第6話
「あれ、2人とも仲良くなったの?」
と僕が聞くと、ルナは照れくさそうにしながら答えてくれた。
「ええ、実はアリスさんとも友達になったんです!それに、彼女も私のことを守ってくれると言ってくださって............」
「あなたを見ていると、危なっかしいから」
それを聞いて、僕は心から嬉しく思った。そして、その後3人でしばらく談笑した後、解散することになったのだ。
しかし、帰る途中ルナが立ち止まったのである。僕は不思議に思いながら振り返ると、彼女は真剣な眼差しでこちらを見ていた.............そして言ったのだ。
「今日は、本当に楽しかったです!」
と。
そして、彼女は去っていこうとしたのだが、突然僕を後ろから抱きしめてきたのだ。
僕は、驚いてしまい何も言えなかったのだが、しばらくして我に返った時に、彼女の方を向くと、彼女は僕に向かってこう言ったのだ。
「本当にありがとうございました...........!感謝していますわ」と。
そして、彼女は恥ずかしそうにしながらら立ち去っていったのである。
ーーそれから数日ほど経ったある日のこと、ルナが僕の屋敷に遊びに来たことがあった。
もちろん、アリスも一緒に来ていたのだが、そこで驚くべきことを耳にしたのだ。
なんと、ルナはアリスに内緒でサプライズを考えているようだった。
僕は、それを微笑ましく思いながら見守っていた。
2人でどんな会話を交わすのが楽しみである...........そして、いよいよその時がやってきたのだ!ルナはアリスに向かって「いつも本当にありがとうございます!」と感謝の言葉を述べていたのだ!アリスは、驚いた表情を浮かべていたが、少し照れたように微笑み返して言ったのだ。
「あなたって、本当に不思議な方ね」と。
それから、しばらくの間3人で話していたのだが、ルナはずっと嬉しそうに微笑んでいた。
その表情は、以前のように暗いものではなくなっていたのである。
そんなこんなで帰り際になった時、部屋が真っ暗になった。
「え、どうしたんだ?」
と僕が驚いて声を上げると、突然明るくなってクラッカーの音が鳴った。
「アリス!」
そして聞こえてきたのは、ルナの声だった...........。「お誕生日おめでとう!」と。
そして、テーブルの上にはたくさんのご馳走が並んでおり、ケーキの上にはチョコレートでアリスの名前が書かれていた。
僕は驚きながらも、彼女たちに感謝の言葉を述べたのだった。
そして主役であるアリスは、涙ぐみながら「心から感謝しているわ!本当にありがとう............」と、喜んでいるようだった。
こうして、アリスの誕生日パーティーが終わった。その後、彼女は僕に向かって微笑んで言ったのだ。「アダルバート様、本当にありがとうございました!あなたのおかげで、毎日がとても楽しいですわ」
僕は笑顔で頷きながら、言ったのである。
「僕もだよ!これからもよろしくな」と。
彼女は、嬉しそうにして帰っていったのだ。
それからしばらくして僕も屋敷に戻ったのだが、ふとした瞬間に、彼女の顔を思い出してしまう。
(今日は楽しかったなあ...........)と、感慨に浸っていた時のことだった。
突然、部屋のドアが開いたかと思うと、そこに立っていたのは執事だったのだ!
