第3話 お着替えの準備
メイドさんの一日は朝が早いです。
だからつい眠くて欠伸しちゃうんですよね。
元の世界だと、早朝の四時くらい?
それくらい早い時間から起きなきゃいけないんですから。
ちなみにこの世界の時間は、一日だいたい24時間です。
一年は360日くらい。
ほぼあっちの世界とは違いがないので、戸惑いは少ないですね。
話がそれました。
ご主人様のお部屋の時計を確認。
あれこれやってる間にもう結構時間が経ってしまってます。
この後も予定が詰まっているので、急いでやる事をやらなくては!
「失礼しますっ」
部屋の一画に走った私は、豪華なタンスの中からお洋服をとりだして、必要な物を用意。
ご主人様の御着替えの時間です。
こういう所は、現代日本で育ってきた私にはかなり戸惑うポイントですけどっ。
目のやり場とか困りますけどっ。
こっちでは常識みたいなんですよねっ。
偉い人は、自分では着替えない!
自分でできる事も人にやらせる!
むしろ自分でやったら頭おかしい扱いされる!
という感じ。
もしかしたら、私の世界の外国の昔の歴史もそんな感じだったのかな?
学校で、習ったかもしれないですけど、私悪いですからおぼえていませんっ。
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