第七章:暗中飛躍-21

 

 盗賊団アジトを使った訓練を終えた、その僅か数日後のこと。


 国から正式にエルフの住う国「森精皇国アールヴ」からの宣戦布告がなされたと発表があった。


 つまりはアールヴと正式に戦争状態になったわけだが、だからといって数分、数時間後にいきなり戦いが勃発するわけではない。


 布告された文書にもよるが、今回アールヴ側は「一ヶ月後に武力行使を行う」と宣言したようで、こちらとしてはそれに従うつもりでいる。


 本来はそれに従わなければならない法というのは存在しなかったりするのだが、それを無視して敵国を攻撃すると諸外国がティリーザラへ悪印象を抱くのは必至だ。


 それに準備期間があるのは我が国としても有り難い話ではある。それを無視して攻撃を行うのは悪手だろう。


 加えて公表出来ない事ではあるが、我が国はアールヴに対し〝負い目〟が存在する。


 今回アールヴ側の文書にはその〝負い目〟に関した文言も含まれていたが、勿論それは国民には伏せて公表している。戦争に突入した今、余計な混乱は避けねばならないからな。


 そしてそんな発表を受け国内は予想通り混乱が生じはしたが、父上とその部下達が地道に進めていた「開戦の噂」を流布していた事により最小限にまで抑えられ、暴動が起きるような事態には陥らなかった。


 地味な活躍ではあるが、父上とその部下達の国への貢献は非常に大きい。


 にしても、漸く戦争か……。


 今まで水面下では謀略による〝裏〟の戦争は散々してきたが、ここからはそんな裏で繰り広げてきた様々な策謀の結果が現れる〝表〟の戦争。


 国同士による武力と知力のぶつかり合いであり、私にとってはある意味で〝収穫祭〟である。


 アールヴ国内の戦争に関係する情報はムスカの分身体を始め、国のまつりごとを仕切る大臣達やアヴァリから盗み見た記憶によりほぼ全て把握済み。


 その情報を使い相手が取るであろう行動を逆手に取りそれらを利用、自分や身内に有益に働くよう色々と工作し、戦争が終わった頃には私や私の身内は様々な恩恵を手にしているだろう。


 不確定要素が挟まる可能性もあるが、それに対処出来るだけの備えはもう済んでいる。余程の事がない限りは問題にならないだろう。


 ……まあ、竜とか出てこられたらどうしようもないが、流石に考え過ぎ……杞憂だろう。


 で、何故私がアールヴからの布告状の内容まで把握しているのかといえば……。


「──以上が帝国及び公国からの援助内容になります。同盟国であるドワーフ族の国・マスグラバイト王国と獣人族の国・シュターデル複獣合衆国からの声明は未だ届いておりません」


 外交を司るアゲトランド侯の傘下ギルドによる報告が、私を含む全員に告げられる。


 今、私が居るこの場は王城内に設けられた大会議室。議題は当然、アールヴとの戦争に対する対策及び作戦会議。


 この場で全ての方針が決定するわけではないが、大まかな概要をこれから決め、一同に周知させるのが今回の「第二次人森戦争」の第一回会議の目的である。


 そんな会議室にティリーザラ王国の上級貴族の面々やその側近貴族。珠玉七貴族の七人は勿論、剣術団団長である姉さん……はまだ竜退治から戻って来て居ないので代理の副団長が、この場には集められている。