驚きながらも、僕は彼に聞いた。「どうかしたのか?」と。すると、執事は真剣な面持ちで答えてくれたのだ.............。
「実はアダルバート様に、国王陛下からお呼びがかかっております。」と。僕は驚きながらも、彼について行くと、国王陛下が待っている場所に到着したのである。
その部屋は、豪華で煌びやかな装飾が施されており、赤いカーペットが敷かれていた。そしてその中で待っていたのは、この国の君主である国王であった。
彼は、僕に向かって微笑んでいたかと思うと、手を差し出してこう言ったのだ。
「今日は、来てくれてありがとう!君とゆっくり話がしたかったのだよ。」と。僕は緊張しながらも、彼に答えた。「光栄です!喜んでお供いたします!」と。
それから彼は僕を席に案内し、豪華な料理が並べられているテーブルの前に座ったのである。
国王陛下は、ワイングラスにワインを注ぐと、僕に差し出してきたのだ。
僕は、恐縮しながらもそれを受け取り、一口飲んだ後言った。
「美味しいです!」すると、彼は笑顔で返してくれた。「それは良かった!遠慮せずに食べてくれ」と言ってくれたのである。
「それで、この国はかなり危険に瀕しているのだ。聖女の力があればいいのだが.............。」
と、国王陛下は真剣な面持ちで話していた。僕は、彼の目を見ながら言ったのだ。
「はい、きっとお役に立てると思います!」
それから、数日後のことだった............国王陛下の言葉通り、この国では様々な異変が起こり始めていたのである!
人々の精神が不安定になったり、魔物が凶暴化したりしていたのだ。
そしてついには、隣国からの宣戦布告を受けてしまったのである! そんな中で、僕が出来ることは何だろうかと考えていた時、やはり聖女を探し出すことしかないのかと悩んでいた。
「うむ............アダルバートには、無理を言うのだが、聖女をどうにか探してほしいと考えておる。」
と、国王陛下は思い悩んだ顔で言ってきた。
僕は即座に「任せてください!」と答えたのだ!しかし、実際にはどうすればいいのか分からず困っていたのである。
そんな時にふと思い出したのは、ルナのことだった。以前彼女から聞いた話によると、聖女には特別な力が宿ることがあるというのだ。
ルナなら何か知っていそうだし、僕は彼女に相談してみることにしたのだが...........果たしてうまくいくのだろうか?
「あの聖女を探し出す............ですか!?そんな無茶な!?」
と、ルナは動揺の声を上げた。それもそのはず、聖女というのは特殊な存在で、そう簡単に見つかるものではないからだろう。
だが、僕には一つ考えがあったのだ。それは、先日訪れた王宮での出来事である............国王陛下に頼まれ、僕が聖女を探し出すことを約束した際のことだったのだが。
もし聖女を探してもいなかったら、特殊な魔法を覚えなければならないということだ。
しかし、僕には魔法の知識がないので、どうすれば良いのか分からずに困っていた時、ふと思い出したのだ。
それは以前ルナから聞いた「魔術師は特殊な力がある」という話だった。
そのことを思い出しながら、考え込んでいた僕を見て心配になったのか、彼女は声をかけてきたのである。
「あの............大丈夫ですか?」と。
僕はハッと我に返り、慌てて答えた。「すまない!少し、考え事をしていただけなんだ」と。すると、彼女は安堵したような表情で言ったのである。
「そうですよね!アダルバート様に何かあったら、どうしようかと思ってしまいました..........。」
僕は謝罪の言葉を口にすると、改めて彼女に尋ねた。
「聖女というのは、特別な力があると聞いているが、本当なのか?」
すると、彼女は真剣な表情で答えてくれたのだ。「はい、その通りです!聖女は様々な力を持っていると言われています」と。そして彼女は続けて言った。
「例えば、治癒魔法を使うことができますし、他にも身体能力が飛躍的に向上するという特徴があります!」
それを聞いて、僕は驚いた表情を浮かべていたと思う。なぜなら、聖女にはそんな力が備わっているというのだから。
しかし、僕にはまだ疑問が残っていた。なぜ聖女の力が必要とされているのか?それを尋ねると、彼女は答えてくれたのである。
「実は、戦争を仕掛けられた際に聖女の力が必要だと、文献では考えていられるんです!そうしたら、平和なまま事態が終わるから。」
それを聞いて、僕は納得した。確かに、隣国との争いにはどうしても必要かもしれないと思ったからである。そして、僕は改めて決意を固めたのだ。この国を救うためにも、必ず聖女を見つけ出してみせるのだと!
翌日、僕は早速行動を開始した。
まずは、王宮に行き事情を説明してみたところ、国王陛下が快く手助けしてくれることになったのだ。そして、すぐにルナを呼んでくれたのである。彼女はしばらく逡巡していたが、覚悟を決めたのか了承してくれたのだった。
それから数日後、僕たちは聖女を探す旅に出ることになったのである。
旅の準備を終えると、早速出発したのだが、最初の目的地は隣国との国境付近にある、小さな村であった。この村ではら最近妙な噂が広がっているという情報を、手に入れたからだ。
その噂とは「この村に聖女がいる」というものである.............。
それを聞いて僕は疑問を抱いたが、とりあえず行ってみることにしたのである。
到着してみると、確かに異様な雰囲気に包まれていた。住民たちはどこか怯えたような顔をしており、何かを恐れているようであった。
「聖女の噂というのは、本当なのでしょうか?まるで、何か事件が起こったかのようですね..........皆さんの態度も、なんだか変です............。」と、ルナが不安そうに呟いた。
すると、突然大きな爆発音が響き渡ったのである!地面は大きく揺れ、住民たちはパニックに陥ってしまった!「いったい何があったんだ!?」僕は叫んだのだが、返事はなかった。やがて、煙が晴れてくると、そこには謎の人物が立っていたのだ...........!その姿を見た瞬間、僕たちは驚愕した。
なぜならそこに立っていたのは、紛れもなく不思議な雰囲気を醸し出している、女性がいたからだ。
そんな彼女は、微笑みながら言ったのである。
「ようこそ、おいでくださいました!私はこの村で聖女と呼ばれている者です」と。
僕はびっくりしすぎて、開いた口が塞がらなかった。
(国王陛下の期待に応えるためにも、絶対に聖女を連れて帰らなければならない...........!)そう思った僕は、ルナと一緒に彼女を追いかけることにしたのだ。
すると突然、彼女が立ち止まったかと思うと振り返り、こちらを見つめてきた。その表情は、どこか悲しげであり儚げな印象を受けたのだった。
............まるで、何かを訴えかけるかのような瞳だった。
(もしかして、彼女は何か抱え込んでいるのだろうか.............?)と思った瞬間、再び彼女の姿は消えてしまったのである。
僕たちはしばらく呆然と立ち尽くしていたが、気を取り直して再び彼女を探し始めた。
すると、突然目の前に巨大な物体が現れたのだ。
それは石でできた大きな建物のようなものであり、頂上には巨大な鐘が取り付けられていた。
そして、なぜかその周りだけ風が吹いていないかのように、静かだった。まるで、時間が止まったかのような感じだったのである。
「これは一体何なんだ............?」僕が呟くと、ルナは驚いたように声を上げたのである。
「これは、教会の鐘塔ですよ!」
それを聞いて、僕はハッとした表情を浮かべた。なぜなら、僕の記憶が蘇ってきたからだ。
かつてこの国には、聖女が暮らしていた教会があったという話を聞いたことがあったのだ。
そしてこの鐘塔こそが、その場所だと確信したのである。
「まさか、こんなところにあったなんて..........」とルナも驚きを隠せない様子であった。しかし、僕たちは意を決して中に入ろうとしたその時、突然声が聞こえてきたのである。
「お待ちください!この場所に入れるのは、選ばれた方だけです!!」その声は、聞き覚えのあるものだった。
そう!訪れた村で、出会った女性だったのだ!彼女は微笑みながら、手を差し出して言ったのである。
「よく見つけられましたね」と。
僕たちは顔を見合わせると、意を決して彼女について行くことに決めたのだった...........。
それから、僕たちが案内されたのは、教会の大聖堂だった。そこで待っていたのは、聖女を名乗る女性だったのである!彼女は、微笑みながら話しかけてきたのだ。
「ようこそ、フール村へ。あなた方は、隣国の方ですわよね?」と。僕たちは驚きながらも、言葉を返したのである。
「ええ、歓迎ありがとうございます。あなたは、本当に聖女なのですか............?」すると、彼女は笑顔で答えたのだ。
「はい、そうです!私がこの国を救える、唯一の存在なのです!」と。その笑顔からは、自信が溢れており、自分自身に誇りを持っているように見えた。
そして、続けて話しかけてきたのである。「実は、私がこの国を救うことができるのは、特別な力を持っているからです!」と言いながら指を鳴らすと、空中に映像のようなものが現れたのだ。
それは、彼女がこれまでしてきた活動や成果についての情報であった。
どうやら、彼女は聖女としての力を使って様々な問題を解決してきたらしいのだ。
その後も、話は続き。
彼女は、自分の能力や実績をアピールしながら、僕たちを説得しようとした。
...............しかし、僕たちは彼女を信用しきれずにいたのだ。
すると、突然空から声が聞こえてきたのである!「お前たちは何者だ!?この神聖な場所に何しに来たのだ!?」それは、鋭い声だった。恐る恐る見上げてみると、そこには二人の人物がいたのだ。
彼らは鎧に身を包んでおり、明らかに敵意を向けてきていた。
僕は咄嗟に手を上げながら言ったのである。
「僕たちは、怪しい者ではありません!聖女を探しに来たんです.............!」
すると、彼らは僕たちのことをジロジロと見ながら言った。「聖女だと.............?そんなものはただの噂話ではないか!」と。それに対して、僕は反論したのだ。
「いいえ、違います!我が国の国王陛下が教えてくれたんです。この村には聖女がいると。」
それを聞いて二人の兵士は顔を見合わせると、今度は僕たちの方をジッと見ながら尋ねてきた。
そして、僕たちはその質問に答えたのだ。すると、兵士たちは納得した表情を浮かべながら、言ったのだ。
「確かに、この教会に聖女がいるらしいという噂はあるな.............」と。そして続けて言った。「だが、我々は任務中であり、聖女がいるかどうかを確認する余裕はないのだ。」と。
それを聞いて、僕はほっとした。
「わかりました、お勤めご苦労様です。」
「ああ、君たちも日が暮れる前に帰りたまえ。」
兵士たちはそういうと、立ち去っていった。そして僕たちは聖女(?)と共に、教会内部を探索することにしたのだ。
教会の内部はとても綺麗に整備されており、神聖な雰囲気に包まれていたのだ。
そこで、僕は思わず見とれてしまった。すると、ルナが声をかけてきた。「アダルバート様!ここは危険な場所かもしれませんよ?」と言われ、ハッと我に返った。
「確かにそうだな............」と呟きつつ、周囲を警戒しながら進んでいった。すると、突然大きな音が響き渡った。
慌ててそちらの方を見ると、そこには石像があった。その石像は翼を広げており、まるで天使のような姿をしていた............。
そこで、ルナが声を上げた。「もしかして、これが噂の石像ですか!?」と。そして彼女は、嬉しそうに近づいていった。
するとその時だった。
突然、目の前に謎の人物が現れたのだ。
その姿は、まるで闇に包まれたかのような存在で、手には剣のようなものを持っていた。
僕は咄嵯に剣を構えると、叫んだのだ。「君は何者なんだ!?」するとその相手は、低い声で答えたのだ。「..............我は此処で奉られる者。部外者よ、ここから出ていけ!」
そう言われて内心焦っていた僕は、どうしようか迷っていると、聖女が口を開いた。
「まあまあ、落ち着いてくださいな。 彼らは私のお客人です」
と。すると奉られている者は、一瞬戸惑いを見せたがすぐに落ち着きを取り戻したようだった。そして、僕たちに話しかけてきたのである。
「あなたたちは、どのようなご用件でこちらへ来たのだ?」
僕は慌てて答えた。
「実は僕らは、この村に聖女がいると聞いてやってきました!この国を救うためにも彼女を救いたいのです!」
すると、彼は少し考え込むような様子を見せながら答えた。
「なるほど..............聖女なら君じゃないか、フェルミアー」
この石像が、嘘をついているようにも見えない。
やっぱり、このフェルミアーと呼ばれた女性が、聖女だったのか。
でも、フェルミアーは悲しげな表情で石像を見つめている。
まるで、後悔しているかのようだ。
彼女は小さくため息をつくと、静かに語り出した。
「私は元々、この国で生まれた者ではありません.............」そう言って話し始めたのだ。彼女は、遠い目をして語り続けた。「私は、元々はこの大陸の出身ではなかったのです」彼女が言うには、彼女の故郷は遥か彼方にある島国であったという...........しかしある時、魔族に襲撃されてしまい滅ぼされてしまったというのだ。
そこで、彼女は聖女の力を使って魔族たちと戦い、退けたというのである。
その後、彼女は聖女としてこの国を救い続けたという。しかし、彼女には心残りがあったのだ。それは恋人のことだったという。彼女はその男性に想いを寄せていたのだが、その男性はある日突然姿を消してしまったのだという............。
そこで彼女は絶望し、自らも命を絶とうとしたのだが、ある人物が現れたことで救われたのだ。
その人物は自らを「魔族」と名乗ったそうだ。そして、彼女にこう告げたのである。
「あなたの力は強大だ。その力で好きにしたらいい」
その言葉を受けて、彼女は善いことを行っていったという話だ。
「私は、もう誰もそんなふうに失いたくないんです。」
「だから、私がこの国の聖女となったのです」
フェルミアーはそう語った後、ニコリと微笑んだ。彼女の表情はとても穏やかで優しかった...........そして、僕らに向かってこう言ったのである。「あなた方なら、国を救えるかもしれませんね...........どうぞよろしくお願い致します」
そう言うと、彼女は頭を下げたのだ。僕らも慌ててお辞儀を返すと、教会を後にしたのであった。
その後、僕たちは城に戻ることにしたのだ。道中で僕は思ったことを、口にしたのだった。
「聖女の力があれば、本当に魔族たちを倒せるのだろうか............?」
すると、彼女は微笑みながら答えた。「きっと大丈夫ですよ!私達ならできます!」
聖女の笑顔を見て、僕も勇気づけられた気がした。
次の日、僕たちは再び教会にやって来たのである。
ルナもやる気満々な様子であり、足取りは軽やかだった。教会に入ると、昨日と同じように鐘塔がそびえ立っていた。
そして中へと入っていくと、そこには例のフェルミアーがいたのだった。彼女は微笑んで、出迎えてくれた。「お二方、お待ちしておりましたわ!」と言って、お辞儀をする姿はとても美しかったのだ。
そこで僕は、提案をしたのであった。
「僕たちと一緒に、魔族を倒すために国へ来ていただけませんか?」
すると、彼女は少し考えるような素振りを見せた後、首を縦に振って答えた。「ええ、わかりました。旅立つために、少しお時間をくださいな。」と。それでも諦めきれない僕は、食い下がったのだ!「お願いします!あなたの力が必要なんです!」彼女はくすっと笑ったあと、まあまあ落ち着きなさいなと言ったその時だった!突然鐘塔の鐘が鳴り響いたのである!!そして同時に、地響きが起き始めたのだ.............! 慌てる僕たちに対して聖女は言った。「どうやら魔族たちが攻めてきたみたいですね............。」
城に戻った僕たちは、急いで出撃準備を始めたのである。フェルミアーには、教会に残ってもらい、僕は兵士たちを率いて、王城から飛び出していくのであった。
すると、そこには数万にもなろうかという魔族の軍勢がいた。
彼らは、咆哮をあげながらこちらに向かってきている様子であった.............。
僕の合図とともに、一斉に攻撃を開始する!そして次々に敵を薙ぎ倒していく!しかし、倒しても倒しても現れる敵に、徐々に追い詰められていく。
そこで僕は、一計を案じることにしたのだ。
「皆の者聞けい!!これより我らは撤退を行う!」と告げた瞬間、フェルミアーが呪文を唱えたのだ。
すると、魔族たちは一斉に勢いを緩め、倒れ始めたのだ! こうして、僕たちの初めての戦いは勝利で終わったのである。
