第13話

「幼女は・・・地球を滅ぼす存在です。」


「え!」


「幼女は未成熟な体と未発達なAIそして稚拙な自己スキルにより過剰な防衛本能が働き、今回の災害が引き金となり大量破壊兵器、殺戮マシーンに変貌する可能性があります。この幼女は助けますか!それとも抹消しますか。」


「助けたいけど・・・本当にこの幼女が地球を滅ぼすのかよ!最新AI搭載している殺戮クローン。ヤバいすぎるって!」


「医療カプセルに入ってる幼女はやこの災害のせいで自然発生的に人類の敵になってしまいました。言い換えればこの幼女自体が被災したため大量破壊兵器になってしまったのです。しかし、不幸な事故としは片づけることができい理由が出来ました。なぜなら、人工的に引き起こされたと云うことは、狙っていた国や人物がいたのかもしれません。それを知るためにもこの幼女から情報を得なければなりません。それに、偶発的に最小限ともいえる大量破壊兵器になる一歩手前から処置が出来たのでまだ間に合うかもしれません。私の計算によると救済率は0.0001%以下ですが、あと48時間以内に順次ミッションを達成できれば数段と確率は跳ね上がっていきます。」


「48時間以内ってことは、生命維持装置と化してる医療カプセルに入っていても大量破壊兵器になっちまうってことだろう。でも、ミッションをこなせば元に戻るとしたらやるしかないだろう。」


僕は震えながらも決意した。


それでも改めて何でこのような大量破壊兵器と呼ばれる存在になってしまうのかアイちゃんにたずねた。そしてアイちゃんは少し嬉しそうに答えた。


「大量破壊兵器とは、生物兵器、化学兵器、核兵器、放射能兵器などをさし、人間を大量に殺傷すること、または人工構造物に対して多大な破壊をもたらすことが可能な兵器なのです。ただし、このような兵器に関する情報は、一般的には機密扱いされており、公開されていないのですがこの地下研究所は様々な国家と通じていましたので極秘研究も資金次第で請け負っていました。でも、ここの研究所は人体に関する生体研究が主で、ありとあらゆるDNA研究からあらたな人類を生みだせる機関として名を馳せていたのです。もう一つは、この宇宙時代と呼べる時代に、大量な人類を地球以外の惑星に安全なコールドスリープで移動できる研究をする人体保管施設としての役割をもっていました。」


「まさか・・・もし、人為的にこの研究所まで狙う理由があるとしたら、人類保管計画さえ潰す者がいる可能性があるのかよ。どうすれば・・・人を操り、人間の知的行動を模倣し、自然言語処理、画像認識、音声認識、機械学習、深層学習、強化学習などの技術を用いて、コンピュータに人間のような知的行動をさせることができる最新AIが神の神罰のようにふるまっている可能性が・・・」


人工知能は、自律性、意味性、技巧性、適応性などの特徴を持つプログラムであり、人間の知的能力をコンピュータ上で実現するための技術であり、人工知能は、社会学、倫理学、技術開発、経済学などの分野にも大きな影響を及ぼしている。これまでは致死性自律兵器、監視と説得、偏った意思決定


を行うことは性能が低いとされ淘汰されてきたはずであった。それは一般社会上の通念であり、戦争時はセーフティ・クリティカルな応用、サイバーセキュリティなどのリスクも様々な影響を排除してしまうの可能性を排除しきれなかった。ましてや、戦略兵器の開発に伴うプロトタイプAIはまさにピンキーでゾンビウイルスをまき散らすことをこの研究所でさえ起こすのだから・・・・


「国際法により、大量破壊兵器と呼ばれる核兵器、化学兵器、生物兵器、放射能兵器の開発、製造、保有、使用、輸出入、移転、貯蔵、廃棄が禁止されています。しかし、禁止されていても、ある大国では秘密裏にさまざまな極秘開発している。その研究や開発しや末端が漏洩して世界を混乱させることも多々ある。今回はこの研究施設で暴発しかねない状態であるならば何とかするしかない。だからこそアース様の力を発揮するいい機会です。」


アイちゃんは今いるパニックルームに僕が入っていた誰も入っていない培養液漕となにやらわからない装置を4台を僕の体を使ってパネル操作をして顕現させた。


「このパニックルームはこの研究所にある物ならば何でも取り寄せることが出来るので再先端培養液漕と神経パルスミキサーの機能を使ってこの幼女の記憶メモリーから情報をハッキングしてほしいのです。多少の危険はあるかもしれないがコールドスリープアクティビティとして完成させている世界で冒険してください。アース様のスキルもアップしますので楽しんでくれればいいだけです。もちろんアシストはします。」


とアイちゃんはいいながらも、少女から吸収した幼女と同じ基本AIの解析を情報の統合と変異したゾンビ化したAIの解析と情報の統合をした上での幼女の体調復帰を目論んだ自己AIの成長まで狙っていた。なぜならば、大量破壊兵器に成長させる破壊神と化した幼女の暴走を阻止しなければならないからだ。


完璧な操作で医療カプセルやら培養液漕やら様々な装置などを接続してセッティングを終えると僕はアイちゃんに操られるがまま、培養液漕にダイブするのであった。

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