一章2 舞美の激怒

えみは小学校では心と同じクラスだった。


少し日はたち。


授業が始まるとえみは、ちゃんと机に向かい授業を受けていた。


えみが一瞬心を見た。

心はボーッと外を見ていた。


えみ(心ちゃん何してるんだろう?何か考えてるのかな?)


先生「心くん、何してるんですか?聞いてますか?」

心「つまんない。えみちゃんと遊んでたい」

先生「そうかー。つまんないよね。けどチョットだけ聞いてよっか。そうすればえみちゃんとももっと楽しく遊べるかもよ」

心「本当?」

先生「きっと」


えみはハッとした。


えみ(私が字をかければ、心ちゃんが字を読めれば話ができる)


心がえみを見た。

えみは大きく頷いた。


ある日いつもの様に心はえみの家であそんでいると。


舞美「心、友達できた?」

心「できないよ。けどえみちゃんいるし」

舞美「えみちゃんは友達できた?」


えみは首をふった。


舞美「そうなの?友達くらいつくりなよ」

心「別にいらない」

舞美「何で?」

心「えみちゃんといれば楽しい」

舞美「えみちゃんも?」


えみが頷く。


舞美「ふーん、そうなんだ」


舞美が不思議そうに聞いていた。


舞美「そういえば参観会とかないの?」

心「知らない。参観会て何?」

舞美「まあいいや。お母さん!えみちゃん達の参観会とかないの!?」


台所にいる舞に聞く。


舞「あー。そういえば来週参観会だった気がするー」

舞美「え!?マジで!?てか気がするって何?ちゃんと覚えといてよ!それ私行くからー」

舞「えー。あんた大人しく見てられんの?」

舞美「大丈夫だよ!子供じゃないんだから」

舞「んー。まぁいいか。わかったよ。えみちゃんもそれでいい?」

舞美「いいよね?」


えみは頷いた。


舞美「いいってよー」

舞「はーい」




そして参観会の日。



えみはドキドキしていた。


えみ(おばさんいつ来るのかな?)

心「舞美ちゃんいつ来るのかね?」


えみは首をかしげる。


舞美「えみちゃーん!来たよー!心も!今日お父さん来れないらしいから私が代わりね」

心「知ってるよ」

舞美「何?まだ誰も来てないの?遅くない?」


先生が来て舞美をみてびっくりして舞美に近づいて行く。


先生「あの、このクラスの参観の時間は次の時間なんですけど」

舞美「そうなんですか!?すみません。どうしよう・・・じゃあまた出直します」

先生「あー。じゃあこの時間も見てきます?」

舞美「いいんですか?じゃあそうさせてもらいます」

先生「じゃあ授業始めますね」

舞美「すみません。お願いします」


そして授業が始まった。


舞美「えみちゃん、しっかりね」


えみは舞美を見て小さく頷いた。

心はとゆうとまたボーッと外を見ていた。


先生「心くん。今日は特別な」


すると食い気味に舞美が大声で言った。


舞美「心!あんた何してんの!外ばっかり見て!ちゃんと授業聞け!今日は特別なって事はもしかしてあんたいっつもそうなの!?何!?外に何かいるの!?」


どんどん舞美が心に近づいて行く。


舞美「えみちゃん見なよ!何してる?勉強してるでしょ!?あんたもしなさいよ!」

心「うん。でも」

舞美「何!?」

先生「お母さん、そのへんで」

舞美「あ。すみません。心。学校終わったら説教だから」


すると舞美は帰って行った。


先生「心くん・・・頑張れ」

心「うん」

先生「はい、授業に戻ります」

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