第18話エロゲの主人公はこんなにも大変だった、、、
「ムイ、今日の放課後、私に付き合ってくれない?大事なことを伝えないといけないの。」
俺はこの人を知っている。
この人は、まだ登場していなかった最後の攻略対象のエリ先輩だ。
「エリ先輩、!?」
突然現れた最後の攻略対象エリ。
エリは、主人公の部活の先輩である。彼女はスタイルが良くスポーツ万能、頭脳明晰である。彼女のそのハイスペックさと純粋な心が人気の一つである。エリが主人公のことが好きだと自覚すると、彼女は積極的に大胆に攻めてくる。
ここで多くのヲタクが落とされていった。
真面目で純粋だった先輩が、
一色は警戒していた。もし今のところ主人公のことを好きであるなら危険である。
なぜなら、今、一色の後ろにはアリナがいる。ここでエリが何かを仕掛けてくるならアリナはきっと嫉妬してムイに何かしらしてくるということが確定させる。
「ムイ、どうしたの?今日の放課後、何かあるの?」
返事が遅いムイに疑問を持ったエリがムイにさらに近づいてきた。
「用事はないです。だから放課後、部室で待ってますよ。」
「そうかそれならよかった。待ってるね、ムイ」
自分の望んでいた答えが聞こえて嬉しかったのか笑顔で去っていった。
ふう、、今の所なんもなくてよかった。これでアリナも俺に何かしてこな、、、
一色は安心したのか、後ろのアリナの姿をに目をやるとアリナは何か怒っているような雰囲気を出していた。
俺何かしたのか、、?俺さっきエリ先輩に何もされていないのになんでこんなにも怒っているんだ、、?まさか、アリナってムイが女の子と喋っているだけで嫉妬をするのか、、?
もしそうなら俺、今までカイナと話している時ですら嫉妬をしていたのか、、?嫉妬自体は愛されているという感じがして俺的には嬉しいが、、、、流石に女の子と話すだけでこんなにも怒るとは、、、
主人公って大変だな、、、、
心の中で主人公の大変さに気づいてため息をしていた。
「ムイ!今日のお昼、一緒にお弁当食べない?私今日多く作ってきちゃって、、、、」
「アリナ!!」
突然現れたアリナに驚いて少し大きな声でアリナを呼んだ。さっきの怒っている雰囲気はなるでなく、いつも通りのアリナだった。
「ムイ!私一緒にお弁当食べたい!!だからいい、、?」
上目遣いで頼みにきたアリナの姿とさっき怒っていたアリナの姿を比べて、一色はあることを思った。
女子って怖い、、、
ムイ、お前ゲームの中では結構大変だったんだな、、、、、
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