 因みに師匠は私からのお願いでヘリアーテ達の魔法を見てもらって欠席している。


「何故オヌシではなくコヤツ等をワシが……」と色々と不満は言っていたが、好物を作るから、と黙って貰った。


 それと数ヶ月経っても帰って来ない姉さんの事が流石に少々心配にはなって来たが、会議室入室前に副団長に軽く挨拶をした際──


『あははっ! 大丈夫だって弟くんっ! ベラちゃんの事だからどーせまた変な事に首ツッコんで油売ってるんだよっ! 弟くんなら分かるでしょ?』


 と、今まで会った人間の中で最も明朗な声音と口調でそう言われた。


 まさか私の中であれ以上明るい人間は居ないだろうともくしていたメルラよりも明るい人間が居たとはな……。


 しかも姉さん同様に女性で身長は低年齢並み。一目ではとても成人しているようには見えない程に童顔。これで姉さんに次ぐ実力を持つ副団長だというのだから驚きだ。


 それにかなり覚え難い名前だったな。確か──


「あぁ、一つ宜しいですかな?」


 と、私が副団長の名前を思い出そうとしている中、一人の貴族が挙手。「どうぞ」と促されてから一つ咳払いをし、私の方を睥睨へいげいしながら口を開く。


「では……。この場に居る何名かの方々もお思いかと思われますが。何故この厳粛な場に魔法魔術学院の生徒が混ざっているのですかな?」


 そう発言した瞬間、事情を知らない貴族の面々が私の方を睨むように見遣り、そこから堰を切ったように私に対する愚痴を小さく呟き始めた。


「何故子供が……」


「馬鹿馬鹿しい……」


「ふざけているのか……」


「……ブフッ」


 そんな中、一人の貴族が堪え切れなくなったとばかりに吹き出し、それをきっかけに貴族達の愚痴が止まると、豪快に笑い出した。


「ガッハッハッハッ!! いやはやいやはやっ!! いつからこの会議室は託児所になったのですかな? 大人のつまらぬ話を立って聞き続けるのがいくら辛いからと言って会議室の一席に子供を座らせるのは少々分不相応だと思いますがな? ガッハッハッハッ!!」


 そこからはもう、嘲笑の嵐だ。


 一度壊れた防波堤が水を再び止められぬように、濁流の波は会議室を荒れ狂い、最早会議の体相を保てていない。


 これでもエルフと結託し国賊に成り果てた無能貴族共は一蹴しているのだが、まさか戦争に突入したばかりのこの場、このタイミングでこうも馬鹿騒ぎが出来る馬鹿共がまだ居たとはな……。平和ボケにも程がある。


 とはいえこのままでは私が会議室から退かぬ限り会議など進まないだろう。頑として動こうとしなければ罵声が飛び交うだろうし、下手に出ればこの場での明確な発言力の上下関係が出来上がってしまい、私の発言が届かなくなってしまう。


 ならば、もう黙らせる方法など一つしかない。


 しかし一応念の為、確認だけはしなければな。


 そう考え私は父上の居る方へと視線を向ける。すると父上は私の視線に気が付き、私の笑顔を見て色々と察したのか、最初は何度も首を横に振りはしたものの、激化する暴言の突風を聞き、少々苦い顔をしながらも溜め息を一つ吐いてからゆっくりと頷いてくれた。


