第3話 相棒❓と三人組にて 開所できるか・・

 昨日、久しぶりに空港で再会した相棒❓ゼンジ爺さんを事務所に迎い入れたあとで、彼の住処となる部屋に案内した。資材倉庫だけどネズミなどの侵入を防ぐために密閉性は優れているが、北向きのため事務所と違って日当たりがやや悪いみたいである。仕事が順調で一旗上がれば、何とでもなるけんなどと納得させてしまう。


 その後、事務所の中古ソファーでゆったりとビール飲みながら、今までの経緯と方向性などを話した後に、それぞれの境遇について深めに話し合った。つまみは、ご察しの通りJA購買部の残り物惣菜や乾きものを、事前に三人組にお願いしていたのである。アルコールが入れば二人とも口数が増え、幼いころからの思い出に花が咲き、今の自分をほぼ包み隠さずしゃべりあった。


 小太りドラゴンの妻の実家があるダ埼玉での生活に、少しづつ変化が現れたのはごく最近(ここ数年)みたいだが、心の中ではそれ以前から性癖の微妙なズレを感じていたらしく、テレビでもお馴染みのズバリと意見を物申すオネエ系タレントに憧れていたらしい。そういうわけで、奥さんも嫌気がさし離婚話などもちらほら出だしていたタイミングで、短ZAC爺さんからの要請電話があり、待ってましたとばかりに夫婦揃ってOK!だったのでした。まさに無理やりですが、円満?な夫婦の離婚の危機を一発で回避した裏技だったのです。


 道理で微妙な動きや仕草、身に着けている衣服や装身具までもが、ややソチラ系であることが分かってきたのです。(笑)(笑)


 とりあえずは、爺さん二人とオバちゃん三人組で❝濁川探偵❓事務所❞を開設すべく、暫くは営業展開などの作戦を練る期間を持とうということになり、乾杯です‼

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濁川 短ZAC先生 危機一髪(営業編) 妖怪老人びーる男 @post363k

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