第3話 メインヒロインの愛が重いことを後に知ることになります!?

「ムイはやっぱり足が速いね。本当に可愛い♡今日はここまでにしよ。写真もたくさん撮れたしね♡





待っててね私の王子様♡」



ニヤリと笑って金髪の美少女はその場を離れた。




「起きてくだいさいムイ様。」



「んー、、、、」



「学校を遅刻したいんですか?そろそろ起きないと私は知りませんよ?」



あれ、、、まさか夢まだ覚めてないのか、、?こんなにも長い夢って見続けることあるのか。



一色は不思議に思ったが、「もう少し、カイナを堪能できるならいいっか。神様ありがとう、、」と思って、目を覚ました。




「おはよう、、イコ」



「やっと起きましたね。朝食はもうできてますので早く着替えてください。それでは私は失礼いたします。」



相変わらずイコの態度は塩っけがすごいなぁ、、あれ、、、確かイコが主人公に対する態度によっても今誰ルートなのかわかる設定があった気がする、、、



確か、「学園LOVEライフ」ではカイナを含めて、四人の攻略対象がある。アリナはこの四人の中でも圧倒的な人気を誇ってあり、次に人気なのがムイの部活の先輩である、エリである。そして、もう一人、確かあざとい系後輩のネイがいる。



アリナがダントツで人気で次にエリ、ネイ最後にカイナである。それ的にはカンナの方が絶対にアリナとかエリとかネイよりも可愛いのに、、!!



確か、アリナルートとカイナルートのイコは似たような態度をとっていたから見分けがつかないとネットでよく言われてたよな、、、



懐かしい、、、確かどっちもイコは、塩対応だったから俺はカイナルートだとってきり思って安心していたんだ。




まぁ、これは夢なんだからいずれ覚める。だから今の俺がすることはカイナを堪能することだ!



一色は心に決め、朝食を済ませて学校に向かった。



「おはよ、ムイ!」



「おはよアリナ。」



「ムイ、私今日ムイのためにお弁当作ったんだ。だから一緒に食べない?」



「いいな!俺も今日ちょうどお弁当持ってきてなくて、」



「じゃ、決定ね〜!楽しみにしてるよ!」



アリナは嬉しそうな顔をして、ムイに微笑んだ。




やっぱり、アリナは主人公に尽くすし、明く、ムイを励ますことをしてくれるし、いろんなことを全肯定するからぼっちとか、根暗の人とかにとっては救いの女神だし、普通に優しいし、尽くしてくれるってことで人気が高いんだよなぁー、



俺も最初はアリナが推しだったし、でも今はカイナ推しだからな!!




一色と、アリナは教室についた。アリナはクラスの人気者のため、みんなに挨拶をしていた。



一方一色はみんなに挨拶もせず真っ先に自分の席に向かった。




「おはよ、カイナ」



「お、おはようございます。ムイさん今日も、、話しかけてくれますね、、、、」



「そりゃ、カイナが可愛すぎるからね」



「え、、えーと、、、」



カイナは困ったように昨日と同じく顔を真っ赤にして、返事する言葉を必死に探していた。



本当に照れてるカイナも可愛いなー、、、いつもは本を読んでばっかで無表情だけど、話しかけると一生懸命返事を考えて話しているのが本当にたまらない!!



好感度をさらに上げると、カイナの笑顔が見れるイベントが発生するんだけど、、それを俺は今から頑張らないといけないんだよなぁ、、




「まぁ、そんなに困ったような表情しないでよ。俺だって困っちゃうし」



一色はそう言ってカイナに微笑んだ。



「す、すみません。私、話すのが苦手なので、、、」



「いいよ、これから頑張って俺で練習すればいいから。」



「これからムイさんと話すんですか、、、?でも昨日ムイさん、、私に、、、」




どうやら、カイナは昨日ムイに「好き」と言われてどういう付き合い方をすればいいのか全くわからない状態だった。




「昨日のことは気にしなくていいよ。俺は、、、」



「ムイー!!お昼のことなんだけどー、」



一色の言おうとしていたことを遮るようにアリナはムイにお昼のことで言い忘れているたことを言いに来た。




「とりま、私屋上に行くから待ってねー」



「分かった。俺が4時限目終わったら行けばいんだよな。」



その後一色は今日も学園生活を堪能し、お昼にアリナとご飯を食べに屋上向かった。




「ムイー待ってたよー!!委員会の用事は済ませた?」



「あーもちろん済ませて急いできたよ。」



まさか、アリナが一緒に屋上に来なかったのって俺が4時限目終わった後に委員会があるのを知っていたからか。



「今日はムイの好きなものをたくさん作ってきたの!たくさん食べてね♡」



一色はアリナの作ったお弁当を美味しそうに食べた。



「これ、すごく美味しいな!!アリナは本当に料理が上手なんだな!!」



ゲームの知識だけど、、、



「すごく美味しそうに食べてるムイかわいいー。ありがと!褒めてくれて。」



アリナは嬉しそうにして、ムイを見ていた。



「ムイ、口元にご飯粒ついてるよ。」




そう言ってアリナはムイの口元についていた米粒をとって自分の口の中に運んだ。





「アリナ、、////」



「照れちゃって、本当にムイはかわいいね♡」















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る