第8話「恋」

 大樹が前世の記憶を思い出した後、しばらく普通の日々が続いた。

 この日は普通に学校にいた。


「…あのさ、一弘くん」


「どうした?急に校舎裏に呼び出して」


「付き合ってください!!!」


「え、別にいいけど…」


「ありがとう!!!」


 実は佳奈子は一緒に暮らしていくうちに一弘に恋をしていたのだ。


「今度デートしない?」


「え、いきなり!?いいけどいつ行く?」


「いつでもいいよ!」


 佳奈子はにっこりした顔で話していた、だが、一弘が魔王という事実がある、この先この2人はどうなるのだろう…

 そんな話をしていたら佳奈子が背後に誰かの視線を感じた、その正体は大樹だった、実は大樹は佳奈子のことが好きだったのだ。


「くそー、佳奈子はあんな奴と付き合ってるのか…いや、確か2人は親戚だったはず、親戚同士で話してるだけかな?それならいいけど…」


 そう言いながら大樹は去っていった。


「一弘くん、また後でね!」


「うん、また話そ」


 そんな話をして今日は家に帰った。

 その後佳奈子は。

 

「とりあえず大樹くんにあの能力見せてあげようかな、その方が話早いし」


 そんなことを考えながら寝た、一方一弘は現代の技術を取り入れ、さらに魔王としての力が強くなってしまった…


「これでいけるぞ!きっと、今までの復讐を!」


 何度も繰り返して言っている復讐とは何なのだろう、今は誰にも分からない。

 一方佳奈子と大樹は夕方にあの森で会って話していた。


「なんで公園の近くの山なんかに集まったんだ?」


「まあ見てなって!」


 と言った途端に佳奈子は剣を振り下ろした、勢いよく青い光が出てきた。


「え、これって…」


「これが私の能力みたい、前世もこれで戦ってたんだと思う」


「え、まじだったんだ…あの話」


「そうらしいよ、私もびっくりしたけど、それでさ、私の前世の記憶では君は術で戦ってたらしいよ?」


「あ、確かにそんな夢見た、まじか」


 そうこう話しているうちにどんどんこの話が進んでいった。


「てかさ、この記憶が思い出せたってことはさ、きっと何か意味があるよね」


「そうだな、なにか示唆しているのか?まさか魔王が復活したとか…?」


「無きにしも非ずだよね…」


 あれこれ言い合って話は終わった。

 さて、これから一体どのような展開になっていくのか!?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る