106迷家編 その7


白石side


 

「ちょろちょろ逃げ回って…私の術師達をここまで汚してくれるとは。生き残りの人間まで隠されてしまったよ」

「ぺっ…お前の術師じゃねーよ。あんた、こいつらに穢されてんだぞ。これ以上喰ったら戻れねぇ」


 

 血反吐を吐き出し、ぼやけた視界で目の前に立つ荼枳尼天を見上げる。

 どうやら後手に縛られてるみてぇだ。

ここは…寺の庭か…。人間が五、六…七人。伏見が森に隠してる。気配しか感じないところを見ると、認識阻害術をかけてる。生き残りはもう安全だ。

 でも…あれしか残らなかったんだな。ここの村の住人は二百三十六名…よくその細い腹に入ったもんだ。


 


「お前が神とは驚いたよ。裏公務員は神がなるのか?」

「いや、俺が知ってるのは人間だな。元神継がいたとしても依代の引き継ぎをしてからだし。人の命として散っていく奴らばかりさ。あんたと違って弁えてるんだよ」

 

「ふぅん…そうかい。まぁいい、お前が神なら事務所の奴らはみんなそうかもしれないね。術師達が調べたが、何にも情報が出てこない。怪しい裏公務員だこと」

 

「あんた大阪訛りじゃねぇの?本来そその喋り方か?」

「うるさいね、どうでもいいだろう。悪役っぽい口調にしろって言われたんや…言われたのよ。術師達は私の封じられた力を解放してくれた。お前を捧げればもっと力が手に入ると言われたよ。美味しくいただくとしよう」


 荼枳尼天は初めて見た時よりも顔色がいい。ちゃんと人の言葉を喋ってはいるし、言葉に揺らぎもない。相変わらず巫女服姿なのは理由がわからんが…もしかして趣味か?

 芦屋が来るまでもう少し鎮めておきたいが…どうだろうな。訛りが戻れば目印になりそうなもんだ。


  

 

大日如来だいにちにょらいに知られたら相当怒られるぜ?アンタを諭した師匠だろ?」

「ビクッ」

「知らねーぞ、今回の事件で責任者として呼び出されてもおかしくねぇ。ここに連れて来るかも知れん」

 

「な、何を…大日如来様を連れて来るなど…日本の神にそんな奴がいる訳ない!」


 自分の視界がようやく戻ってきた。巫女服姿のままの荼枳尼天が細い目を開いて狼狽えている。愛華を天上に送って呪術を解いたからか、若干瘴気が減ってるな。


 

「本当にそう思うか?うちの親分は元三貴士みはしらのうずのみこの依代なんだぜ。素戔嗚尊すさのおのみこととも夫婦なんだ。国護結界を作って世を平定したえらーい奴なんだが知らんのか?」

 

「な、何をそんな世迷言を…はっ!?そう言えば高天原で…『黒曜石の瞳、星空色の髪、迦陵頻伽かりょうびんがの声に、団地妻顔』と言われたあの方とお会いした事がある……」

 

「そうだな、一回だけ風呂一緒に入ったって言ってたぜ。たわわなおっぱいにベチベチやられてキレたって」

「は、うそやん…まさかやろ?」


 

 


【「荼枳尼天」】

 

 

 頭の上から、冷たい声色が降ってくる。身の回りの道士達が音声おんじょうだけで霞のように消えた。

 あー、こりゃ相当怒ってんな。キレそうだ。俺もあとでこっぴどく怒られるな。口の端が勝手に上がっちまう。


 さっき言ってたえらーい救世主様のご登場だ。


 

 

「うそ、うそやん!!あんた…あんたは…」


 荼枳尼天が後退ってできた隙間に、抱えられた芦屋が降りてくる。

颯人さんがちらりと視線を寄越し『あとは任せろ』と頷いた。

 

 おー、こえー、芦屋はマジで怒ってるぞ。怒気が空気を伝って電気のようにビリビリしびれる感覚。俺の破れた着物が立ち上がる。静電気みてぇだ。



「荼枳尼天、正座。俺の目を見ろ」

「は、は…ヒトガミ殿…」

 

「そうだよ、思い出したか?さっさと座れ。大日如来が高天原で待ってるからな。お前を連れて行くにも穢れすぎてるんだ。

 浄化が終わるまでは連れて行かない。覚悟しろ、俺の説教はしつこいぞ」

「ひぃ…」




 芦屋のキレっぷりと荼枳尼天の怯えっぷりを眺めていると、ダダダ…と何かが走って来る音が聞こえる。…嫌な予感だ。

  

「白石さん!!!」

「いてぇ!タックルやめろ!」

「ご、ごめんなさい…あわわ…はわわ…」

 

