最終話「最終決戦(後編)」
戦いが今始まった、佳奈子が勢いよく剣を振り、大樹が術を使い魔王の動きを制御した。
「ははは、こんな弱い攻撃俺には効かん!俺のこの力を受けてみろ!!!」
そう言って現代の技術を活用した魔術、大電撃砲を放った。
「うっ、威力が…」
だが諦めず反撃する。
「行けえええええ!!!」
勢いよく剣を降った、青い光が魔王に突き刺さる。
「…やるな」
「一弘くんもかなり強いね…」
「まさかここで戦うことになるとは思わなかった、だがここは勝たせてもらう!!!」
そんな事を言い合いながらお互い幾度となく攻撃を放った、攻撃による衝撃や光が飛び交う、一体どこまで続くのだろう、すると大樹が。
「大人しく封印されろ!!!」
と大声を出し魔王に突っ込んだ。
「いけぇぇぇ!!!俺はみんなを守るっ!!!みんなの為に僕は、みんなで生き抜く!!!」
「大樹くん!?やめて!死なないで!」
「大丈夫!俺は生きる、お前を守るために!!!」
そう言って封印の術をかけた。
「くそおおお、死ねぇぇぇ!!!!!」
魔王も必死に抵抗した、結局大樹は押し負けた、そして魔王は封印されなかった…
「…もうやめようよ!!!あなたは何のためにこんな事をするの?1000年前からずっと知りたかった、あなたは…なんでこんな事を?」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!俺の事を言ったってどうにもならん!!!何も分からないくせに!!!」
「いや違う、言ってくれないと分からないことだってある、私は言ってくれたことを受け入れるから!言ってよ!!!何があったのか!!!!!」
「…」
「私はあなたの敵じゃない!今は戦ってるけど、場合によっては苦しみを分かち合える仲間にもなるから!!!」
「分かった、言ってやってもいい」
「ありがとう、私は全て受けいれてあげるから心配しないで」
「俺は1000年前親を今で言う借金取りに殺された、金がないだけで、俺はこの理不尽な世界に復讐をしたかった…」
「…そうだったんだね、教えてくれてありがとう、だけど今になってそんな復讐は意味がないと思うな、あなたを否定している訳では無いけど…これによってあなたと同じように苦しむ人が増えてしまうのはあなたの本望では無いでしょ!!!」
「…」
「さあ、やり直そう、これ以上の悲しみを増やさないために、平和な世界へ!!!」
「…うん」
魔王がそう言った瞬間に何かが変わった、魔王から暗いオーラが無くなり魔王の呪縛が解かれ普通の人に戻った。
「ありがとう、僕を救ってくれて」
「当たり前のことをしただけだよ!」
一弘は周りが明るく感じた、しばらくして大樹が起き上がった。
「…あれ、魔王!?」
「大丈夫、俺はもう魔王じゃない、佳奈子が救ってくれたから」
「つまり平和になったって事?」
「そう、私が一弘くんを説得したの!」
「まじで!?良かったじゃん!!!」
「そうだね!これでみんな死なずに済んだ!」
平和が取り戻された世界はなんだか透き通っていた、これで一旦話は終わり、次のストーリーをお楽しみに。
恋した相手は敵でした。Love and battle story たあ @taz0831
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