一章6 夏休みの始まり

次の日


心はえみの家で舞美に言われ、えみと2人で宿題をやらされていた。

するとチャイムがなる。


駿「しーん!遊びに来たよー」

舞美「心、遊び来たって」

心「えー。昨日遊んだじゃん」

舞美「いいじゃん、あんたも毎日えみちゃんと遊んでんだから。ねぇ?」


えみに話かける。

えみは頷く。


舞「はーい、上がっていいよー!」

駿、春「おじゃましまーす!」


春も一緒に来ていた。


舞美「春ちゃんも来たの?」

春「はい!」

舞美「駿君も春ちゃんも、今日は宿題やった?」

春「はい!」

舞美「駿君は?」

駿「帰ってからやる」

舞美「ふーん。本当かなー?」

駿「うん」

舞美「よし!じゃーえみちゃんも心も宿題やめて遊ぼっか!」

心「え、舞美ちゃんも一緒に遊ぶの?」

舞美「何?悪い?いや?」

心「別にいいけど、また昨日のゲーム?」

舞美「なんなの?そうだよ。せっかく買ってきたんだから皆が覚えるまでやるよ?それに昨日あんた最後教えてって言ってたじゃん」

心「絶対やだ。えみちゃんもそうおもうよね?」


えみは微妙な顔をして首を傾げた。


舞美「なんでよ!覚えれば楽しいのに!」

春「じゃあ公園でも行こうよ!」

舞美「公園ー?暑いじゃん」

舞「いいじゃん、行ってきな」

舞美「じゃあ私行かない」

舞「あんたは行かなきゃダメ。皆見てないといけないでしょ?」

舞美「マジか」

心「じゃあ僕待ってるよ!」

舞美「ダメに決まってるでしょ。行くよ」


心は無理矢理連れてかれた。

公園に着くと駿がいきなり走り出しブランコに向かった。


駿「心、早く来いよー」


心はいやそうな顔をしている。


舞美「心、呼んでるよ。行ってこい」

心「えー」


心は嫌々ブランコに向かう。


春「私達は砂場行こ?」


えみは頷く。


舞美「じゃあ私ベンチにいるからなんかあったら言ってー」

春「はい!」


舞美は日陰にあるベンチに座って待つ事にした。



駿「えみちゃんのおばさんて優しいじゃん」

心「駿君達がいるからだよ。いつもは大きい声出して何か言ってるよ」

駿「ふーん。えみちゃんにも言うの?」

心「えみちゃんには言わない。僕にばっか」

駿「お前の事嫌いなんじゃないの?」

心「そうかなー?」

駿「今度聞いてみろよ」

心「別にいいよ。気にしてないし」

駿「ふーん」


砂場ではこんな話が出ていた。


春「えみちゃんのおばさんて心君に厳しいよね?」


えみは顔を傾ける。


春「絶対厳しい。嫌いなのかなー?」


えみは首を振る。


春「そうかなー?」


えみは頷く。


春「そっか。えみちゃんが言うならそうなんだね」




舞美「はー。ダル。暑」




2時間くらいたった頃。


心「もう暑い。帰ろうよ」

駿「まだいいじゃん」

心「えー」


するとえみ達が心達の所へ来た。


春「ねー、もう暑いから帰ろ」

駿「えー、まだいいじゃん」

春「ダメ。帰るよ」

駿「わかったよ」

春「おばさーん!もうえみちゃんち行ってもいいですか?」

舞美「やっとー!?よかったー。私もう限界だったよ」

春「ごめんなさい」

舞美「全然いいけどね!えみちゃんも心も楽しかった?」


えみは頷く。


舞美「心は?」

心「微妙」

舞美「なんだそれ。じゃ家帰って麦茶でも飲むか!」

春「はい!」


家に向かっている最中、心は駿に話かけられても頷くだけで、一言も喋らなかった。


舞美「ただいまー!お母さん麦茶」

舞「もう帰って来たの!?」

舞美「あの暑さは無理。ねー皆?」

春「はい」

舞美「早く部屋入ろ!しばらく休憩」


部屋に入り皆で麦茶を待っていると、心が横になった。


舞美「どうした?心。疲れた?」


心は頷いた。


心「舞美ちゃん、何かクラクラする」

舞美「え!?何?何で!?」

心「わかんない」

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