第2話 旧友ゼンジ爺との再会 大丈夫かなぁ❓

 翌日、ZAC先生はヒメにゃんの指示通りに車で迎えに行き、到着口で待っていたのですが、ほぼ20年ぶりくらいのためか、知っている旧友らしき風体の爺さんが見当たらず、キョロキョロしてしまった。地方空港なので到着便を間違えるはずもなく、もしかして乗り遅れたのかななどと考えていたら、斜め後ろあたりからの視線を感じたので、振り向いて互いにじ~っと見つめ合ってしまった。(笑)


 何と、若かりし頃の小太りドラゴンがやせてしまっており、頭髪も残り僅かをカムフラージュするためか坊主頭であった。短ZAC爺さん自身は、頭は白髪の部分が増えていたが体型は殆ど変わっていなかったので、ドラゴンが簡単に見つけてくれるとおもっていたが、やっぱり顔中にシワが入ってしまっていたので、コイツだと判断できなかったみたいである。二人ともしばらくは、何があったのか想像するのも難しかった。それにしても、旧友の身体の動きに妙に違和感を感じてしまうのはなぜだろうと思ってしまった。


 相棒を迎える前に、彼が生活する場所を探しておく必要があったので、事務所部屋と休憩室との間にある六畳ほどの使用されていない資材倉庫を、JA側に打診し僅かだけど追加費用を出すことで了解してもらった。とりあえず簡易ベッドとオイルヒーター、テーブルとイス、それにテレビを用意していた。あとは本人が必要なものを、ボチボチと準備できればと考えている。


 空港からの帰る車の中で、ポツリポツリと埼玉での生活や自身の体調などを話してくれた。実は10年以上前に危機一髪の交通事故(正面衝突)で腰を痛めてしまい、ボルトで固定する手術を受けて何とか出来とるとけど踏ん張りがきかないとの事。また、他言を控えてくれるならと、性的志向の変化について話してくれたのです。昔から感じていたけど、子供達の関心が薄れて歳を重ねるたびに女装の喜びに、ややハマりつつあるとばい。などとZAC爺さん告白されてしまいました。



 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る