 よし。父上からの承諾は得た。


 では早速……。


「どうやら」


「ガッハッハッハッ……あぁ?」


「どうやら私は、家畜小屋と会議室を間違えてしまったようですね。先程から畜生の喚き散らす鳴き声と獣臭が酷くて耳と鼻が曲がりそうです」


「なっ!?」


 一瞬にして貴族達の目の色が変わる。


 既知である珠玉七貴族の方々はそれぞれ多種多様な目線や表情を私に向けて来るが、どうか諦めて欲しい。これが私のやり方だ。


「き、貴様ぁぁぁっっ!!」


「無礼者めがぁぁっ!!」


 私の煽りを受け、嘲笑の嵐は罵詈雑言の嵐へと変貌。会議室は更なる混沌と化し、収拾がつかなくなるが、そんなものは──


「御 静 か に」


 その瞬間、空気が凪ぐ。


 先程までの罵詈雑言は一瞬にして止み、まるで時間が静止したかのように会議室全体が凍り付いた。


 なんて事はない。《威圧》と《覇気》を使って笑顔を向けただけだ。


 《恐慌のオーラ》を使っても良かったのだが、一応この場は会議室……あくまでも意見を議論する場だからな。


 平和ボケの馬鹿共でも一応は能力のある海千山千の貴族達。恐怖心でそんな彼等の含蓄ある意見が鈍られるのは私としても流石に困る。


 ……まあ、中にはまだ〝コウモリ〟が居たりするんだがな。エルフとの結託疑惑までは漕ぎ着けたものの、上手い事証拠を隠滅していたせいで裁くに裁けなかったやり手の者共。


 能力が高く、趨勢すうせいを冷静に見定めながらその時に応じて立場を帰る歴戦の貴族達。彼等も近い内に色々とお話し合いするとして……。


「ああ良かった。どうやら皆様悪い夢から覚めたようで……。随分とうなされていたようですが、それほどの悪夢だったのですか? まるで家畜小屋の畜生のようでしたよ?」


 私が笑顔のままでそう言うと、何人かの貴族がハッとしたような顔をしてからバツが悪そうに作り笑いをする。


「……あ、ああ。そうだな。悪い夢を、見ていたのかもしれん……」


「は、はは。最近寝不足気味でしたからな。少々はしたない寝言を口にしてしまったかもしれませぬ……。どうかご容赦願いたい」


「し、仕事ばかりも考えものですなっ! このような場で居眠りなど無礼でした。お許し下さいっ!」


 そう先んじて発言したのは私が先程〝コウモリ〟と揶揄した貴族達。その移り気の早さは機を見るに敏というか何というか……。


 だがそのおかげでプライドの高い貴族達は乗せられたかのように口々に言い訳をしながら態度を改め始め、更には狙い通り〝かくれんぼ〟が得意なコウモリも見付けられた。実に重畳だ。


 と、早いところ次に移らなくてはな。


 そんな貴族達が改めたタイミングを見計らい、私は立ち上がってから皆の注目を集め、自己紹介を始める。


「申し遅れました。私はそこに居るジェイド・チェーシャル・キャッツの息子、クラウン・チェーシャル・キャッツ。魔法魔術学院の蝶のエンブレム資格者であり、フラクタル・キャピタレウス最高位魔導士の最期の弟子でもあります」


 そこで再び場がざわつく。


 主に師匠の弟子というあたりに色々と反応しているようだが、取り敢えず努めて無視して話を続けよう。


「私がこの場に居る理由……それは数ヶ月まで我が国に潜伏していたエルフをモンドベルク公と協力して殲滅し、アールヴ国内にある南の監視砦を占領したのが私であるからです。つまりこの国内でエルフとの〝裏〟の戦争の当事者が、私というわけです」


 この発言で更に場がざわつく。


 名前が出たモンドベルク公に対し貴族達が「それは本当ですか?」「学生を巻き込んだのですか?」と質問責めに合い、少々辟易した顔をした後、片手を軽く上げて騒ぐ皆を黙らせる。


「彼が語った事は全て事実だ。彼は私と共に国内の潜伏エルフを捕縛し、尋問にも協力した。そして後に彼に任務を与え、アールヴ国内の砦を占領して貰った」


 モンドベルク公が私の発言を認めた事により場は再び騒然となる。そして一人の貴族が「宜しいですかっ?」と前のめりになりながらモンドベルク公に詰問を始める。


「なんだ?」


「は、はい……。一体何故に彼を? 蝶のエンブレム資格者とはいえまだ学生の身……。余りに分不相応では?」


「それは経歴の話か? それとも年齢か?」


「それは……両方、ですが……」


「心配するでない。彼はそこら辺の兵士や剣士なんぞより余程濃密な経緯をしておるし、実年齢など霞むほどに精神年齢は高い……」


「し、しかしですね御老公。わざわざ彼を頼らずとも他に実力者はいくらでも……」


「ほぉう。彼は大人や貴族なんぞよりよっぽど実績を積んどるぞ? 下手な者に任せるより余程頼りになる」


「で、ですが──」


「それに、のぉ……」


 モンドベルク公は居住まいを正しながら言葉を切ると、詰問した貴族を鋭く睨み、重々しい威圧感を放ちながら改めて口を開く。


「彼の処遇は私並び珠玉七貴族全員。そして何より国王陛下御御自らが御認めになった男だ。それを覆したいとのたまうのであればそれ相応の覚悟と行動が要求されるが、如何いかがか?」


