第20話 八日目〜十日目 初めての魔法訓練!



 七日目の夕暮れに、この世界の女神様であるミムルルートことミムルと上位天使であるマルティシアが"リゾート"へやって来てからはや三日。


 俺の異世界(リゾート)生活も、十日目となっていた。


 巻き込まれにして女神様のミスで出来上がってしまったチート級のイレギュラー。

 幸運値が最大で、職業は今まで誰も就いた事のないオンリーワンな"叡智の魔法使い"。それに加えて『リゾート』と言う特異なスキルも所持している。


 ……この全てが与えられたものであり、俺自身の努力の成果とかではないのが心苦しくはあるが仕方がない。


 だからこそ、努力で強くなれる部分は自分の力で――そう、思ってたんだけどなぁ。


「ますたーのスキルの中に『魔導書』というものがあります。このスキルの本来の使い方は具現化させた魔導書を対象の魔法へと翳すことで、その魔法を吸収し魔導書の中へと封じると言うものなのですが、今回はミムルルートに協力を要請して直接魔法陣を付与して貰うことにしました」

「はーい! ふっふっふっ、女神である私が居れば大樹くんを最強の魔法使いにしてあげられるよ〜?」

「あはは……程々にな? ほんと、程々に……」


 俺がトレーニングをしている最中、リディはミムルと一緒になって俺のスキルを補強……いや、魔改造したりしている。……リディは一体俺をどうしたいんだろうか?


「ミムルルート様……そもそも大枝様は"叡智の魔法使い"なのですから、魔法陣を付与してもあまり意味はないかと」

「あー、そう言えば"叡智の魔法使い"って詠唱じゃなくてイメージで魔法を行使する職業にしたんだっけ? うーん……なら、魔導書のストックも勿体ないし大樹くんに直接色々な魔法属性を付与した方が早いかな?」


 マルティシアの指摘によって、俺のスキルが増えそうな予感……!

 これ以上増えても、使いこなせる自信はないんだけど……あ、でも氷属性とかあるならちょっと欲しいかも。ゲームでよく使っていたのが氷属性魔法で、一番親しみがある属性だ。


「むむむ、とりあえず属性魔法の"スキルの書"を片っ端から作ろう!」

「氷属性があればそれを優先的に下さい。ますたーが欲しいそうです」

「はい、出来た! 大樹くーん!」

「私は何も見ていません……見てませんよぉ……大枝様なら世界に悪影響を与えないと信じています……」


 なんかごめんね、マルティシア……。

 そして運動場の真ん中で準備運動をしていた俺は、端っこで見学していたミムルが一冊の"スキルの書"を両手で掲げてこちらへ駆け寄ってくるのを見て苦笑いを浮かべた。


 いや、ほんと……まだ"リゾート"で暮らし始めて二日くらいしか経ってないのに、馴染むの早いなぁ。







 ♢♢♢







『――ここを私の拠点にしますっ』




 ミムルは七日目に遊びに来てからというもの、自身の神域には戻らずこの"リゾート"で一緒に暮らしている。お目付け役として、マルティシアも一緒だ。


 ミムルと結ばれた翌日の八日目に、リディが此処で暮らしても良いと許可を出したことがそもそもの発端だった。


 許可を得た瞬間、ミムルは喜色満面の笑みを浮かべて早速行動に出る。

 自身の神像が置かれている教会を本拠地と決めて、教会の裏にある空きスペースをリディにお願いして増築……あっという間に豪華な執務室が完成した。

 ただ、ここはあくまで仕事をする場所として作っただけで、寝床や日常生活は俺やリディと一緒でホテルになる。


 何もない時は基本的に俺の傍に居て、仕事がある時は教会へと赴きそこでマルティシア監視のもと執務に勤しんでいる。

 どうしても自身の神域へと戻らないといけない時はあるものの、世界の監視や神託を下すことも基本的には教会で済ませられる様で……ミムルは七日目に遊びに来てから一度も神域へと帰っていない。


 流石にずっと帰らないのは良くないのではと思い、マルティシアに「いつも居る筈の女神様が居なくなったことで問題が起きたりしていないのか?」と聞いてみたんだが……。


『いえ、寧ろここで執務をこなす様になってから仕事の効率が格段に上がりまして……部下たち一同、是非ともミムルルート様をよろしくお願いしますと言伝を預かっています』


 と言った感じで、「私からもよろしくお願いします」と逆にお願いされる始末……いや、良いんだけどね?

