第13話 未知との遭遇
トウリが回想している一方その頃。
幽霊こと星銀は空き教室へとやってきていた。
『暇~』
俺、幽霊。現在空き教室へと来ています。暇です。
いや探索すると言ってももう飽きたっていうか、、、何というか、、、。
にしてもこの教室埃まみれ!キタな!
なんで?他の教室とか廊下とか滅茶苦茶ピッカピカじゃん。なんで此処だけ?いやまだ行っていない場所もあるし分からないけど、、、とりまキタな!
oh...と両手を口下に持って行き抑える。
汚いのに居心地よく感じるのってやっぱり幽霊になったからかな?
イヤだなこの空間に心地よさ感じるとか、、、まぁ不快じゃないだけいいか。
キョロキョロと辺りを見渡した。
窓はあるがカーテンに包まれて光は外から入る光がほとんどで、壁際や黒板側に机が積み重なっている。それらは芸術品と言っても言いような具合で積み重なり埃を被っていた。
そしてなんとなしに教室をぐるりと回って見渡す。そして背を向けた方向からカタリ…と小さな音が聞こえた。
ふと気になって振り返った。
するとそこには、、、浮いた机と椅子が、、、!!
キャアーーーーーー!?!?(裏声)
なななんだあれ!?怖っ!浮いてる!
若干わざとらしい反応をしているが驚いているのは本当だ。多分心臓ドクドク鳴ってるよ。幽霊だけど。
ブラックジョーク?あえて言っているんだよ。場を和まそうと思ってな。はっはっは。
とまあそんなことを言っている間に扉にじりじりと近づき、決して背を見せないように熊だったか蜂だったか忘れたが。それと同じ対処をしていた。
しかし後一方の所でピシャーンッと引き戸の扉は閉まった。
おいおいウソだろブラザー?ウソだと言ってくれ。
横目で完全に扉が閉まったのを見るとガタガタとせめてもの抵抗で扉を開けようと足掻くが元々此処に扉など無いかのように全く動かなかった。
トウリクーーーン!!ヘルプ!ヘルプ!
と、授業を受けているであろう人物に年念を送る。絶対届いてないこの思い。
片手で浮いた椅子と机を見ながら片手で必死に扉を叩く。
バンバンバンバン
恐らくこの部屋の外を通った者は悲鳴を上げること間違いなしの絶え間ないドアを叩く音が響く。
今更だけど幽霊なのにこんな音出るんだね。不思議だねぇ。
手持ち無沙汰の左手はというとよく分からない構えを取っている。それでどうやって戦うんだ、、、と自分の事ながら他人ごとのように思った。
そうして暗闇の中の攻防は続くのだった――!!
多分つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます