第六章:殺すという事-15

 

「廃村、か……。上手い場所を見付けたものだ」


 打ち捨てられた廃村ならば土地もある上にある程度の設備は整っている。


 色々と壊れたり風化しているだろうがゼロから拠点を築くよりは手間がいくらか省ける。


 それに廃村なら平野に存在していても周りから違和感を感じ難いだろうし、滅多にないだろうがなんなら廃村を片付けたがる物好きを食い物に出来る。


 コイツが言った盗賊の総数が本当ならその人数だって住まわせられ、相応の食料や金品の置く場所にも困らない。


 なんなら農作業や牧畜なんかも可能じゃないか? 至れり尽くせりだな。


 ……ん? そう言えば……。


「お、俺が……話せるのは……これくら──」


「まだだ。……少し思い出した事があってな」


 私はこれまで何度か盗賊を相手にした事がある。


 その相手は私の〝糧〟になったが、同時に記憶も断片的にではあるが私に流れ込んで来ていた。


 確か十年前……私が路地裏でアーリシアを助ける為に相手した三人の盗賊。そいつの一人からとある光景を見た。


 それは痩せ細り、草臥くたびれ薄汚れた衣服しか着させて貰えていない〝天族の少女〟の姿。


 一瞬の微かな断片だし、何しろ十年前だ。こうして思い出せただけでも運が良い方だろう。


 天族の平均寿命はエルフと同じで長くて千年程……。盗賊の扱い方にもよるが、顔立ちも整っていたし大事にされている可能性はある。十年程度なら容姿すら変わらないだろうしな。


 ……まあ、コイツ等がそんな〝物持ち〟が良いかも分からんしかなり手荒く扱って既に死んでいる可能性だってある。そもそも別の盗賊集団なら無意味な質問だがな。


 期待はかなり薄いが……念の為だ。


「貴様等、根倉に天族の少女を捕らえていたりしないか?」


「──ッッ!?」


 おおっと、この反応は……。


「当たりか。それもまだ生きているな?」


「な、なんで……」


「殺しに躊躇しないような盗賊が既に死体にした奴の話をされてそんな驚くようなリアクションは取らんだろう?」


「くっ……」


 盗賊に捕らわれてから十年も経っているにも関わらずまだ生きている……。というか十年前の盗賊、本当に同じ盗賊だったのか?


 少し都合が良過ぎる。どういう事なんだ?


「おい。その天族は──」


「う……ああぁ……」


「チッ」


 激痛に耐えかねて意識がまともじゃなくなってきているな……。コイツからはスキルを全て搾り取ろうと考えていたんだがな、これじゃあ《完全継承》は使えん。これ以上はまともに話も聞けんか。


 まあ根倉や天族に関しての違和感は後々スキルにした時に記憶を見れば整理出来る。ここは致し方無い……。


「ご苦労だった。楽になれ」


 私は盗賊の首に回していた腕に力を込め、思い切り捻る。


 瞬間「ゴキリッ」という鈍い音が首から響き、苦しそうに悶えていた盗賊は小さく呻き声を上げてそのまま全身から力が抜け落ちる。


 盗賊は命無き肉の塊になった。


「ふう……。害虫駆除も存外に楽じゃあない」


 脚のない盗賊の死体から腕を放し立ち上がると、そのタイミングでロリーナ達が馬車から、竣驪しゅんれいが木の影から出て来る。


 そして転がる他の盗賊達と擦れ違いながら私が居る元まで歩み寄って来た。


「いやいやー、流石……というか天晴れだねっ! ここまで見事にコイツ等討ち倒されちゃあ文句のつけようがないよっ!」


 グラッドがそうわざとらしく高らかに言いながら私に拍手を送ってくる。


 まったく。一々態度の軽い奴だ。


「証明出来た、と見て構わないんだな?」


「お、おうよっ……。手加減も無く、慈悲も無く俺達の前でやってくれたんだ。俺ぁ、なんにも異存ねぇよ……」


 む? ディズレーは思っていたより大人しい──というより少し引いていないか? 顔色もどことなく薄い。図体やいつもの口調の割に気が小さい? いや、これはそういうのとはまた別の……。