 俺もミムルと一緒に居れるのは嬉しいから。


 こうして八日目はミムルとマルティシアの滞在準備や歓迎会などで賑やかな一日となった。

 あ、ちなみに食べたいと思っていた優雅なレストランでの朝食は無理でした。

 リディとミムルの相手で疲れ果てて眠り続けて、起きたのが遅かったから……起こしに来てくれたマルティシアには申し訳ないことをした。

 顔真っ赤だったし、えっちな事に対する耐性もなかったんだろう……酔っていなければまともな人だから。酔っていなければ。


 次の日……九日目からはトレーニングを再開させた。

 前半は体を動かすトレーニングで、後半は魔力制御のトレーニングだ。

 見張り役はいつものリディにミムルとマルティシアを加えた三人体制で、ちょっとでも集中が途切れると中断させられて休憩をとらされる。

 前回の暴走が相当トラウマになっている様だ。俺としてもあれはかなり辛い経験だったので、素直に従い休憩をとっていた。


 そうして身になる訓練が終わると、今度は四人でホテルへと移動する。

 行く場所は2階と4階で、地球の食べ物や衣類を手に入れるのが目的だ。

 まずは4階で服や装飾品なんかを見つつ、三人の着替えを揃えて行く。そして何故か俺まで試着させられる事となった……女の子って本当に買い物が好きなんだなぁと思った瞬間である。

 三人はそれぞれに気に入った服を買い満足気にしていた。そして俺を含めた四人でお揃いの寝巻きを買ったりもした。普段の俺なら買わないようなチェック柄の上下セット。俺が黒と白、リディがライムグリーンと白、ミムルがレモン色と白、マルティシアが青と白だ。

 マルティシアは最初遠慮して自分だけ違うものにしようとしていたけど、リディやミムルの後押しと俺がマルティシアの瞳と同じ青のチェック柄パジャマを、わざわざお会計時にギフト用に設定にしてから買って押し付けたら困った様な笑みを浮かべながら受け取ってくれた。

 もしかしたら迷惑だったかなぁとか思ったけど、こっそりとマルティシアの様子を見てみたらパジャマの入ったギフト袋を大事そうに抱き締めてくれていたので、大丈夫だったと思う事にした。


 うん、仲間外れは良くないからな。無理矢理にでも押し付けて良かったよ。


 ……いや、仲間外れって言うのはあくまでお互いに着れる物に限られる訳でね? その女性用下着コーナーには俺の着れる物はない筈だから、外で待ってようかなって…………はい、無理でした。

 リディとミムルに両腕を掴まれて、何故か後ろにはマルティシアが顔を赤らめながらも逃げ道を塞ぐように立ちはだかり、三人に連行されるまま俺は下着売り場へと連行されましたとさ。めで……たくはないな!?

 洋服選びの時よりも女性陣の圧が強くて気が気じゃなかったよ!?