「清音ちゃん、大丈夫だから落ち着いて。真幸君が荼枳尼天にお説教してる間に傷を癒そう。」


 月読が抑えてくれるが、服を掴んだままの必死の形相に何も言えなくなる。



 

「お前無茶しすぎだろ…ボロボロじゃねーか」

「うるせぇ。鬼一に言われたくねぇ」

 

「全く…あんたほんまに…迷家に入る前に守護結界かけておけばよかったやんか」

「本当ですよ!あぁ…出血が多い…早く治しましょう!!」

 

「鈴村も星野も落ち着けって。芦屋の勾玉飲んでるから大丈夫だ」


 

「またですカー!?取り出すの大変なんですけどー???」

「なんでアリスまで来てるんだよ…だって、あれで無敵じゃねーか。俺が見つけた使い方だぜ?」

「白石さんが見つけて、白石さんしか使ってませんけどー」

「……チッ」



 

「もう!何が何だかわかりません!なんで事務所の方達が集合してるんですか!みんな神力漂わせてるし、トップセコムも芦屋さんもキレてるし、何が起きてるんですか!!!訳わかんない…」


 アリスと俺の間抜けな会話に清音が叫び、顔を覆って泣き出した。…全員揃った裏公務員達の目線が痛い。

 


「お前、そろそろ本当に反省しろ。真幸がお前にもキレるぞ」

「ホンマやで。可愛い子泣かして」

「サイテーよっ。女泣かせはイケメンのやる事じゃないわ」

「…………わーってるよ…」


(白石、終わったら家に来い)

(ハイ…)


 荼枳尼天に説教しながら芦屋が念通話で耳にいたい声を発してくる。

あーあ、こりゃ俺も説教1時間コースだろうな。

 

 日本で一番強い神様夫婦の足元で頭から生やした三角耳を平らにして、尻尾を股の間に隠しながら震えてる荼枳尼天。…俺も数時間後にはああなるな。



  


「清音ちゃんが可哀想だから、白石の傷を治してあげましょう」

「せやな。飛鳥、足からやろか」

「ええ。星野と鬼一は胸の傷を」

「「応」」

「わたしはー?わたしは何しますかー?」


「アリスは清音ちゃんを抱っこしてあげてちょうだい。傷はないけど、心がボロボロよ」

「はーい!」



「うぉ、マジか。一気にやんの?」

「白石、あなたは少し痛い目を見たほうがいいですよ」

「伏見…いつの間にいたんだ?お前さんまで怒ってんのかよ…いでぇ!!!」


 仲間達に囲まれて、全員から冷たい視線を浴びる。こえーしいてーし…ろくな目に合わねぇな今日は。



 

「誰のせいですか、全く。無茶をするなと言ったのに。この後亡くなった方の浄化、および現世で捕まえた外敵の取り調べがありますからね。生き残った方の浄化は芦屋さんがして下さいます」

「へーい…」


 みんなが手をかざして、一気に傷を癒してくる。癒しの力は痛みをそれなりに伴うんだ。クッソ痛え。



「よし。お線香の効果も浄化しておきましたから。…あとは清音さんとよく話してください」

「ハイ。」

 

「おーい、みんなーお説教終わらんから毒の浄化手伝って。先に住民を現世に返そう」

「…二人きりにしてやれ」


 

 颯人さんの気遣わしそうな声…あれが一番痛い。全員を見送り、うちの仲間が住民を浄化する様子を見つめている。…あぁ、蓮華の雫で浄化するんだな。人間達はこれで問題なくなるだろう。芦屋のことだからすでに現世の浄化も終わってそうだ。


 ひとしきりその様子を見て何度か頷き、俺に振り返った清音がジリジリ近寄って来る。浜茄子の香りがだんだんと梔子の香りに変わり、差し出された手が寝っ転がった俺に触れた。


 


「白石さん、傷はもうありませんか?まだ痛いところはありますか?」

「ねぇよ。さっき全部治してもらった。そんな顔すんな」

「……………」



 黙り込んだ清音が体の力を抜いて俺の上に倒れ込んだ。俺はそのまま小さな体を受け止め、背中に手を回す。

まいったなぁ…颯人さんの気持ちが手に取るようにわかるぜ…こんな匂いさせられちゃたまったもんじゃねぇ。



「…生きてる人は解毒みたいですけど、亡くなった方の浄化って、祓うんですか?」

「いや。亡くなった人は成仏させるんだ。荼枳尼天から魂を引き剥がす。腹の中に居るうちは荼枳尼天も穢れたままだし、高天原に連れていけない。

 怨念もあるだろうから時間がかかるだろうな。ウチの裏公務員じゃなきゃ何日もかかるが、みんな優秀だから今日中には終わる」


「…いつも、こんな風にしてるんですね。誰も、見捨てないんですね。犯人でさえも。」

「そうだな。これがウチのやり方だ」



  

「荼枳尼天が言ってましたけど、芦屋さんはヒトガミ様で…だから正中を歩いてたんですよね。あなた達は牛蒡の…間違えた。五芒の騎士ですか?アリスさんは導きの八咫烏でしょう?