 ……で、こっちもだな。


「随分と顔色が優れないなヘリアーテ、ロセッティ。人間の死体を見るのは初めてか?」


 先程から死体の横を通る度に顔色が悪くなっていた。どう考えても見慣れていない者の反応だ。


 まあ、見慣れているよりいない方が当然マシだし健全ではあるのだがな。


 今はそれでは困るが……。


「アンタ……私達が貴族令嬢だって忘れてない? 初めてに決まってるでしょっ!?」


「それなのに私に盗賊を殺す所が見たいとのたまったのか? 言葉と態度が矛盾しているな?」


「あ、あれは……。覚悟……ちょっとは出来るかな、って……。それにアンタがちゃんと〝出来る〟のか知りたかったのもある、し……」


「ふん。まあいい……」


 私はロセッティに視線を送る。


 彼女は俯いたまま一言も発さず、ただ先程私が首を折った盗賊の死体から目を離せないでいた。


「……ロセッティ」


「な、んで……」


「ん?」


「なんで貴方は、こんなに簡単に人を殺せるんですか?」


 ……簡単、ねぇ。


「命は貴方にとってそんなに軽いものなのですかっ!? この人達は確かに悪い事を繰り返している犯罪者なのかもしれません……。ですがだからといって……殺す事なんて……」


「お前は〝羽虫〟が邪魔な時、一々捕まえて窓の外に逃すのか?」


「……え?」


「命にはな、〝価値〟があるんだよ。歩んで来た人生、経験、感情……。それらが命に付加価値を与える。命には明確に〝優劣〟が存在するんだ」


「──っ!? ふ、ふざけないで下さい!! 命に価値なんて付けられる訳ないじゃないですかっ!!」


「ほう。ならお前は愛する者とそこいらの虫、どちらかしか助けられない場面で「命に価値なんか付けられない」と悩むのか? 一刻を争う場面で、お前は人間と虫の命で時間を潰すのか?」


「そんな極端な話、していませんっ!! 虫の話なんて今は関係──」


「コイツ等と虫……なんの違いがある?」


「は、はい?」


「コイツ等はそこいらに居る害虫となんら変わらんよ。会話を碌に交わそうともせず、ただ暴力と本能で奪うだけの価値ある命を貪る害虫だ。それを私達と同じ人間と思えなどと笑い話にもならん。そんな害虫を一々諭してやれというのか? 冗談じゃない。そんなものを抱く程、私は聖人君主じゃないんだよ」


「……え……あ」


「私は〝命を奪う覚悟を決めろ〟と言ったな? アレは〝価値ある命を〟という意味であって〝価値の無い命を〟という意味ではない。……まあで君等を納得させられたなら儲け物だがな」


「く、狂ってますよ、そんなの……」


「これも言ったな? 「お前達がどんな人間の部下になったのか理解させる」と。それと今の内に言っておくがな。これからお前達が殺しに行くエルフはコイツ等なんかより何倍何十倍も価値ある存在だ。立場は違えど国を守る為に決起した勇敢で正義心を身に宿した未来有望な若者達だ。そんな奴等を、今から「お前達」が殺しに行くんだ」


「そ、れは……」


「理解していなかったろう? ただ〝敵〟という枠組みに押し込み確かに存在する〝価値〟に目を瞑り分かった気になっている。それをなんと言うか知っているか? 間違っても〝覚悟〟じゃあないぞ?」


