一章3 4人の出会い

授業が終わると女の子と男の子、2人が心の所に来た。


男子「お前のお母さん怖いな」

心「僕のお母さんじゃない」

女子「え、じゃあ誰?」

心「えみちゃんのおばさん」

男子「あの子のお母さん?」

心「違う、お母さんの妹」

女子「あの子えみちゃんていうんだ」


すると女子がえみを呼んだ。


女子「えみちゃん、こっち来てー」


えみは怖がりながら近づいて行く。


女子「おばさんていっつもあんな怖いの?」


えみは首をふった。


女子「なんでえみちゃんのおばさんがこの子の事怒るの?」

心「えみちゃん話せないよ」

女子「何で?」

心「それは言わない」

女子「ふーん。まぁいいや。私、春。友達になろうよ!」


えみがおどおどしながら頷いた。


男子「お前名前なんていうの?」


心を見て聞く。


心「心」

男子「俺、駿」

心「うん。わかった」


えみと心に友達ができた。


その頃えみの家では。


舞美「ただいま」

舞「早いね。行ったの?」

舞美「行ったよ。けどすぐ帰って来た」

舞「そうなんだね。あんた何か食べる?」

舞美「ねー。何で早く帰ってきたかとか聞かないの?」

舞「聞いてほしいの?」

舞美「別に聞いて欲しいわけじゃないけど」


舞がため息をつく。


舞「どうした?何かあったの?」

舞美「無理に聞かなくていいし」

舞「教えてほしいなぁ」

舞美「そう?」

舞「うん」

舞美「聞いて!心が!」


そこから舞美は何があったか舞に説明した。

説明が終わると舞が一言言った。


舞「あんたにはもう行かせません」


そして台所の方に向かった。


舞美「えー!なんでよ!私悪くなくない!?」


舞は無視をする。


舞美「ねー。何で?絶対悪くないし!」


また舞は無視をする。


舞美「もういいよ!!お母さん!何か食べたい!何かつくって!」

舞「あんたは、もー。反省とかしないの?」


学校では無事学校が終わり、放課後えみ達は今日できた友達と会話をしていた。


駿「心、今日遊ぼ」

心「いいよ、やめとく」


えみ(舞美ちゃんに今日は説教されるからね)


春「駄目だよ!心くん今日えみちゃんのおばさんに説教されるんだから!」

心「あ、そうだった」


えみ(そうだったじゃないよ!何忘れてんの!)


駿「あ、頑張れ」

春「駿!帰るよ!」

心「僕達も帰ろ」


えみは怒ったような顔をしていた。

心が手を出すとえみは不満そうな顔をして手をつないだ。


帰り道。


心「あ、花」


心は花を見てしゃがみこんだ。


えみ(本当に舞美ちゃんに怒られるのわかってんのかなぁ?)


えみの家に着くと心よりえみの方が緊張している。


えみ(心ちゃん何言われるんだろう?)


家に入ると居間に舞美がいる。

そしてえみ達を見るなり


舞美「心おいで」


その声は優しかった。


えみ(あれ?怒ってない?)


心は舞美の隣に座った。


舞美「さっきは怒ってごめんね」

心「うん」

舞美「心、さっき外見て何見てたの?」

心「木」

舞美「木!?何それ。そんなに暇だったの?」

心「うん」

舞美「そっか。心は授業嫌い?」

心「別に」

舞美「そっか。じゃあいいか」

心「うん」

舞美「って!いいわけないだろー!」


そして舞美は心をくすぐった。


心「やめて!やめて!」

舞美「嫌だー!これが今日の罰だー!!えみちゃんもおいで!」


えみ(えー!私も!?・・・まぁいいか!)


えみも一緒にくすぐられた。


舞美「心!お前はもっと喋れ!いっつも「うん」とかばっか!何でもいいから喋る!わかった!?」

心「うん。わかった。僕もごめん」

舞美「よし!説教終わり!一緒におやつ食べよ!お母さん!今日のおやつは!?」

舞「ほれ!」


舞はポテトチップスを舞美に投げた。


舞美「ポテチかよー!!」

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