【閑話】専門用語解説


⚫︎神降し

神様を呼んで、依代の霊力と血肉を分けて受肉させて現世に顕現させること。

 肉体の全てを喰われた場合はその命ごと消滅する。体が害されて死んだ場合は神の座に戻るだけ。黄泉の国に渡るのは魂の結晶である勾玉が消えた場合。


⚫︎依代よりしろ

神様を受肉させることのできる特異体質の陰陽師。霊力と呪力、そして神様が惚れるくらいの心意気や生き方をしてきた人が依代となれる。依代は神魂の寄る辺、還る場所のこと。

 

 本作では神様の降りる器。霊力があり、人となりがよく、心が美しい人がなり得る。神が降りる場合は依代、怨霊の場合は器としています。

 

 神降しの際自分の血肉を分けて神の体を作り、そこに魂を定着させて神様を顕現します。降りた神は依代をなくすと荒御魂に支配されバーサーカーになる。基本的には依代と神は何某かの共通点があり、依代に好意を持たなければ降りません。

 

 依代自身があまりにも神に依存してしまうと、依代は魂が不安定になりバケモノになります。人ではいられなくなるんですねぇ。

 恋人としての関係性を持つなら確固たる自信の確立と強い精神が必要です。

 依り代の解消は双方の合意がなければできません。依代を引き継ぐ場合は神様が指名することで依り代の意思を必要としません。

 二柱以上を抱える場合は勾玉でより強固に魂を結びつけなければ、強制的に闇落ち依存状態となり、人はバケモノになります。

 


⚫︎勾玉

魂の形を表すと言われる勾玉。神様、妖怪など超常達は全て、魂の核を勾玉として生み出すことができる。

 これが失われたり壊されれば魂自体が消滅する。また、依代に渡した場合は勾玉が残っていれば荒神になるだけで済むが、体内に溶かしてしまった場合は依代が失われれば神も消滅する。


⚫︎神様 本作では古事記を基本としていますが、日本書紀や他の風土記も混じります。


⚫︎現人神 神の資格を得ながらも神とならず(神様は死なない)輪廻を続ける変わり者。分類的には仙人に近い。

 生まれ変わる時点で強制的に魂が神様になってしまうが、生まれ変わりを続けるのであれば現人神の分類。

 

⚫︎超常

この世の断りから外れた不思議なパワー、現象の事

 

⚫︎裏公務員

蘆屋道満が作った中務が主体となり、日本を壊すために立ち上がった部署。

 国家公務員にしたのは自衛隊や警察のように事件などに関われる特権を持つため。


★道満の目的は日本を服従させて大陸国に渡し、戦争で踏み躙られる前に全てを明け渡して形を残してやろうとしていた。

 

★その他の人たちは権力を使って「従わないと天変地異起こしちゃうぞ」と脅して贅沢三昧をする、国を牛耳ることが目的だった。

裏公務員として秘匿していたのは大陸国に手渡した後組織自体を消す予定だったから。

 


⚫︎陰陽師

 本作では神職(神社のお仕事をする人たち)と同一化しています。

 陰陽師としての役割(占術、祓、呪力による術、結界等)もあれば社の建立、祝詞奏上、神鎮め、妖怪鎮め、退治なども行う。超常に対する策を持つのは陰陽師と神職、寺務に携わる人のみとされます。

 

⚫︎神継

裏公務員、陰陽師達の新しい名称。神を継げるもの、後世に継ぐもの、神になり得るものたちを示す。

 さて、命名したのは誰でしょうね?

 

⚫︎鹿目

真神陰陽寮の監査役員会。鹿目は全ての決定権を持つ。ちなみに伏見さんもしっかり鹿目です。(内緒にしてる)

 

⚫︎荒神

本作では自己を律することのできなくなった神様の事。

 

⚫︎勧善懲悪

善を勧め、悪を懲らしめる事


⚫︎神様になるには

 人→羽化登仙で仙人になる→善行を認められて神様になる

 

 現人神→すでに神様だけど人としての生を選んだ人。神様として資格を得るには超越した力と善行を積み神仙になる→高天原で所属を決めて書類申請で神様になる


檜扇ひおうぎ

 本作では巫女さんが巫女舞の時に使う木製(檜)の扇。元々は宮中で使用していた物とされます。主人公の檜扇に関しては白檀の木を使用。めちゃ良い匂いする筈。(強度は霊力で補ってますので無視です)

 ヒラヒラした鈴緒すずお、鈴、ポンポンがついているものがある。

 鈴緒は紐の場合もあり、舞を舞う時にとっても綺麗。絵が描かれていたり、金で装飾されているものもあります。

 

鈴矛すずほこ

 本作の場合は短剣の柄に鈴がついている物としています。こちらも巫女舞の道具です。

 

神楽鈴かぐらすず

芽キャベツみたいに鈴が沢山ついた巫女舞の道具。これを打ち鳴らして祓いを行う、神を呼ぶとされています。

 おっことしたら壊れそうです。 


調伏ちょうぶく

 本来の意味は何かを従える事とされますが、本作の場合は説得して納得する、僕に下る、尊敬の念を抱いて配下になるとしています。

 

 

霊力れいりょく

 命そのものを数値化した物。生きる力、心の力を表しています。常人よりも強くなければ陰陽たりえません。

 強さとは力ではなく、なにもかもを赦せる余裕と実力、甲斐性を持った人の持つ物であるとされます。

 

神力しんりき

 神様の霊力。階位が高いほど強く、主人公の場合は神様同士で魂が結びついてますのですうぱあ無敵⭐︎です。

 天照や月読が本来最高位ですが、それを超えている存在なので主人公とバディの颯人二柱はそれより上です。

 

呪力じゅりょく

 呪いの力。人のマイナス方面の力を霊力化したもの。「コイツムカつくわー」というのも呪力になり得ます。

 あまり溜め込みすぎると呪力に頭が支配されて常におこ状態になりますのでお気をつけて。沢山持って生まれた人は前世でよくないことをした人か、生まれてから酷い目にあった人です。(本作では)これを完全に霊力や神力に混ぜることは困難で、自分の中の全てを知ってコントロールする事が必要とされます。

 呪力のコントロールはかなり難しいです。憎しみや悲しみを覚えない様にすることとおなじですね♪

 

言霊ことだま

 言霊は言葉に霊力が宿ること、言葉自体の意味が力を持つこと。言霊信仰という物もあります。言葉自体は振動、周波数を持ってますので、それを発すれば何かに影響を及ぼします。

 祝詞もそうだし、悪口にも宿ります。

 

眷属眷属

 神様や力あるものの家族となる事。血の結びつきではなく魂で結びついた関係性。解消は不可能、引き継ぎは可能。

 依代→神様→眷属が通常の結びつきですが、依代が神だった場合直属の眷属になります。依代に降りた神がパートナー、眷属はその下という分類で神様や依り代の命令には基本的に逆らえません。

 

同衾どうきん

 お布団一緒にして寝る事。エッチな事じゃないです。多分。

 

巫覡ふげき

 巫女→女性 巫覡→男性

 神職の名称です。

 

額束がくつか

 鳥居のど真ん中に掲げられてる『⚪︎⚪︎神社』と書いてある四角い板。名前の通り額縁がある物とない物がある。

 

国護結界こくごけっかい

(本作ry)日本の天災を防ぐ結界。神社や祠、塚などに『繋』を置き、糸を張り巡らせる様にして覆う事で天変地異を抑えます。完全に抑えきれないこともあります。なにしろ作ったのがうっかりさんなので。

 維持しているだけでも大変ですが、その土地の力を持つのが社達とされているので逆にパワー充填も可能。そして、これを壊せば国家転覆も可能です。

 令和の結界は張り直した方がいいんじゃないですか?割とマジで(ファンタジー)

 

かなめ

 国護結界を作る人、守る人、維持する人。主人公一人ではなく徐々に各地の神社に土着させていく予定なので、おそらくそのうち主人公の手を離れます。

 

つなぎ

 国護結界の糸を結びつけた結界の柱。一個や二個壊れても問題はないが、全部なくなったら結界がなくなるし数が減れば決壊が弱くなる。

 繋は神様に繋がる何かを持つものしかなれません。

 

念通話ねんつうわ

 テレパシー、サイコキネシス、念力。

 霊力によりつなぐ電話。距離が遠くなればなるほど霊力が消費する。

 チャンネルがあり、複数同時通話が必要で盗聴も可能。結界を張れば聞こえなくなる。

 霊力が少ない人には使えない。

 

迦陵頻伽かりょうびんが

 美しい声の例えで使われる。極楽浄土に住み、美声no.1。上半身が美女で下半身は鳥らしいです。…キメラ?

 ちなみに主人公の声はcv.ゆかなさん(蒼き鋼のアルペジオ、コンゴウ)です。…エヘヘ。

 

超常ちょうじょう

 この世の理から外れたもの。(人間の)

 

受肉じゅにく

 魂が器に入ってその人となりを顕す事

 

国津神くにつかみ

 地上に生まれた神様の総称。

 例 大国主命、素戔嗚尊(高天原追放後にそうなってるらしい)、大山祇神、木花之佐久夜毘売

 

天津神あまつかみ

 高天原に住まう神様の総称。

 例 天照大神、月読命、少彦名命、武甕槌命

 

別天津神ことあまつかみ、べつあまつかみ

 伊邪那美命、伊邪那岐命や天津神よりも前の神代。天地開闢を成した世界を創った神々。

 例 天之御中主神アメノミナカヌシノカミ高御産巣日神タカムスビノカミ神産巣日神カミムスビノカミ

 

●神仙

 本作(ry)は神様が人としての姿を捨てて神になる事。人としての輪廻から外れれば神仙とする。

 神様として力を得ていても正式には神ではなく、仙人扱いだが神様と同じ事ができる。

 主人公の場合場合、芭蕉さんが亡くなった後颯人が大暴れしてそれを鎮めるのに芭蕉さんに頼んで分霊してました。

 人→仙人→神仙→神様

 死にやすい←→死ににくい

 

仙人せんにん

 人が人の全てを超越して寿命が伸びた場合の呼び名。なろうと思ってなれるものではありません。

 

羽化登仙うかとせん

 人が仙人になる事

 

人神ヒトガミ

 主人公のこと。本作での主人公の神様としての呼び名。

 

弾指だんし

 元は仏教密教の行法で「不浄を祓う、許諾、歓喜、警告、入室の合図」として使われている。白石くんは仏門からの出身なので柏手よりも簡単にこれを使いました。

 指パッチンとはやり方が違います。

 作者はこれをできません。皮膚が剥けたので諦めました。

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