第5話 主人公は女を何人無自覚で堕としているんですか?

アリナは服を突然脱ぎ始めた。



「ア、アリナ、、急にどうしたの?、、」



一色はアリナが服を脱ぎ始めていることに対して、「このままではまずい、なんとかしないと」と言う気持ちと「アリナのあの名シーンが見れるなんて、、嬉しいけどやっぱい肉付きがよくてエロい、、!!」と言う二つの気持ちがあった。



一色はなんとかこの場を乗り切る策を考えていたが、「アリナの服の脱ぎ方がなんともいやらし、、!!」と言う感情の方が勝ってしまい全く体を動かせない状態になっていた。



「ムイ、私が直してあげるからしっかり、私だけを見ててね♡」


アリナは服をゆっくりと脱ぎながらムイにキスをしようとした時



「あばっ!!」



と言う声が聞こえ、アリナと一色はそっちの方に視線がいった。



二人の視線はある一人の女子生徒に合わさった。



「すみません〜。すごくいい雰囲気なのにネイがうっかり転けちゃったから、、、ネイったらドジっ子なんだから!」



ムイとアリナに謝罪をしつつ、これはわざとではないことを言った。




この子ってまさかもう一人の攻略対象であるネイなのか!?




一色はネイの謝罪よりも今ここにネイがいることの方が衝撃的であった。



俺が「学園LOVEライフ」をやっていた時、ネイの初登場シーンは、ムイが放課後委員会の仕事で大量の書類を運んでいたときに



「ネイが少し手伝ってあげようか?」



と言ってきて、そのままネイはムイに連絡先などを聞き出したっていうが登場シーンだった。



しかもこの時ネイはもうムイのことが好きであったといのが、驚きの一つだったなぁ〜。やっぱり主人公は無自覚に人をたらし込む天才だと俺は思ったよ。



一色は無自覚たらし主人公であるムイに嫉妬していたが、今はその主人公になってみて、「無自覚たらしをしている人も大変だな、、、」と同情の気持ちが芽生え始めていた。




「ネイはね、いい子だから誰にも言わないけどその代わりにネイのお願い一つ聞いてもいいかな、、?」



「何が、いい子なの?お願いを聞いてほしって言った時点で私たちを利用しようと考えてるんでしょ?」



アリナはムイといい雰囲気を台無しにしたネイに対して怒っていて、ネイには敵意が丸出しであった。



「まぁまぁ、お姉さん美人なんだからそんな顔しないでよ!」



ネイがアリナの機嫌を直そうとお世辞を言ったら、「私ってそんなに美人なのか〜」と言って、すぐに機嫌は治った。




意外とアリナってちょろいな、、



ネイと一色の心の中で思っていた。




ネイはアリナの機嫌が良くなっとことを確認して口を開いた。




「ネイも混ぜてくれない?」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る