第6話次世代への責任と負債のバトンリレー
昇は家でのんびりしていた。
横になっているとしてもたまの休日で次の仕事の為の英気を養う類ではない。
窓を開けても隣の家の壁、天井を眺めながら
遠い目をしながら将来や歳を取ったときの事から現実逃避する感じだ。
「面倒臭い」
「やる気ない」
(あー刻一刻とこの体、皮膚、細胞は一秒一秒老いていく、若いのにとか言われるのダルい、なんで親は俺を産んだんだろう)
昇の家庭は産まれてから思春期になる頃父親は生活苦やプレッシャーに耐えかねて蒸発している。
当時の母「あんたは捨てられたんだよあの男に!お母さんだってね、あんたなんか産まなければこんな夜も働かなくていいんだよ、あんたなんか要らないんだよ!」
呟く昇「あの親父を選んだのは間違いかも知れないけど俺を産んだのまで否定しなくていいだろ親孝行するかも知んねーし」
(必要無いなら、負担になるなら、なんでこんな時代に子供なんか作ったんだろ、子の世代は大変だろうなと思わなくただ本能のままに計画性無く出来ちまったんだろうな俺、まぁ俺の代で終わるだろうしもう成人してるし関係ねぇか)
「35くらいで身体でもぶっ壊して病院に行ってもまともに診てもらえず死ぬんだろ」
2045年
病院に行ってもお金が無い者は医療が受けられない、もし腹が痛いなどあっても超高齢化社会、60代70代の予約で一杯、コネや紹介状があればすぐ受けれる
こんな事件があった
その男はガンだった。長い2週間後の予約で見てくれたが医者もボケている年齢、発見されなかった、そして男は苦しみながら死んだ。
平均寿命は短くなっており助かるはずの命が助からない。
薬で治すしかない。
まず令和生まれは金持ちの親とかの紹介状などが無いと病院に行けない、行けても1ヶ月待ちでボケた医者に見てもらって適当に痛み止めの薬出されて終わる。
昇「俺が生まれた頃はどうだったんだろ、電気代また上がるし、空調効いてるし人生の暇潰しに図書館に入り浸ってみるか」
そして2ヶ月経った
調べれば調べるほど怒りが産まれてくる
次世代に責任と負債のバトンリレーがずっと続いてる現実。
まず昇が産まれる前の頃
2045年の人口が多い70前後の奴らが派遣やフリーター等では無く仕事があったら?皆が皆結婚や子供産んでたら?
もう死んでるがその上の世代、竹中なんちゃらとか1部の権力者が私欲で若さを搾り取り切り捨てなければこうならなかっだろう。
それ以前1980年代は今ほど便利では無いが皆比較的豊かだったらしい。
その上の世代が俺等私等の世代はラッキーとか思わず日本の未来を考えて何かアクションを起こしていたら、
そして俺の親世代今の50代が自分の事だけ考えて自分の世代だけよければいい、独りでいいとか今の自分の生活だけがいいと思ってなければ
今2045年の40前後の奴等が親ガチャ頼りで日本全体の事を考えて1部の人間が私腹を肥やさなければ
昇の様な悲観的な人間が量産されなかっただろう
昇(俺等より上の世代税金払うだけ払って生活保護も年金も貰わず死んでくれよその分のお金俺等の世代によこせよ)
金持ちは地獄に落ちろ!
次世代の責任のバトンリレーは崩壊するまで続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます