第27話 小さな花火とメシュ



 ぱぱっと時間をはやめて。

 夜になりました。


 その間、ご主人様と色々ありましたが、割愛。

 省略です!


 恥ずかしいので、口に出したくありませんっ!


 それはともかく、暗くなった路地の中、たくさんの人がメシュのツリーを見ています。


 ですけど、今までの年と違っているのは、その手に小さな紐のようなものがあるということ。


 それは、手で持つタイプの花火です。


 空に打ちあがる花火も盛大で良いですけど、こういうのも風情があって良いですよね。


 ヒューゴおじいさんは、燃え残った火薬を使って、うまく作ってくれたみたい。


 みんな楽しそうにしています。


 ほのかな光がたくさんあって、幻想的な光景がとっても綺麗。


 みんなの役に立てて良かったな。


「なかなかやるじゃないかチヨ。今回ばかりは手放しでお前のせいかだぞ」

「そんな事ないです。事故で火薬が燃えないように頑張って消化した人とか、ヒューゴおじいさんのおかげですから」


 私がやった事といったら、借り物のアイデアを口にしただけですしね。



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