第14話
《麒麟視点》
・ダンジョンってなんで世界中に存在していると思う?
そんなコメントを見て俺は少し考えた。
ダンジョンが世界に現れ始めたのが第二次世界大戦で昭和天皇による玉音放送が流れた1945年8月15日の翌日16日。最初に出現したダンジョンが当時皇居と呼ばれていた場所。これだけなら日本の謎がわかるかもしれないということで完結するのだがその後もダンジョンは世界中に出現している。しかも当時、権力者が住むところによく出現している。
そんなことを考えながら俺は口を開いた。
「ダンジョンが存在する理由ですか…。俺の考えを話す前に視聴者の考えを聞かせてもらえませんか」
・よくあるファンタジー世界に地球がなろうとしている
・俺も同じく
・個人的には異世界への入口説。現実的にみると古代の遺産
・日本が関係あるんじゃね?
そんなコメントが多数見られた。
「私の意見を言わせてもらうと正直日本が謎を解くカギだと思う。海外の滅茶苦茶簡単なダンジョンで見つかった遺物も日本を示唆してるようなものだし」
シェスカ姉さんがそういうがまさにそうなのだ。
ダンジョンは確認されているだけでも674見つかっていてそのほとんどが中層や下層までで攻略されている。攻略されていないのはアメリカのロサンゼルスダンジョン、ドイツのベルリンダンジョン、そして日本の東京、沖縄、京都、広島、長崎ダンジョンとなっておりそれ以外は攻略されている。ちなみに日本はそのほかのダンジョンは確認されていないのですべて未攻略ダンジョンになる。
これまでに攻略されたダンジョンからは石板などが見つかっていて十六菊花紋や桐紋など日本にゆかりの紋章が多数見つかっているのだ。
「俺の考えを言いますよ。そもそもダンジョンが初めて出現したのが大東亜戦争での昭和天皇による玉音放送の翌日です。しかも皇居に出現しました。これだけならはっきり日本だけが関係あるということで完結するんですが、知っての通り世界中に出現しています。現在未攻略なのは最序盤に出現したダンジョンなので、俺としては日本に関係があると思います。これは言っていいのかわからないんですけど俺の称号見る限り俺の存在も関係してくると予測というか確定じゃないかと思ってますね」
・は?
・え?
・殿が関係してくるってどんな称号なんですかそれ
・ダンジョン歴史研究家の俺…唖然
・称号って見せてくれないんですか
あ、でたステータス開示。そうSランク探索者はステータス開示を要求されたら断ることができないのだ。俺の場合は潜在能力まで見れるのでそれも見せないといけない。
潜在能力とは何ぞやと思うかもしれないが簡単に言うと全盛期のステータスが見れる。称号もスキルも何もかも見れるのだ。ちなみに潜在能力を見れるのは俺だけと少ない。
「えっと…俺に関しては言われていることがあって全盛期まで行った時のステータスを見せますね。あと…まあがんばってください。ステータスオープン」
【名前】宇喜多麒麟
【年齢】16
【種族】人族?
【職業】Sランク探索者 ダンジョン配信者 学生
【称号】英雄 天災者 Sランク探索者の弟子 ダンジョン配信者の子供 (勇者 大賢者 世界の英雄 神に愛されし子 神の使途 異世界の救世主 世界の心理を知るもの 探究者 神話の英雄 伝説の英雄 皇帝 七つの大罪を背負いし者)
【特殊スキル】起死回生 古代召喚 英雄召喚 遺物召喚 完全鑑定 神召喚 完全隠蔽(憤怒 傲慢 嫉妬 強欲 怠惰 色欲 暴食)
【スキル】即死無効 反撃 自動回復 飛翔 縮地 創作 鍛冶 重力操作 鋼の拳 召喚
・さらっとやばいものがかいてある
・世界よ殿だけは怒らせるな
・もうなにもいうまい
暫くコメント欄が荒れたのは言うまでもない。
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