深夜3時の人形怪異
仲仁へび(旧:離久)
第1話
お人形さんを連れて、夜のお散歩。
とっても楽しい。
私の名前?
そんなものなんてどうでも良いでしょう?
あなたも一緒に歩こうよ。
どうしてそんな悲しそうな顔をしているの?
現実世界では辛い事がたくさんあるのね。
でも大丈夫。
私は、あなたの味方よ。
この夜の時間は楽しい事だけをして過ごそうよ。
だあれもいない夜の公園。
誰にも邪魔されないから、遊び放題。
ブランコ、シーソー、滑り台。
どれから遊ぶ?
なんでもできるよ。
お腹いっぱい遊んだら、その後は何をしよう。
おままごとでもする?
それとも追いかけっこ?
楽しい事ばかりしようよ。
私は退屈だったの。
今まで、お人形さんしか遊ぶ相手がいなかったから。
だからこれからは毎日、私と一緒に遊びましょう。
きっと楽しい夜の時間になるわ。
どうしたの?
体が動かないって?
まるで小さくなったみたい?
あら?
もう変化してしまったの?
残念、あの姿でもう少し遊んでほしかったのに。
早かったわね。
でも、小さいあなたも素敵だからいいわ。
じゃあ、新しいお人形さん。
これからはその体で私と一緒に、毎日遊んでね。
深夜3時の人形怪異 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます