第9話 恋に目覚めた黒髪美少女はまさかの行動に出る!?

ーカイナ目線ー




「私あれを見た時に、、、」



「俺のこと好きですか?」



カイナはこのことを思い出すだけでずっと顔を真っ赤に染めていた。



(私なんであんなことをしたんだろう、、、!!私にとってムイさんは隣の席で明るく毎日話してくれいる“だけ”の人なのに、、)


カイナはこれ以上ムイについて考えることをやめることにした。


もしこれ以上ムイのことを考えてしまうときっとカイナはムイに対する気持ちの正体が何か明確に分かってしまうから。


どこか悲しいような、恐れているようなどちらでも読み取れる表情をしていた。だが、カイナは少し歩いて自分の気持ちを落ち着かせたのかいつものように目にハイライトが入っていない無表情な顔に戻った。




(私はムイさんとだたの友達だから、、“ただそれだけから”)







その頃一色はカイナのイベントがきて嬉しくてたまらなかった。



これでやっとカイナルートにも入ったってことだよな、、?だけど、俺的には一つ引っかかることがある。



ゲームの時は一人の女の子を攻略することしかできない。しかし今の僕はアリナとカイナ、そして多分屋上の件でネイのルートにも入ったと思う。今の俺がこの矛盾点に対して言えることは、、、、




今この世界は俺の夢であること




これが今の俺がこの状況に納得いく考えだ。これが本当の夢であるならの前提が必要であるけど。



ここで一色はこの前提を疑っていた。



一色はこの数日現実の世界に戻らない、。正確に言ってしまえば夢から目覚めないから現実の世界に戻らない。




『もしかしたら俺はこの世界に転生した』と言う発想が一色には至らない限り一色は今の矛盾点を理解するのは不可能に等しいだろう。



まぁ、そんなことは後でいい。今俺はさっきのカイナについて語りまくりたいのだ!!さっきのカイナは本当にかっこよかった!!そして何より俺の一言で一気に顔が赤くなったのが本当に愛おしいと思う。本当に尊い、、、、





あの強引さはこのイベント以降ない。だからさっきの録音して朝のアラームに設定したい、、、



少し後悔をしつつも一色はこれからもっとカイナと親密になることを目標にしてこれから行動しようと決めた。





「「よっし」」




これからもっとカイナと親密になるように頑張るぞ!!



ムイさんともっと友人として適切な距離をとるように頑張ります!!




ここで二人はこれからの行動の目標がすれ違った。







       「「これから頑張ります!!

               るぞ!!」」




果たして一色とカイナどっちの目標が達成させるのか全くわからなかった。






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