 伏見さん、鬼一さん、鈴村さん、星野さん…そしてあなたが五芒の騎士。

 どうして気づかなかったんでしょうかね…認識阻害術でもしてます?牛蒡でもいいですか?腹立たしいので」

「牛蒡はやめろ。加茂爽くらい嫌だ」

 

「人の名前をそんな風に言わないでください…うちの社長はいい人です。陰陽師名家の因習は、あの人の代で綺麗に消えました」

「そうだな、始めたのは三百年前だ。だいぶかかったが…安倍も、加茂も、倉橋も、弓削も…みんな綺麗になった」

 

「…やはり、あなた達が全ての始まりの神でしたか…そうですか。日本を救って、造り直して、ずっと影から守って下さっていると聞きました。…素直にお礼は言えそうにありませんね、わたしは秘密にされてたんですから。わたしだけ何もできなかった、あなたを助けられなかった」

「お前がウチに案件を持ってこなきゃ解決してねぇよ。何もできなかったなんて言うな」

 

「あなたを傷つけました。…こうして触れ合うことすら、ずっと出来ずにいました」

「……すまん」


 


 胸元にじわじわ涙が広がってきた。背中に回した手に力を入れて、柔らかい髪を撫でる。

 胸が痛いな、凄く苦しい。俺だってバカップルみたいになりてぇよ。どうしたらあんな風に何も考えずキスしたりできるんだ。…どうやったら、俺の中のあの人は消えてくれるんだ。

 

 いつになったら、清音に…ちゃんと言えるんだ。俺の中では呪いの言葉になってしまった、あれを。



 

「白石さん、良いですよ。わたしの記憶を消して下さい」

「…忘れたいか?」

「違います。あなたの事が好きだからです」


 まっすぐな気持ちのこもった綺麗な視線を耐えきれず、瞑目する。

言霊が込められて、一層強くなる甘い香り。それが鼻の奥をつんとさせてくる。

 クソ。泣いてたまるか。そんな資格は俺にはないんだ。

 

「………ひでぇ男に惚れたもんだな」

「全くの同意ですね!毎回人を惚れさせるくせに、毎回リセットして忘れさせるんですから。…でも、良いです。あなたが苦しむよりも、わたしが忘れることで安らぐなら…ずっといい」


 清音が起き上がり、涙をこぼしながら結んだ髪を解く。

サラサラの黒い帷が降りて、顔が近付いてくる。


 

 

「わたし、何度忘れてもあなたを好きになります。わたしの前世でも、血脈でもなく、運命でもなく…あなたを、自分を信じてますから」

 

「……ごめん」

「前回もこのセリフでした?聞き覚えがあります。白石さんの『ごめん』は初めてのはずなのに」

 

「毎回そうだ。本当に…ごめ…」



 唇が触れて、優しく啄まれる。

小さな頬に触れ、それを深く重ねて清音を受け止めた。毎回、同じ言葉と気持ちをくれる、彼女自身を。


「…好きです、白石さん」

「…………うん」


 瞼を閉じて、気絶した清音の体を受抱きしめる。俺はまた、大切な人の記憶をまっさらに戻した。



 ━━━━━━



 

「俺の末裔をいつまで弄ぶつもりだ」

「申し訳ありません」

「それで済めば神様はいらないだろ。いつ覚悟が決まるんだ?」


「真幸、それまでにしてやれ。白石は一途なのだ。それゆえ苦しんでいる。」

「颯人、そんなの清音さんには関係ない。あの子は魂がそうだとしても、生まれ変わって記憶もないんだ。新しい命で、何度記憶を消しても白石の事を毎回好きになる。誰が一番苦しんでるかわかってるだろ」

「……すまぬ」


 


 現時刻 23:30

 荼枳尼天を天照と大日如来に引き渡し、諸所の手続きを終えて芦屋の家に連れてこられてる。


 俺は、ただ俯いて芦屋の怒りを受け止めるしかできない。俺のせいで芦屋の血族を苦しめてるのは、確かだから。



「真幸君、僕からもよく言っておくから…その辺にしてくれない?直人も疲れてるし、明日から忙しくなるでしょ?」

「……」

 

