第16話 転生してすることはエロゲらしいこと

俺は転生したんだ。この「学園LOVEライフ」というエロゲに、、、


転生してから数十日、ようやくわかった一色、しかし転生してきたと言う実感は特にないようで明日の授業の予習をしようとしていた。

特に転生した実感はナイトは言ったが、一色はあることを考えていた。それは、


もし、俺がこの世界から戻れるなら俺は戻るのか、、、


と言うことだった。



もし俺が自分の世界に帰ることができるのなら、俺は、、、



絶対に戻らない!!



俺はあの世界が嫌いだ。あの世界は俺にとっては地獄だ。だから俺は絶対に戻らないし、この世界でハッピーエンドで人生を過ごしてやる!!



一色は会社に入ってからと言うものの何も休日というものがなかった。彼は世間で言うブラック企業に入ってしまったからだった。朝は5時起きで6時には家を出て7時には会社で働き10時に残業が終わって家に帰る。そしてえご飯を食べながらエロゲをプレーしてお風呂に入って12時には寝るという、今の会社や世間から見れば、労働基準法に引っかかるレベルでハードな生活を過ごしていた。


ここまでくると、数年間よく退職願いを出さなかったと疑問が出てくる。


一式がここまで退職しなかったのは、会社に脅されていたからだった。もし退職をしようものならば、会社が持っている自分の個人情報を全て悪用される。また退職した人の中には行方不明になっていくという噂もあった。だから一色含め社員たちは退職ができなかったのであった。

        

俺がこの世界でしたいことは一択!カイナと平和に暮らすことだ!!俺は一応この世界の主人公に転生したから俺は攻略対象を選ぶ権利がある。



俺はこの先絶対にカイナと一緒にハッピーエンドを目指す!!


心の中ではそう決断した一色ではあった。しかし一色は知っているはずだったこの先様々な困難ゆうわくが待ち受けているということを、、、


「ムイは絶対に私のなんだからカイナに取られてたまるか、、、!ムイと私は運命共同体ですもの♡」


ムイがゲームセンターから帰るところをついて来た。しかしこの表現は少し訂正すべきところがある。それは


アリナはムイがカイナとゲームセンターに入って出てくるまでずっと後ろについて来ていたということである。


一色はアリナがメンヘラであることを重々承知している。そして一色はアリナが自分のことをつけまわしていることぐらいこの世界に転生して来てから分かっていた。



「待っててね私の王子様♡

    私はずーっとあなたのものだから」




























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