡単にそうなってしまうと容易に想像させる、実に主人らしい道の誤り方をした姿だった。


(何が、どうなって、こんな……)


(難しい話じゃないよ)


(え?)


(ただあの方は失ってしまったんだ。喪って、しまったんだよ……)


(……まさか)


(うん……。あの方は……クラウン坊ちゃんはこの先何もしなければ──)





(ロリーナ様を喪って、心をお捨てになられる)





 __

 ____

 ______


 拠点兵士達によるエルフ兵士の死体処理が進む中、ムスカの腕の中で血塗れのまま呆けていたエルウェ。


 だが彼女を砦内の独房へとぶち込んでから暫くし多少は心の整理でも出来たのか、彼女は少しだけ顔を上げると監視の任を買って出ていた私を見遣る。


「『……ねぇ』」


「『ふっ。やはりそう簡単に心神喪失とはいかんか。休息ついでに監視を買って出て正解だった』」


 私は読み掛けの本をポケットディメンションに仕舞い、エルウェが見える位置に移動。念の為簡単に彼女にしっかり拘束具が掛かっているかを確認しながら話を促す。


「『何だ。言ってみなさい』」


「『……なんで、アタシだけ、頭痛くなんないの?』」


「『ん?』」


「『転移の羊皮紙を見付けて暗号や人族語の解読をしたのはアタシ。魔法陣の欠けた部分を完成させたのも、そこに魔力を注ぎ込んだのもアタシ……。全部アタシがやった』」


「『そうか』」


「『なのに何でアタシだけ頭が痛くなんないのよ? 何で一緒に転移しただけのみんなに頭痛が起きてアタシだけ?』」


 ふむ。おかしな事を言う奴だ。そんなもの自分と他のエルフを比べれば直ぐにでも辿り着く答えだろうに……。


 ……ん? 


 まさか、コイツ……。


「『本当に分からないのか? 自分にだけ頭痛が起きない理由が』」


「『だから聞いてんでしょっ!? まさかわざわざアタシだけ命が助かるようにだなんて──』」


「『あの仕掛けは〝人族〟には発動せんようにしている』」


「『はぁ?』」


「『幻痛シュメルツェンは対象に激しい頭痛を幻覚させる魔術だ。そしてその対象の判別には種族固有の魔力の波長を利用している。故に人族の波長には意図的に反応しないよう設計しているんだ。解らないか?』」


「『だ、だから何よ……。エルフであるアタシには効くハズじゃない』」


 これは……。まさか本当に知らんのか? 己が何者なのかを……。


「『……少しでも人族の魔力の波長が含まれていれば効果は発動しない。つまりだ──』」


「『?』」


「『……〝ハーフエルフ〟にも、幻痛シュメルツェンは発動しない』」


「『ッ!? は、はぁッ!?』」


 ハーフエルフは特殊な存在だ。


 扱う魔力の波長には人族特有の多様性と、エルフ族特有の繊細さが含まれており、才能という面で言えばハーフエルフは天才として生まれて来ることが多いのだが、今はそこはどうでもいい。


 要はハーフエルフには人族の波長も含まれているという事であり、転移の羊皮紙に仕込んだ幻痛シュメルツェンの効果は適応されないという事である。


「『あ、アタシが……アンタはアタシがハーフエルフだって言いたいわけッ!?』」


「『……その反応。本当に知らなかったのだな』」


「『知らなかったって……。アタシの容姿ちゃんと見なさいよッ!! ハーフエルフみたいに耳の長さ中途半端じゃないし、目の色だってエルフ特有の新緑色だし……。どっからどう見ても純粋なエルフでしょッ!?』」


「『容姿などどちらの種族の血が濃いかで決まる要素に過ぎん。人族の血は強いからそうそう負ける事は無いが、お前達はそこが逆転したのだろうな』」


 人族が他種族と交わって子を成した場合、殆どの場合は人族の血が勝りその容姿に人族の要素が色濃く浮き出てしまう。その為迫害も受け易い。


 だが他種族側の血筋が何らかの理由で濃いものであると、エルウェ達のように元の種族と区別が難しい容姿になる事がある。


「『お前達の親までは知らんが、恐らく皇族に近しいか、グイヴィエーネン大森林の深域に住まうとされる森精種ハイエルフに関連あるのだろう。でなければそうも偏った容姿にはなるまい』」


