【UFO】【飛行機】【道】

課題は、接続をイメージさせてください


「何と言ったらいいかしら? そうねぇ例えば道って、街と街をつなぐ架け橋のようなものだと思わない?」ナンシーは力説する。

「伝わらないみたいね。OK、いいわ、表現を変えてみる。飛行機、そう飛行機ならわかるかしら? ほら、あそこに飛んでるやつがそうよね? 国と国の架け橋よ、わかる?」

 ナンシーの言葉は虚しくくうを切る。

「わかる、わかるわ、貴方たちの気持ち。突然、私みたいなのが現れて色々言ったって意味不明よね。でもね、敵対するつもりはないの、きっとこれは素敵な巡り合わせだと思うの。私たちはこの宇宙船、……」

「えっと、そうね、あなたたちから見たらUFOね。これは星と星を繋ぐ架け橋なのよ!」


 説得も虚しく、火星に着陸したナンシーたちは火星人に連行された。彼らは友情ではなく、手錠のようなもので繋がっている。

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三題噺 @PrimoFiume

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