 まるで銃弾のように鋭く重いモンドベルク公の言葉に詰問した貴族や、彼と同じ疑問を抱いていた貴族達が皆圧し黙り、しおれた花のように小さく項垂うなだれていく。


「因みにだが彼には先の功績を讃え開戦時には最前線に就いて貰うことに決まっておる」


「最前線っ!?」


「言っておくがこれは彼自身が望んだ事だ。そしてそこを任せられる力量があると私達は認めた。反論は許さぬぞ」


「は、はい……」


 流石はモンドベルク公。立場から来るものもあるだろうが、その言葉一つ一つに確かな重みがあり、説得力がある。


 私自身の実績が嘘ではなく事実なのだから当たり前ではあるのだが、信じ難い話ではあるからな。やはり権力者とパイプを繋いでおくのは便利極まる。本当に有り難い存在だ。


「ん゛、んんっ!! どうやら彼がこの場に居る理由には皆々様納得頂けたところですし、そろそろ本題に入っても宜しいですかな?」


 混沌とした空気感を一蹴するように、〝医療〟を司る珠玉七貴族の一人、エメリーネル公が咳払いをして会議の進行を促す。


 それに対し貴族達は頷き、議事進行役である父上が資料を片手に進行を開始する。


「ではこれより現在の我が国の状況並びに敵国であるアールヴ森精皇国について判明している実状を皆様に周知致します。まずは──」







 会議はそれから滞りなく順調に進行。まあ、まだ概要を決めるだけの第一会議でしかないからな。今日はそこまで綿密には決めたりしない。


「──では次に、敵国アールヴの軍事展開に対する我が国の対応について大まかにではありますが決めていきます。何か意見がある方は?」


 ふむ。漸く私が口を挟む予定の議題が来たな。ここで私の意見を通さなければ色々と問題が生じてしまう。気合いを入れねばな。


 と、意気込んでいると、一人の貴族──モンドベルク公の側近貴族──が堂々とした態度で口を開いた。


「対応と言いますがなキャッツ殿。国境沿いに都を構える貴公なら理解しているだろうが、我が国とアールヴは東と西に綺麗に二分されている。故に対応というと、我等は奴等と件の平野で正面からぶつかるしかないと、私は思うのだがね?」


 ふむ。まあ、そうなるだろうな。


 彼の言う通りティリーザラとアールヴは東と西で縦に国境が綺麗に分かれている。


 加えてティリーザラ側は内陸に面しているが、アールヴは大洋側に面していて内陸に周るのは余りに労力を割く上に、森林での優位性を失う海洋に出るなど考えられない。その事からティリーザラとは正面からぶつかるしかない。


