第22話 迷子の件でお仕置き



 それはそれとして。


「そういえば森での件でお仕置きがたまっていたな、チヨ」

「ひぃぃっ」

「俺はどうもなかったが、お前が迷子になって、この手を煩わせたことは事実、その分目いっぱい楽しませてくれるだろう?」

「あううううっ」


 ドエスな顔のご主人様にベッドに転がされて、まな板の鯉状態。


 精一杯ぴちぴちはねてみるものの、「活きが良いじゃないか」とご主人様を喜ばせるだけでした。


「わざわざ俺をあんな鬱蒼とした森の中を歩き回らせたんだ」

「あぅ、それはその~」


「さあ、どうしてくれようか」

「おっ、おてやわらかにっ」

「こうしてやろうか」

「きゃうっ」


「それともこんなのはどうだ」

「ひゃああああっ」


「喜んでいてはお仕置きにならんだろう、もっと別の方法にしてみるか」

「それはもっと駄目で、あうっ」


 やりすぎですよご主人様。


 しかも、あんな事やこんな事までっ。


 私その後、午後のお仕事できなかったんですからね。

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