「……う、うぅ」


「……それを、人は〝脳死〟というんだ」


「……」


 ──空気が凍る。


 だがこれは必要な事だ。避けてはならない事だ。


 コイツ等に本物の〝覚悟〟を抱かせ将来後悔しないようにするには、最低限厳しくしなければならない。


 嫌な役回りだ。上司も楽じゃない。


「……一つ、よろしいですか?」


 この空気の中、ロリーナがいつもと変わらぬ調子で私を見上げながら訊ねてくる。


 こうして変わらぬ態度を示してくれるのは、ある意味で助かる。私自身の調子も戻せるというものだ。


「なんだ、ロリーナ?」


「盗賊達の死体はどうなさるのですか? 確か土に埋めるのは……」


 ……ああ、そうか。


 以前パージンに初めて訪れた際に襲われた時はロリーナと一緒ではなかったのだったな。


 確か……襲って来た五人の内四人は火葬にして残る一人をスキルにした……のだったか。


 あの時はアーリシアやカーラットの手前全員は変えずにこっそり一人だけをスキルにしたが……今は状況が違うしな。


「ロリーナの言う通り、普通ならばコイツ等がアンデッドにならんように魔法で燃やすなりして処理したり、都市まで運んで懸賞金なり貰うんだが……」


「だが?」


「こんな奴等を突き出した所で大した額にならんし、燃やしてしまうのは


「……もったいない?」






 五つの死体を一箇所に集め、全員をその前に立たせる。


 積み重ねられた死体はどう綺麗に積もうと至極凄惨な光景でしかなく、並べられた五人の顔色は先程の私の言葉と相まって青くなっている。


「……趣味が悪いわね。この死体使ってキャンプファイヤーする……とか言い出したら引っ叩くわよ?」


「燃やさんと言ったろう? ……まあ、趣味の悪さで言うなら、大して変わらんかもしれんがな」


「何するつもりなのよ、一体」


「……まあ、見ていなさい」


 スキル《結晶習得》発動。五人分の死体をスキルに変える。


 発動と同時に死体の山の下には魔法陣が広がり、四隅に小さな正八面体の結晶が現れる。


 それは少しずつ中央の死体に近付いていくと、死体に触れた瞬間強い光を放ち始め、光が収まると一つの巨大な結晶が死体を飲み込んだ形で顕現する。


「な、何よこれっ!? 意味が分かんないんだけどっ!?」


「見ていなさいと言ったろう? なんだ、今日のお前達は健忘症でも発症しているのか?」


「うっっさいわねアンタは一々っ!?」


 結晶は死体を飲み込んだまま収縮していく。しかしある程度収縮した瞬間、結晶に一つヒビが入り少しずつ大きく走り始めた。


 それと同時に発動時とは比べ物にならない量の魔力が私の身体から消費され始め、みるみる魔力が持っていかれる。


「ふむ。やはり無理をすると駄目か。だが」


 あの時──以前に死体を無理矢理スキルに変えた時の私と、今の私では保有魔力量が違う。加えて──


 私はポケットディメンションを開き、先程まで作っていた魔物化ポーションを取り出して口に含み、嚥下えんげする。


 すると身体の芯から魔力が溢れ始め、減る分の魔力が減ったそばから回復していく。


 これならば以前のような危な気な状態での習得は無いだろう。


 あんな〝それっぽい〟台詞を格好付けて吐いておいて必死になってスキル習得とかそれこそ笑い話にもならん。私の沽券に関わる。


 と、そろそろか……。


 結晶に走っていたヒビが魔力により無理矢理直されながらも死体を内包したまま収縮し続け、ある一定の大きさになった辺りで再び一層強く光り輝く。


 そして少ししてその光が収まると、そこには様々な色をした六つの結晶が浮遊していた。


「な、何これ?」


「キレイ……。だけど……」


「これ……つまりは死体をこの宝石? にしたんだよな?」


「死体を……こんなものに……」


「……成る程」


 それぞれがリアクションする中、浮遊していた六つの結晶はゆっくりと私の元へ漂い出し、胸中に吸い込まれていく。


「へ?」


「はい?」


「はあ?」


「……」


「そういう……」


 私の中に盗賊達の記憶が流れ込んで来る。相も変わらず断片的で時系列もバラバラ。胸糞悪い光景が脳内を駆け巡り吐き気がする。


 が、先程得た盗賊からの情報と照らし合わせて色々と盗賊達の事が判明した。これは意地でも砦攻略帰りに根倉に立ち寄らなければな。ふふふ。


『確認しました。補助系スキル《悪臭》を獲得しました』


『確認しました。補助系スキル《斬撃弱化》を獲得しました』


『確認しました。補助系スキル《打撃弱化》を獲得しました』


『重複したスキルを熟練度として加算しました』


 と、久々に天声によるスキル習得アナウンスが脳内で流れる。


 ハーティーからスキルを奪ったせいか、尋問したエルフからスキルを奪っても新しいものは得られず、全て熟練度に加算されてしまった。故にハーティー以降新しいスキルは得られなかったが……ふむ。


