第24話 お祭りの出し物がない



 ちょっとだけ帰るのが遅くなってしまったので、使用人さんたちに心配されてしまいました。


 事情を説明したら、さらに心配されてしまって、罪悪感です。


 私がもうちょっとしっかりしてたら、みんなを不安がらせるような事なかったのにな。


 その日の夜。


 業務日誌にお仕事の事を書き込んでいると、リア姉さんが昼間の爆発事故についてお話します。


「困ったわね。あの爆発で、火薬がなくなっちゃったら、お祭りの重要な催し物ができなくなっちゃうわ。みんな楽しみにしていたのに」

「楽しみですか?」


 火薬を使う何かがあったみたいです。

 お祭りというと花火あたりでしょうか。


「そうよ。空に火薬を打ち上げて燃やすの、すると花みたいになるの。とっても綺麗だから、毎年皆楽しみにしていたんだけど、今年はできそうにないわね」


 それは皆さん、きっとがっかりしちゃいそう。


 なんとかできれば良いけど、昼間見た時はかなり建物がボロボロでしたし、商品もすごく大変散らかっていました。


 中止になっちゃうかもしれません。


 何か私にできることないかなあ。


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