第19話 合流
迷子仲間の子供、おそらく男の子、の手を引きながらうろうろ。
そうこうしていると、本格的に真っ暗に。
夜の森ってこう、なんでこんなに怖いんでしょうねっ。
このままご主人様達の所へ戻れなかったらどうしましょう。
だめだめ、そんな事考えてちゃ。
私がしっかりしなくちゃダメなんだから。
こけっ。
「きゃうっ!」
いたたた、そんな事考えてたら転んでしまいました。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「だっ、大丈夫だよ。だいじょ、いたたたた!」
ううっ、足が痛いです。
ひねっちゃったかも。
これじゃあ、年上の面目丸つぶれですよっ。
不安がらせないように、できるだけ痛くないふりしなくちゃ!
でも、ううっ。
やっぱり痛いです~!
あううっ。
ご主人様たち、今どうしてるかなあ。
そう思っていたからか、「まったく世話が焼ける」
ご主人様の声が。
「ご主人様っ!?」
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