一章4 4人での始まり

季節は変わり暑くなってきた。

相変わらず心はえみと手をつなぎ登校していた。


駿「おーい。心」


後ろから駿が心の肩を叩く。


はる「えみちゃん、心くんおはよー」

心「おはよ」


えみはニコニコしている。


えみ、心、春、駿は舞美説教事件から仲良くなっていた。


駿「もうすぐ夏休みだから夏休みになったら心、今度こそ遊ぼうぜ」

心「学校で遊んでるからいいじゃん」

瞬「夏休みになったら学校ないから遊べないじゃん」

心「けど僕いつもえみちゃんちにいるし・・・」

駿「じゃあ俺もえみちゃんち行くよ!」

春「え!ずるい!なら私もえみちゃんち行く!えみちゃんいい?」


えみは笑顔で頷いた。


駿「よし!決まり!心いいな」

心「えみちゃんがいいならいいけど」


えみ(皆が家に来るんだ!楽しみだなー!何しよう」


心は相変わらず学校が終わるとえみの家で遊んでいた。

遊んでいるとゆうよりテレビを見ているだけなのだが。

すると気がついたように心が舞美に言う。


心「舞美ちゃん、学校の子が夏休みになったらえみちゃんち来たいんだって」

舞美「あんた友達いたの?」

心「うん。前からいたよ」

舞美「そうなの!?えみちゃんもその子と友達?」

心「うん。女の子と男の子」

舞美「まじ!?いいに決まってるじゃん!お母さん!えみちゃん達の友達が夏休み家来たいって!いいよね!?」


舞が台所からえみ達に近づいてきた。


舞「友達いるの!?どんな子!?」

心「んー。元気な子」

舞「そっか。もちろん来ていいに決まってるじゃん」

舞美「てか夏休みまで待たずに早く連れて来いよ!」

心「いい。疲れるし」

舞美「心て前から思ってたけどチョット冷めてんな」

心「冷めてるって何?」

舞美「まぁいいや。とりあえず夏休みになったら来るんだね」

心「そう」

舞美「えみちゃんよかったねー。楽しみだね」


えみはニコニコしながら頷いた。

 


それからしばらくたって終業式の朝。

春がえみに近づいて来る。


春「今日えみちゃんち行っていいの?」


えみは頷く。


春「駿。今日行っていいって」

駿「よし。心帰りにそのまま行くわ」

心「1回帰らなくてもいいの?」

駿「俺も春もお母さん達に言ってある」


えみ(どうしよう。なんか緊張してきた。舞美ちゃんとか大丈夫かな?変な事言わないかな?)


春「じゃあ今日は皆で最後まで一緒に帰れるね!えみちゃん!」


えみが頷く。


そして終業式が無事終わり、えみ達4人は一緒にえみの家に向かう。


駿「心、何して遊ぶ?」

心「何して遊ぼうか」

駿「おもちゃとかあんの?」

心「ないよ」

駿「ないの?じゃあいっつも何して遊んでんの?」

心「えみちゃんと舞美ちゃんとテレビ見てる」

駿「舞美ちゃんって誰?」

心「えみちゃんのおばさん」

駿「え。いんの?」

心「いっつもいるよ」

春「え!?いるの?怒られない?」

心「大丈夫だと思う。ね?えみちゃん?」


えみは頷いた。

だが内心心配だった。


えみ(お願いだから何もならないでほしい)


そんな話をしているとすぐにえみの家に着いた。

えみが玄関を開けると舞美が急いで玄関に来た。


舞美「お!君達がえみちゃんと心の友達だな?」


えみ(あー。何か言いそう)


舞美「よし!皆で宿題するぞ!」


えみ(あぁあ。言っちゃったよ)


えみが舞美を睨んだ。

舞美がそれに気づく。


舞美「どうした?えみちゃん。怒ってるの?」

心「今日は皆と遊ぶの。宿題はまだしない」


すると春が口を開いた。


春「いいよ!宿題しよ!今日はカバン持ってきてるし」

心「うーん」

舞美「偉い!お名前は?」

春「春です」

舞美「そっか春ちゃんね!もう1人の子は名前は何かな?」


駿は黙って下を見た。


心「駿くん」


すると駿はもじもじしながら言う。


駿「駿です」

舞美「駿くんね」


舞美「緊張してるの?」

心「怖いんだよ」

舞美「何でー!何にもしてないじゃん!」

心「前僕の事怒ってる所見てたから」

舞美「えー!そうなの!?大丈夫!いつもは優しいから!」


すると舞がやってきた。


舞「舞美、いつまで玄関で喋ってるの?早く家あげてあげなさい」

舞美「そうだ。早く、早く。涼しくしといたよー!てか何でカバン持ってんの?」


えみ(もうわけわかんない)

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