「『アタシ達が……ハーフエルフ……。それを、信じろって?』」


「『信じようが信じまいが私は知らん。そのような些事、私には関係無いからな』」


「『さ、些事ですってっ!? アタシをなんだと──』」


「『そんな事よりもだ』」


 私は独房の鍵を開け中に入り、拘束されているエルウェの喉元に障蜘蛛さわりぐもの刃を当てがいながら笑い掛ける。


「『お前には聞きたい事が山程ある。〝魂の契約〟や魔物に関する知識、そして作戦概要等の情報……。洗いざらい全てな』」


「『……それを、第四副軍団長であるアタシが簡単に喋るって、ホンキで思ってんの?』」


「『ああ。お前程度、我が国に潜入していたエルフ共に比べれば赤子の手を捻るより容易い。差し当たり──』」


 障蜘蛛さわりぐもを一旦喉元から退け、エルウェの前で手錠を架けられている両手を持ち上げてから障蜘蛛さわりぐもの刃先を彼女の指と爪の間に差し込み、勢いよく弾く。


「『がぁっ、あ゛あ゛ぁぁっ!?』」


「『反抗したり言い淀み次第お前の爪を剥ぐ。爪が終われば指先を一本ずつ潰し、それが終われば歯を抜いていく』」


「『ぐ、ゔぅぅぅ……』」


「『それでも反抗するならばそうだな……。戦闘で身体が火照っている男共の溜まり場にでもぶち込んでみるか? 容姿はまだまだ幼気だがそういう趣味の奴も居るだろうなぁ』」


 とは言ってもこの拠点にそこまで見境無い下品な輩は居ないがな。少し離れた拠点に居る傭兵ギルドの元に行けば多少違うだろうが……少々手間だな。


「『き、ざまぁぁ……。調子に、乗りやがってぇぇ……。アタシの弟がこの事を知ったら、ただじゃ済まないからなぁぁッ!!』」


「『ん? ああ。第四軍団長のオルウェ・アンクイン・モリクウェンディ……お前の実弟だったな』」


「『そうよっ!! アタシなんかより弟の方が何倍も強いんだからっ!! そ、それにっ!!』」


 痛みで額に冷や汗を滲ませながら勝ち誇るような表情を浮かべるエルウェは拘束具の鎖の限界まで身を乗り出しながら言い放つ。


「『アンタ等のんびりアタシなんかに構ってる暇無いんじゃない?』」


「『ほう。それはどういう意味だ?』」


「『はんっ!! アンタ等前線の人間は後ろの事何も気にしてないわけっ!? とんだマヌケじゃない笑えるわっ!!』」


「『ふむ。笑える、か』」


「『今頃じゃアンタんトコの王都は火の海のハズよっ!! なんたって後ろから軍団長達が──』」


「『それもう一枚』」


「『ッ!!!?』」


 二枚目の爪を抉り飛ばしエルウェの無駄口を止める。


 全く何を勘違いして自分が好き勝手喋れる立場にあると思っているんだか……。それとも私がこの程度の尋問拷問に躊躇ちゅうちょする人間だとでも思っているのか?


「『あ゛、あ゛んた、なんで、アタシの話を……』」


「『知っている事を今更得意気に語られてもな。私が欲しいのはそんな大昔から既知の情報ではない』」


「『っ!! アンタ……奇襲作戦を知ってるってのっ!? それも前からっ!?』」


「『当然だ。でなければこんなにのんびりと戦争しているわけないだろう? もう既に奴等全員には相応の対処をしてある。勿論、お前の弟であるオルウェにもな』」


「『ッ!! オルウェに……何をしたの……』」


「『ふふ。ふふふふ』」


「『アタシの弟に何したのよぉぉッ!!』」


 ふふふ。ふふふふふふふふ……。

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