少女と四人の小学生

私たち————四人の話。


帰りの際、いつものように何気なく私たちは話していると、ある友達一人が嫌な言葉ばっか口に出していて思わずキレてしまい、それを見た三人は驚愕して以降———その子たちから何日も無視されてしまった。


こうなってしまうと、孤独という恐怖感がさいまりれて———私は部屋に引きこもった。


人と出くわすのは怖いと言うよりかは、自分が分からない神経で友達を傷つけてしまったのが胸が苦しく、いつこの感情が出てくると思うと、人には会えない。

両親とかでもだー。


だが不安がってもおなかはすく———。

私は深夜、家族が寝静まっている時にリビングに来てお菓子やプリン。二ℓの水を一本持って行って———ふと玄関のほうを見た。

一瞬、人影が見えた。

気のせいかと思って目を離して動こうとした時。


ガチャ!


ドアが少し開いたのだ。

誰もいないはずなのにドアが開いたのを見て固まってしまった。

こういう時に逃げれば、よかったが、私の好奇心が勝ってしまい、おそるおそるドアの前に来て開けたのだ。


誰もいなかった。

なんだーと思って閉めようとした時。突然——。誰かの手が出来て、私を引き込んだのだ。びっくりして目をつぶってしまい、分からなかったが慣れて行ったら目を見開いた。

年は、私と一緒、白の水玉のワンピース、靴はシューズをはいている。

私は怖いより先にダサいと感じたのだ。


前の私だったら、デリカシーもなく突っ込むんだが、今まで人としゃべっていなかったら思うように声が出なかった。そしてある場所に着いた。


暗い、暗い空、墓石が並んできれいな花とお菓子が置いていて線香が立っていた。

そうー。ここは墓場だった。

なんでこんな怖い所に連れてきたんだと思っていると。


「あっ。さき‥‥。」

すぐに振り返ると斎藤みさき——みさきが少女と一緒に歩いてきたのだ。

「みさき!」

思わず叫んでしまった。みさきは少し黙って横を振った。

やっぱり怒っている。それもそうだ。

私は周りを見た。そういえば少女はー。

みさきさんと二人っきりは気まずいと思っていると奥から少女が誰かを連れてきた。


「あ、ユミ!」

眼鏡をかけていなかったので分からなかったが里村ユミだ。

「どうしたのみさき!」

「よく分からなかいけど」

みさきは私も見た。ビクッとなって私は目をそらす。

近眼のユミは私のところまで近づいてしわ寄せて驚き始めた。


「えっ、さき!」

「やぁ。」

私を返事をしたら。また少女が誰かを連れてきた。

髪の短い子が来た。


「ナナ。」

「あれ!みんななんでいるの。」

小山ナナ———これで私のよく遊んでいる人達、全員そろってしまったのだ。

そして少女が急に言ってきた。

「これから、カンケリをやりたいから誰か鬼を決めるのだ。」

唐突に言われて、私たちは困惑した。

最初に声を出したのは私で大声て言ったのだ。


「と、とりあえず、ジャンケンで決めよう。」

震えながら言うとユミが言ってきた。

「そうよね。ここで、怯えても仕方がない。ジャンケンで決めましょう。」

私は少女も含めてジャンケンをしたのだ。

鬼は——少女だ。その子が缶を置いて、数え始めた。

私たちは散らばって隠れた。

私は墓裏に隠れた。それと同時にみさきも一緒になって隠れたのだ。


お互い一言もしゃべらずに時間が過ぎている感覚だけがして気持ち悪かった。

「えっ、あ、あ」

私は意を決して謝ろうとしたがみさきの威圧感がすごくて言葉が出てこなかった。———けど。

「ごめんなさい。私は冗談でも人に傷つける言葉はあまり好きじゃなくて追加っとなったの。」

「‥‥い、いいの。私もさきのことひどく言っている子がムカッとしてその子に当たるように話してしまったの。許さなくていい。からまた友達としていてくれていい。」


みさきは顔を真っ赤になって涙目になりながら言った。すると———。

「あ、みつけた。」

先程の少女が遠くのほうから指を刺して言った。

私たちは一旦、少女のほうを見て、お互い顔を合わして走って向かったのだ。

だが、結局、蹴れなかった。


少女の速さが陸上選手並みのスピードで走って蹴りあがったので私たち四人は負け続けたのだ。


何時間が過ぎたのであろうか私たちはヘトヘトになり、ナナがしゃべった。

「そろそろ帰ろうか。シャワーが浴びたい。」

「そうね。」

みさきは立ち上がると私に向かって言った。


「待っているから———。学校で。」


そして目が覚めると私はベットに入っていたのだ。夢だったのかな———と思って起き上がると、空のプリンの容器と二ℓの水のペットボトルが置いてあったので夢じゃないと分かった瞬間に私は学校に向かったのであった。


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カンケリ少女 倉ぼっこ @kuraboxtuko

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