 しかし得られたスキル、字面がなんとも……。


 《悪臭》は……。まあ、悪臭が放てるようになるのだろうし、《斬撃弱化》と《打撃弱化》はそのまま斬撃と打撃に弱くなる、か。


 前にも《腐敗弱化》や《陽光弱化》を得たが、これは使えるのか? 弱化する意味に何の意味があるんだ? 存在理由が分からん……。


 これならわざわざ殺さず魂ごとスキルにした方が……。いや、そうするとコイツ等に私の覚悟を示せない。


 致し方無い、か……。


「え、えーと……」


「つまり、どういう事だ?」


「死体が結晶に包まれて、小さくなって、六つのカラフルな結晶になって、アンタに吸い込まれて……意味分かんないんだけど?」


「説明してやるから落ち着け……。いいか今のは──」






 一通り五人に説明すると、ロリーナ以外が何やら疲れた顔をする。お前達は何もしていないだろうに……。


「……ねぇ。私、脳の処理が追い付かなくてクラクラして来たんだけど?」


「俺もだ……。なあ、馬車で休まねぇか?」


「賛成ー。……じゃあボス、ボク達戻ってるわー」


「ああ。私はまたポーション作りに戻るから、何かあれば呼びなさい」


「りょーかーい」


「……」


 そうして四人はトボトボと馬車へと戻っていく。ロリーナ以外。


「どうした? 君も休まないのか?」


 そう素直な疑問を投げ掛けると、彼女は私を見上げながら見詰めてくる。


「……なんだ?」


「嘘、ですよね?」


「……」


「貴方が盗賊達を虫のようにしか感じていない、価値の無い存在と思っている、なんて。嘘ですよね?」


 ……この子は、本当……。


「何故そう思うんだ?」


「虫のようにしか感じていない存在を、わざわざ自分の糧にしますか? それも死体一つすら残さずに……」


「ふふふ、それでは少し弱いな」


「貴方が本当に彼等を無価値だと判断したのなら、ポケットディメンションにでも死体を入れて後で王都に引き渡せば良い。大した額ではないとはいえその方がお金になります。そもそも先程死体をスキルに変えたではありませんか。あの行動そのものが、発言と矛盾しています」


「……成る程な」


 私は地面に刺したままだった淵鯉ふちてがみを引き抜き、それを《蒐集家の万物博物館ワールドミュージアム》に格納する。


「……命には付加価値がある、という考えは本心だ。当然だろう? 誰だって犯罪者と愛する家族を天秤に掛ければ家族に皿は傾く……。子供だってそう考えるさ」


「そう、ですね……」


「だが無価値な存在などこの世には無い。低く見積もっていこそすれそれが私の本音だ。罪を犯したとしても心変わり次第じゃ将来何かを生み出すかもしれないし、誰かを助けるかもしれん。……まあ、その逆もしかりだし、そんな希望的観測を本気にするほど、私は能天気ではないがな」


「だからスキルとして、自分の?」


「どんな人間にせよ、希望的観測にせよ、襲われたにせよ、将来の可能性を奪っているわけだからな。最低も最低限、私が〝それ〟を背負うのさ。──と言っても私欲も混ざりに混ざった不純だらけの動機前提だがな。ふふふ」


 そう笑って見せると、ロリーナはゆっくり私に近寄り、そっと私の手に触れる。


「辛いのではないですか? 他人の将来を奪った責任を取って……罪を背負って……。どうしてそこまで?」


「……それが私が好き勝手やる為に自身に課した〝対価〟だからだ。私が支払える私の〝価値〟だからだ」


「対価……価値……」


「それに辛くはないさ。そんなものを笑って一蹴出来るくらい、この世界は私に愉悦と興奮をプレゼントし続けてくれる」


「クラウンさん……」


「第一私は「強欲の魔王」な上に「暴食の魔王」だぞ? 魔王が罪を背負わないでなんとする?」


「……」


「……それに何より君が居る。君が私の側に居てくれる限り、私は何にも屈しないさ」


「貴方はまた、そうやって……」


 ロリーナはそうやって溜め息を吐くと呆れながら触れていた手を離し、ゆっくり馬車に向かって歩き出す。


「ふむ。余りしつこ過ぎるのも逆効果か……。まったく恋愛は人を殺すより難しいな……」


 ______

 ____

 __


「…………」


 ロリーナはクラウンに背を向けたまま馬車に向かって歩く。先程クラウンに聞かされた事を反芻はんすうし、彼の語っていた時の表情を思い浮かべながら。


(あれが、クラウンさんの抱えている覚悟……。クラウンさんが強く在り続けられる理由……)


 そして思い出す。数ヶ月前にされたクラウンからの告白を──




『……これからするであろう色々な非道を目の当たりにしても、私に付いて来て欲しい。幻滅せず、否定せず、拒否せず……。私を理解して欲しい』




「…………」


 ロリーナは一度だけ立ち止まり、ポーション作りの準備を始めたクラウンに視線を送る。


 その様子は先程盗賊を五人も殺害した直後とは考えられない程に日常的で、平和的だ。


(……私に、背負えるでしょうか? 彼の覚悟を……一緒に……)


 ロリーナはクラウンが盗賊を仕留めている際、その様子を見逃さぬようつぶさに見ていた。


 彼の言っていた非道すら為さんとする道に自分が付いて行けるのか……それを自身に問う為に、彼女は彼を見続けた。


 だが……。


(……何も感じなかったのは、私がそれ程他人に無関心だからでしょうか……それとも……)


 彼女は自身の両手を眺める。


 先程から一切震えず、手汗すらかかず、いつもと変わらぬ自身の両手を強く、強く握る。


(……私がクラウンさん以上に、非情な人間だから……でしょうか?)


 ロリーナは少しだけ奥歯を強く噛むと、次に諦めたように力を抜き、再び馬車へ歩き出した。


(私は……クラウンさんに相応しい人間でしょうか……)


 彼女はそうして馬車の扉を開けた。


 迎えてくれたヘリアーテ達に、いつもの顔で挨拶をして……。


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