「いいよ、月読。それこそ関係ないだろ。…俺は…最低な事をしてる。清音が大切なくせに、過去に縛られて毎回泣かせてるんだ」




 重たい沈黙に包まれて、芦屋がため息を落とした。

 

「俺の血族だからじゃなくて、白石が傷ついてるのが嫌なんだよ。

 彼女を庇ったり、手伝ったり、助けたり…ずっと気にかけてるじゃないか。誰が見ても清音さんを大切に想ってる事がわかる。

 毎回記憶を消して、最初は逃げようとまでしてたのに最近はそれも出来ずにいる。その方が辛いだろ…」


「俺が辛いのなんか、どうでも良い。

 ……もう少し、時間が欲しい。清音には不誠実にしたくないんだ」

 

「はぁ…わかったよ。でも、記憶を消せるのは残り数回だぞ。これから海外の外交を厳しめにして、もしかしたら戦争になるかもしれない。

 日本が八百万の超常を抱えている以上、軍事力なんか関係ないけど…きっとまた白石は怪我をする。それでまた同じように記憶を消して…それがもう後何回出来るかわからない。

 曲がりなりにも俺の子孫なんだから…もし、あの子の中に眠る力が目覚めたら全部の記憶を取り戻すと思うよ」


「…うん…」


「白石、其方には幸せになって欲しい。長きに渡り一人のひとを想い続け…それが届かずとも忘れまいとして、記憶の欠片を必死に集めていた。

 そろそろ、幸せになってくれぬか。我と真幸だけではなく、仲間は皆そう思っているのだ。」



 颯人さんの言葉が胸に突き刺さる。

 わかってる…わかってるよ。



「清音さんの力はもう直ぐ開花する。匂いがしてただろ?せめて結界を張ってやってくれ。他の悪しき者にも餌食にされるから」

 

「わかった。…すまん、芦屋」



 

 

 顔を上げると、清音そっくりの顔が眉毛をしょぼんと下げて悲しそうに微笑む。


「俺も言いすぎた。白石が苦しんでるのに…何もできなくてごめん。でも、颯人が言うようにみんなが二人の幸せを願ってる。伏見さんも、鬼一さんも、星野さんも、妃菜も、飛鳥も、アリスも。……俺もだ」

 

「うん…あいつに焼肉食わせてやるって約束したんだ。今度は俺からアクションする。俺から踏み出してみる」


 


 芦屋がようやくにっこり微笑んで、俺の肩をポンポン叩く。


「一番風呂行ってきて良いぞ。戻ったらご飯にしよう。」

「あぁ…あんがとな」


 颯人さんにも肩を叩かれてダイニングテーブルから立ち上がり、月読に手を引かれて風呂へと足を向ける。


 磨かれた廊下、その先にある中庭に降りてタバコに火をつけた。



 

「…直人。大丈夫?」

「あぁ。月読までそんな顔すんなよ。」

 

「なんて言うかさぁ。僕たち本当に似てるんだな、って思った。好きになったらその人を忘れちゃいけない気がするんだよね」

「そうだな…」


 タバコの煙を吐き出し、スマートフォンをポケットから取り出して電源をつけた。ふるりと震えたそれが清音の名を映し出す。


 

『今回も事件解決にご助力いただきまして、誠にありがとうございます。

 経費については何故か伏見さんからいらないと言われましたが…白石さん何かしましたか?怖いんですが』


 六年前からずっと続くメッセージ。沢山たまってきたそれをひとなでして、新しいメッセージにも保護マークをつける。


 

『何もしてねぇ。お前の人徳だろ。土曜日空いてるか?焼肉連れてってやるよ』


 メッセージが来て、しばらく経ってるから寝たかな…。

タバコを消すと、ピロンピロン連続でメッセージが来る。


『本当ですか!?』

『お肉食べたいです!!』

『えっ、何かの罠?なんか企んでますか!?もやしはもう飽きてたんです!!お肉!お肉!!罠でもいいですから土曜日よろしくお願い申し上げます!!奢りですよね…?』



「はは…本当に…こいつ…」


 タバコの火を灰皿に押し付ける。

 手が震えて、うまく消せねーや。


「直人…」


  


 俯いたまま滴をこぼし、それを服で拭ってスマートフォンを握り直した。



「うるせぇ。肉食うなら土曜日の朝10:30。お前の会社に迎えに行く」



 それだけ打って、静かになったスマートフォンを胸元にしまい…月読の肩にもたれた。


 


「僕も、直人を信じてる。きっと自分の心に克つって。今度こそ幸せになれるって。僕の相棒は、師匠は…強い神だからね」 

「……っく…」


 月読の暖かさに抱きしめられて、目を瞑り、胸の中の衝動を抑えるために歯を食いしばった。




 

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