 ……と、普通ならそうなるだろう。


「ええ、存分に理解しております。ですが一つ、その想定には穴があるとの意見が私の元へ寄せられているのです」


「ほぉう……。して、その意見を述べた者とは?」


「私です」


 私がそう声を上げると、途端に貴族達が引き攣ったような表情を見せ訝しむような目線を向けてくる。


 そして先程問い返した側近貴族が、何やら口元に薄く笑いを浮かべた。


「はっはっはっ! 意見とは君だったか、予想外だったよっ!」


「と、言いますと?」


「いや何。てっきり私は君はあくまでも〝戦闘要員〟としてこの場に参加していると思っていたからね。まさか戦術や戦略の話に首を突っ込んでくるとはねぇ」


 ふむ。セーブしていたとはいえやはり《威圧》と《覇気》だけではまだ私という存在を認めさせ切れはしないか。


 ではここで一つ、私がどういう人間かを改めて知らしめるとしよう。


「あー、それで? 君の言う〝穴〟とは、一体何なんだい? 解るように説明してくれたまえ」


「ええ。と、言っても単純な話ですよ」


「ほぉう」


「先程貴方様は正面からぶつかるしかない、と仰いましたが、そんな猪突猛進の脳筋戦略など大きな間違いです」


「……何?」


「結論から申しましょう。奴等は必ず我々の背後を狙います。それも大部隊で、致命的な、ね」


「……はぁ。何を言い出すのかと思えば……」


 側近貴族は落胆したように肩を落とすと、諦観の混じった諭すような目で私を見据える。


「いいかい? 君は背後を狙われると言ったが、それは不可能というものだよ」


「その根拠は?」


「地図を思い浮かべてみなさい。君の言う我が国の背後というのは近隣諸国に面している。一方でアールヴが面するのは我が国だけ……。つまりは、だ。エルフの連中が我が国の背後を狙うなら、我が国を横断するしかないというわけだよ」


「ええ。そうですね」


「そうですね、か……。本当に理解しているかい? 我が国がエルフ共の横断を許すわけないだろう? それとも君はそこに〝穴〟があるとでも言いたいのかい?」


「いいえ。そこではありませんよ」


「なら何が言いたいんだいっ!? この会議は来る戦争へ向けた重要なモノなのだよ? 子供の遊びじゃあないんだ、解るだろうっ!?」


「充分、理解していますよ。……そうですね。ならば順序立ててご説明致しましょう。まずはコレをご覧下さい」


 そう言って私はポケットディメンションを開き、中から一本の空色をした短剣を取り出す。


 すると虚空から急に武器を取り出した為に会議室に居る貴族達がどよめきだし、私に露骨な強い警戒心を向ける。


 まあ当然そんな反応になるだろうな。立場や状況に関係なく唐突に凶器を取り出されたら誰だって警戒する。


 だがこのままでは話がまた進まなくなってしまう。だから安心させてやらなくてはな。


「ああご安心下さい。決してこの場でコレを振り回すような事は致しませんよ。それにほら──」


 私は短剣の刃に指を這わせ、前後に滑らせて見せた後、全員に這わせた指の平を見せて血が出ていない事を確認させる。


「ご覧の通り、この短剣の刃は潰れており、どれだけ押し引きしようと薄皮一枚切ることは叶いません。切っ先も同様、潰されて丸みを帯びているのがご理解頂けるかと思います」


 そこまでして漸くこの短剣が実用性の無いものだと安堵した貴族達。彼等は警戒心を解いて居住まいを正すと、再び私の話に傾聴し始める。


「お、驚かせないでくれ……。この場には国の決定権を有する権力者が何人も居るんだ。軽率な行動は慎みたまえ」


「申し訳ありません」


 まぁ、この場に居る無能共は戦時中に有能だが芽が出ない下級貴族の糧として間引きするつもりではいるがな。このボンクラ含めて。


「それで? その短剣が一体何だというんだね? 実用性が無いのであれば調度品以外の存在価値はないだろう?」


「ええ本来なら。ですがこの短剣……件の潜入エルフ達が所持していたもの、なのですよ」


「……潜入エルフが?」


 そう。この短剣は以前ハーティーから奪い、私の専用武器間断あわいだちの元となったものと殆ど同じ代物。


 装飾が若干異なるだけで、大きさ、刃渡り、重さ、そして何より使われているも同じものだ。


「はい。まあ、ただの護身用の武器であれば重要視しないのですが、問題なのは短剣これに使われている素材なんです」


「素材? ただの金属ではないのか?」


「頭に〝かなり特殊な〟が付く金属です。その名を「ポイントニウム」。この世で唯一、空間座標が個別に存在する物質です」

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