第9話「真実」

 佳奈子と大樹が話した後、お互い魔王は今生きているのか、生きているのならば誰なのか、そんなことを考えていた。

 その後佳奈子と大樹のスマホの通話にて。


「あのさ、気になる事があるんだけど…」


「どうしたの?」


「あのさ、少し前に困ってる人助けてたことあったじゃん」


「…あーあれね、それがどうした?」


「その助けた人が一弘だったんだよね」


「え、どういうこと?」


「まあつまり学校の登校中にあの公園で彼を見つけて話しかけたんだよ、名前聞いても分からなかったから家に送ってこのままほっておく訳にも行かないからうちの親戚として迎え入れたわけ」


「そうだったんだ」


「それでさ、公園で見つけたんだけどさ、まさかだけど封印解かれてたまたまその魔王を私が見つけた説ない?」


「え、ワンチャンあるかもだけどわからん…」


「でも私的に可能性が高いのそれしかないよ?」


「確かに、それが事実の可能性高いね…」


「まあ確証はないけどさ…」


「ないんなら見つけようぜ、俺も協力するから!」


「分かった、よろしくね!」


 そんな話をして佳奈子たちは眠りについた。

 翌日、普通に学校へ登校した、佳奈子は少し複雑な心情ではあった、もし好きになった一弘があの魔王だったら、だが今はその可能性が高い、だから確かめるしかない、そんな事を考えながら学校生活を送った。


「佳奈子ちゃん、どうしたの?」


 と一弘が話しかけてきた。


「いや、なんでもない…考え事してただけ」


「そうなんだ、それならいいけどでも悩み事があったら言ってね、相談乗るから」


「分かった、ありがとう」


 (こんな優しいのにこの人が魔王なんてことある?そうとは信じられないけど…)


 そう思いながらも一弘のことについて少しづつ探っていく、さて、2人は真実にたどり着くのだろうか!?

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