しかし、この時はまだ気づいていなかったのである.............この戦いがこの後、国を大きく揺るがすことになるということに。
その後、僕たちは城に戻ると休息を取ることにした。そして次の日の朝早くに、僕はフェルミアーに会いに行くことにしたのだった。
教会を訪れると、彼女はすでに準備万端といった様子で待っていた。「おはようございます!よく眠れましたか?」と聞かれ、僕は戸惑いながらも笑顔で答えた。「はい!とてもよく眠れました!」
すると、彼女はクスリと笑った後、真剣な眼差しで話した。
「あなたの力のおかげで、国を救うことが出来ました。ありがとうございます。」
「いえいえ!フェルミアーさんのおかげでもあります。こちらこそ。」
2人の間に、和やかな空気が流れた。そこで僕は、切り出したのだ。
「私たちは、これから国を復旧しに行くつもりです」と。すると、彼女は真剣な眼差しで見つめてきたのである。
そして僕たちは握手を交わした後、それぞれの目的のために別れたのだった。
それからというものの、魔族との戦いは続く日々が続いた。しかし、フェルミアーの力のおかげでなんとか凌ぐことが出来たのである..............。
そんな日々が続いたある日のこと、突然聖女が僕たちの元へとやって来たのだ!どうやら、大事な話があるらしい。その知らせを聞いた僕たちは、急いで教会へと向かったのだった。
するとそこには、フェルミアーと数人の神官たちが待っていたのである。彼らは、真剣な表情で僕らのことを見ていた。そして、フェルミアーが口を開いたのだ。「皆さん、お忙しい中集まってくれてありがとうございます!」と言うと、お辞儀をしたのである。
そして話し始めたのだ。
「実は先日、新しい聖具を見つけたのです...........!」と言って、一冊の本を取り出したのだ。その本には、こう書かれてあった...........。
『聖女の力を捧げることで、聖なる力が宿る』という内容だったのだ!フェルミアーは、真剣な眼差しで言ったのである。
「私はこの方法を使って、新しい聖具を作ろうと思います。」
それを聞いた僕たちの反応は、様々であった...........喜ぶ者、反対する者、何も言わない者など様々であった。
しかし彼女は続けたのだ!「これは私自身の決断なのです!この国を守るためにも、これしかありません!」と言うと、彼女はみんなに向かって頭を下げたのである。
それから数日後のことだった。フェルミアーは僕たちの元から姿を消したのである............。
そして残された僕たちは、彼女を探し出すことにしたのだ。
(これは壮大な冒険になりそう、頑張ろう)
そう心に決めた僕は、早速行動を開始したのであった! フェルミアーの行方を探るべく、まずは情報を集めることにしたのだ。そこで僕らは、街に出て聞き込みを行うことにしたのである。すると、一人の女性が目についたのである。その女性は、街の広場で歌いながら踊っている最中であったのだ。
彼女はとても美しい顔立ちをしていたのだが、どこか切なそうな表情をしていたのだった。
気になったので、声をかけてみることにしたのだ。
「あのぉー............すみません!」すると、女性は驚いた表情を浮かべた後に笑顔で答えてくれたのだ。「どうしましたか?」と。そこで僕は彼女に問いかけたのである。「実は、人を探しているんです!」すると彼女は微笑んで答えたのだ。
そして、彼女は続けたのである。
「ああ.............彼女ならエネルギー不足とかで甘いものを食べているらしいですよ」
と。
僕はお礼を言って、その場を後にしたのだった。
そしてフェルミアーを探すために、僕たちは様々な場所を回ったのだ。
時には森の中で冒険をしたり、時には海辺でイルカたちと戯れたりしながら、手がかりを探し続けたのだ。 そんなある日のこと、ついにその時が来たのであった!フェルミアーの居場所を突き止めることができたのである。
彼女は、とある街の甘味屋でお菓子を食べていたのであった。
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