第10話「デート」

 ある休日、佳奈子と一弘がデートに行く事になった、佳奈子にとっては一弘が魔王なのか、一弘について探ることの出来るいい機会だ。


(めっちゃドキドキする…)


 佳奈子はそう思いながら待ち合わせ場所の遊園地に向かった、佳奈子が言った。

 

「おまたせー!」


「あっ、来た、そんなに待ってないから大丈夫だよ!」


 そう言い、会話しながら歩いた、しばらく歩き佳奈子が言った。


「何する?」


「ジェットコースターとか?」


「んー、でも私高いの無理だな…」


「ならゴーカートしない?」


「いいね、対戦してみる?」


「うん、どっちが早いか対決するぞ!」


 そう言いながらゴーカート乗り場に向かった。


「いくぞー!」


「一弘くん速い!!!」


「こう言うの得意かも!」


「すごいね!」


 しばらく楽しんでいた、しばらく遊んで。


「ごめん、トイレ行くね」


 と一弘が言った


「いいよ」


 そしてトイレへ行く一弘。


(佳奈子さん、いや、復讐が優先だ、でも…)


 一弘の中で少なからず葛藤が残っていた、このまま佳奈子と一緒に平和に暮らしたい、けど1000年前からずっとしてきた復讐を果たしたい、そんな思いが心の奥にあった、


「おまたせ」


 そう言って一弘がトイレから戻ってきた、この日は夕方になったのでそのまま帰った。

 結局佳奈子は一弘が魔王だと言う確証は得られなかった。


「なんで佳奈子と一弘が一緒に遊園地にいるんだ!?」


 このデートを物陰から怪しんで着いてきてた大樹に見られていた、ここから恋と戦いの行方はどうなるのか!?

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