「好みはどれですか?」とか、「試着するから見てね?」とか、まだそういう関係に至ってないマルティシアの分まで真剣に選ぶ事になって……正直生きた心地がしなかった。店員さんとかは居ないけど、それでも肩身が狭かったよ……。


 そんな風に4階を一通りウインドショッピングして回った後は2階へと移動。

 2階は有名なチェーン店とか、高級な雰囲気のあるバーだったり、安い・美味い・早いが売りの居酒屋さんだったり……本当に色々な食べ物屋さんがある。


 ハンバーガー、ケバブ、サンドイッチ、お寿司、クレープ、パンケーキ、ケーキ、アイスクリーム、コーヒー、タピオカ、お酒……それ以外にも知らない内にお店がどんどん増えてる気がする。


 そう思ってリディに尋ねてみると、どうやらこのホテルの各階層は空間拡張の効果で見た目よりも広く空間を使う事が出来るようだ。

 前までは神力の節約の為に控えめにしていたが、滞在を許可する条件としてミムルから無理のない範囲で神力を少しずつ補充して貰っているらしい。


 ああ、そうか。元々ミムルの神力を使って広げていったんだもんなあ……此処って。

 でも、いくら使える神力が増えたからって増やし過ぎではなかろうか? 正直全部見て回るのは無理だ。


 という事で、リディが設置したというタッチパネル式の案内板を見る為に2階の中央エリアへと転移。そこで色々な店舗を見ながら九日目の晩御飯を決める事になった。


 正直、俺的にはBBQばかりで自分で作らないといけない食事が続いたから、お店で作ってくれる和食が恋しかったりする。けど、なんか三人とも真剣に案内板を眺めて選んでいる様子だったので、俺は特に何も言わずにお店が決まるのを待つことにした。


 …………それが間違いだったのだろうか?


 三人がチョイスしたお店は――何故か焼肉でした。

 当然ながら自分達で焼くスタイル。そしてテーブル席に着いて、メニューパネルから商品を注文するや否や俺の手元へと置かれるトングと生肉。


 ちょっと待て、今まで散々焼いてあげただろ!?

 何なら八日目の歓迎会だって結局BBQになって俺が一から作ったんだぞ!? ハンバーグとカレーも作ったじゃん!

 なんで焼肉!? なんで俺が焼く担当!? 別に俺は食べ物奉行じゃないんだけど……。

 その後も頑張って交渉してみたが、結局は俺が肉を焼くことになった……更には三人にアーンをしてあげる事にもなっていた。


 いや、なんか雛鳥みたいに口を開けてスタンバってたんだよ! ただ、マルティシアは二人に巻き込まれただけなのか、顔を真っ赤にしててちょっと可愛いなって思った。

 あれ? そういえばこの時の俺、卵スープしか飲んでないな!? 肉を焼きすぎて食べた気になって満足してた……だから今日の朝ご飯があんなに美味しく感じたんだなぁ。


 そうしてミムルとマルティシアが来てからの日々は賑やかに過ぎていき、異世界へとやって来て十日目を迎える今日へと移る。


 夜の方はまあ……リディとミムルからのお誘いが絶えず、睡眠時間が減ったとだけ言えば伝わるだろう。そしてスキルの『絶倫』さんは大活躍です。







 ♢♢♢






 ミムルから"スキルの書"を受け取った後、早速魔法の訓練を開始する。


 そう、魔法だ。

 九日目の訓練で遂にリディから合格を言い渡され、漸く俺は魔法を使う事が許された。まあ、リディ達が見守っている時だけという制限付きだけど……。ギリギリの合格だったのでまだまだ自由に使わせては貰えない。

 それでも魔法が使える事が何よりも嬉しくて、今日はずっとソワソワしっぱなしだった。


 さてさて、それじゃあ早速魔法を使ってみるかな。


 先程ミムルから"スキルの書……『属性魔法(氷)』"を貰ったので、折角だから氷属性を使ってみよう。


 精神を研ぎ澄まし、身体を巡る魔力に意識を集中させる。


 魔法とは、魔力を用いて無から一を生み出す力。

 魔法スキルを所持する者は、魔法陣を読み解き呪文を詠唱して最後に魔法名を唱えるか、魔力を通常よりも多く消費する代わりに魔法名のみを唱えるかのどちらかを選んで魔法を発動させる。

