第15話エロ戦で勝利するのはもちろん主人公である

「カイナ、、、」


「ム、、ムイさん、、、」


カイナはムイが自分の手の甲にキスをした時頭から煙を出して倒れた。



「カイナーーー!!」


一色は倒れたカイナを床に落ちないように抱えた。


これは僕の作戦的には継続不可能であるが、戦いに勝ち勝負に負けたと言うことか、、、しかし、ここまでカイナが積極的になるなんてどうしたものやらか、、


もしかして、、、


一式がある一つの答えが出そうになっていた時


「ムイさん、、私迷惑をかけてすみません、、、」


カイナが目を覚ました。


「カイナ!!大丈夫か!?」


一色は心配そうにカイナを自分の腕から起こして立たせた。カイナは立つ時に何かもうわけないのか顔を少し赤らめていた。


そこにも一色は「カイナらしいな」と少し嬉しくなっていた。


「ムイさん、迷惑をかけて本当にすみません。私、、、こう言うことは初めてなので、、、、」


立ってからもう一度反省の意思を見せるためにムイに謝ってきた。


それを見た一色は少し笑った。


「大丈夫だよ。俺だってカイナがこう言うこと初めてじゃなかったら困るし」


「えっ?」


カイナの反省した姿が自分のプレイしたゲーム通りで安心したのか、それともゲームで見たことのないイベントで嬉しくなったのかそれともその両方か、今の一色はそんなことはどうでもよかった。


今一番重要なのはうっかり心の声を漏らしてしまったからである。一色の心の声を聞いて驚いたのかキョトンとしてしまったカイナ。


今言ったことをなんとか違うと言うことを言うために焦ってカイナを説得していた。


「ムイさんって本当におもしろいですね。



                     私そう言うところが好きなんです。」


「あの、私はこれで失礼します、、、、」

カイナはそう言って走って逃げてしまった。




今、、好きって言った、、?俺に対して。


一色はカイナの言った言葉を脳内でずっと繰り返し流していた。


ー私そう言うところが好きなんです。、、、、そう言うところが好きなんです。、、、好きなんです。、、、ー


まさかそんなわけないよな、、、こんなにも早くカイナがこんなことを言うなんて、、、、いやこれは俺に対してではなくて“ムイ”に言ったんだ。だからここまで自分のように捉えなくても、、いんだよ。しかし、ここは夢のはずなのに感触が本物みたいだ。もしかしたらこれは俺が夢の中にいるのではなく、、、、、、



俺はこの世界の主人公に転生したってこと、、、、、、!?



一色はようやく自分の状況について正しい結論が出た。






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