濁川 短ZAC先生 危機一髪(営業編)

妖怪老人びーる男

第1話 野間善治くん 到着日決定、そして・・

 帰省が遅れてた旧友の野間善治くん、若かりし頃は小太りドラゴン、今ではゼンジ爺さんなどと呼ばれてるみたいな相棒候補が、いよいよ明日夕方に到着することとなりました。事務所準備室には、あるじの濁川先生と居候ネコのヒメにゃんが、ソファーで向き合って寛いでいます。先生、いつものごとく独り言「ようやく来るバッテン、空港まで迎えにいかんばやろかな~・・」と言ってると、ヒメにゃんが反応したように頷く仕草をする。傍から見れば、お互いに意思の疎通ができているように見えるが?地球に住まう異種動物のオス2個体、ごく最近であったばかりだけど何故か馬が合うみたいである。


 ここで、短ZAC先生、最近と言っても季節が少しづつ寒くなってきてからですが、非常に気に病んでいることが出てきたのです。忍び寄り続ける歳のせいとビールさんのおかげか、夜間就寝後の頻尿とかいわれる状態がちょこちょこと出てきてるのです。おまけに、困ったことに尿意を感じるタイミングが脳みそと出口でズレだしてきたのです。もう一つおまけですが、自宅の寝室もこの事務所も2階にあり、用を足すためには階段の上り下りに手間(時間)がかかってしまうのです。まだまだ足腰が元気なうちは、運動も兼ねてと前向きに感じていたのが、もうそろそろ限界かな😢~などと、後ろ向きに思考が働きだしたようである。


 寝ていて尿意で目覚めても、まだ大丈夫と頭では思っているのに、動き出すと急に下半身が張り出してきて、「ん!」みたいになり少し急ぎつつトイレ前に来て安心したとたんチビリ気味となり我慢最高潮、そして危機一髪で便器に放水となってしまうのです。困ったことに、ときどき右曲がりのZAC爺さん、的を外すのも得意になってきております。ヒメにゃんは一体どこでようを足してらっしゃるのか疑問に思うZAC爺さんでした。

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