 なので、魔法系統の職業に就けた者は大国の図書館などで魔法陣を読み解く勉強をしたり、魔法職の先達者に師事して魔法を学んだりするそうだ。


 ただ、仮に魔法陣を見る事が出来なくても、魔法スキルを得た時に魔法名とその魔法の効果が頭の中にイメージとして浮かんでくるそうなので、魔力消費さえ考慮しなければ学びに行かなくても特に問題はないらしい。

 ミムルの話によれば、この世界の図書館は入る為に料金の銅貨3枚(日本円で三千円)とは別に銀貨1枚(日本円で十万円)を受付に預けなければいけないので、ある程度お金を持っている人しか入れないみたいだ。なので平民の殆どが勉強は後回しにして冒険者になり魔物との実戦経験を積む事に専念するらしい。

 たまに本屋さんで魔導書が売っている事もあるが、それはそれで銀貨……下手をするとそれ以上掛かることもざらにあるので、やっぱり平民には魔法陣の勉強は敷居が高い様だ。


 さて、ここまでの説明を聞いて不思議に思った人もいるかもしれない。

 そう、俺は間違いなく魔法職である筈なのに、頭の中で魔法名やその魔法の効果などが浮かんで来た経験なんて一度もないのだ。

 念の為にステータスを確認してみたが、ちゃんとスキル欄に『属性魔法(火、水、土、風、氷)』と新しく追加された氷属性まで表記されている。しかしながら、この世界に転移した時も、氷属性を手に入れた時も、全く魔法名やその効果が浮かんで来る気配はなかった。


 リディ達からこの世界の魔法について説明してもらった時に、この事については話している。

 正直、もしかしたら俺は魔法を使う事が出来ないんじゃないかって不安になったけど……冒頭のミムルとマルティシアのやり取りから分かる通り、そんな俺の不安は杞憂に終わった。


 俺が魔法名もその効果も頭の中に浮かんで来なかったのは、何を隠そうこの職業――"叡智の魔法使い"が原因だったりする。


 この"叡智の魔法使い"という職業は他の魔法職とは違い、詠唱を必要としない特別な魔法職なんだそう。


「元々、"叡智の魔法使い"は御伽話に出てくる様な"物知りで何でも出来ちゃう魔法使いさん"を漠然とイメージして創ったから、他の魔法職とは違って明確なコンセプトがある訳じゃないんだよね〜」

「……その所為で安易に世へ出す事が出来なくなり、今回大枝様にミスという形で付与されるまでは埃を被っていた反則級の職業です」


 …………ミスって"女神の不可抗力"の事か!


 どうやら、この"叡智の魔法使い"という職業は魔法において本当に規格外の力を持っているらしい。


 その最たるものが魔法を使う者たちにとっての憧れである――無詠唱。


 魔力を察知する事が出来ない者にとっては脅威以外の何物でもない無詠唱魔法。

 それを可能にするのが"叡智の魔法使い"であり、魔力と想像力が続く限り、その引き出しは無限である。


 まあ、魔法を発動する為に必要な属性魔法スキルを持っていないと意味ないんだけど、"叡智の魔法使い"になった時点で基本属性である火、水、土、風の四属性はスキルとして手に入るっぽいので問題はないだろう。


 俺の場合はミムルから氷属性を貰えたので、このまま氷属性の訓練を開始する。


 まずはイメージ。

 目を閉じて体内に魔力を巡らせながら、発動したい魔法がどんなものなのかを明確に想像していく。


 まずは簡単なものから。

 両手を胸の前くらいの高さまで上げて、手のひらを空へと向ける。


 それは丸い球体……大きさは野球ボールくらいで……数は一つ……球体は手のひらの中心で漂う様に浮かんでいる……。


 手のひらに魔力を集めて――出ろっ!!


「…………っ!? やった……成功した!」


 ゆっくりと目を開けて手のひらの上を見てみると……そこにはちゃんと、イメージした通りの氷の球体が浮かんでいた。

 これが魔法……生まれて初めて自分で発動させた魔法。


 凄い……ゲームや漫画で出て来るあの魔法を、自分が発動しているという事実に興奮を抑えきれない!

 ミムルが光属性の魔法を発動しているのを見て凄いなとは思ったけど、やっぱり発動させているのを見るのと自分で発動させるのとでは訳が違う。

 俺が自分の意思でこの氷を生み出したんだ……っ。


「――うわっ!?」


 魔法が発動した事に興奮するあまり、作り出した氷を手のひらの上で浮かせる事に集中する事が出来ず、バランスを崩した氷の球体は前方へと転がるように落下してしまう。

 手のひらよりも前方へと落ちた氷の球体はそのまま運動場の地面へと落下して粉々に割れてしまう。意外と脆いんだな……いや、俺が強度までイメージしなかったからか?


「大魔法の発動、お疲れ様です。ますたー」

「お疲れ様〜っ! えへへっ、氷の玉を出して嬉しそうにしてる大樹くん、可愛かったよ〜?」

「ふふっ、朝からソワソワと落ち着きのない様子でしたからね。魔法を無事発動する事が出来たようで何よりです」


 くっ……三人からの生暖かい視線がぁ……!

 そしてリディだけは完全におちょくってるよな!?

 流石の俺でも氷の球体を一個出しただけで大魔法が発動したとか思ってないから!


 リディめ……さてはギリギリ不合格だったのに早く魔法を使いたいからって頼み込んだ事を根に持ってるな?

 それとも……傍から見るとからかいたくなるくらいにはしゃいでたのかな?


 いや、でもこれは仕方がないんだ……ゲームで魔法職を使ってた身としては、自分が操作していたあのキャラクターの様に魔法を使えるという事実に喜びを隠す事が出来ない。


 その後も俺は三人に優しい目で見守られながら魔法の訓練を続け、魔力が尽きる前に今日の訓練は終了となった。


「ふぅ、流石に疲れたなぁ」


 額に浮かぶ汗をタオルで拭い、その場に腰をおろす。タオルと同じ様に『簡易収納』から水の入ったペットボトルを取り出して、ゴクゴクと音を鳴らす勢いで飲み進めた。

 いくら魔法を使うのが楽しいからって、夢中になり過ぎたな……。気づかないうちに汗もいっぱい出てたみたいだし、下手すると脱水症状を引き起こしていたかもしれない。

 でも、お陰である程度は自由に魔法を発動できる事が分かったから良しとしよう。


 そうして水分補給をしつつ一人で反省会を開いていると、離れた位置から眺めていたリディ達が俺の傍へと近づいて来るのが見えた。

 

(……ますたーの上達スピードは驚異的ですね。正直、魔力残量さえキチンと把握出来ればオークくらい楽に屠れますよ?)

(そうだねぇ……この数時間で棘のような形状をした氷を作って飛ばせる様になってるし……最後なんて、ちょっと軌道を曲げてなかった? しかも一度に出現させられる氷の数も増えてたし……もしかしなくても、大樹くんって天才なんじゃ……?)

(確か、大枝様はゲームという遊びで魔法を使っていたと仰っていましたね? それが影響しているのでしょうか……?)


 まだ少しだけ離れているのでリディ達が小声で話している内容は分からないが……俺の方をチラチラと見ながら話している気がする。ということは俺に関する話か?

 さっきの生暖かい視線の件もあるし、やっぱり俺の魔法はまだまだ初心者とすら言えないくらい酷いものなんだろうか?


 一応、俺なりにゲームで見た魔法を参考にしつつ練習してみたんだが……現実はそんな簡単に真似できる程甘くないって事か。


「よしっ! 今の感覚を忘れないうちに魔力ポーションを飲んで訓練を――」

「「「いいから、休んで(下さい)!!」」」


 ……凄い勢いで止められた。




 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る