あとがき
本作「後ろの女子に指ホッペされたら、好きになってしまいました。」をお読みいただき、誠にありがとうございます。この小説は、小説家になろうにて「潤わしの瞳」というタイトルで投稿したものを、一部加筆修正したものになります。
思春期の甘酸っぱい思いを感じていただけましたら、幸いでございます。
この小説は、私としても初めて執筆した小説となりますので、書き終えたときは、ようやくゴールまでたどり着いたという思いが強かったです。
ひたすらに、登場人物に振り回され続けたというのが正直な気持ちです。特に、「美代子」の振る舞いには泣かされました。自分で書いておきながら、何てコトしてくれるんじゃいと、突っ込みを入れながら、泣きそうになりながらキーボードを叩いていました。
まずもって全くの素人が小説を書こうと思ったわけですから、完全なる創作というのは難しいと思いましたので、過去の経験を交えながら書き始めることにしました。
というか、私が中学生の時に実際にこのように、後ろの席の女の子から指ホッペをされた経験があり、まんまとその女の子を好きになってしまったという経験から、この物語はできているのです。
作者の初恋の物語なのであります。
作者である私は、作中の主人公「祐樹」と同じく運動が苦手で、全然モテなかったのですが、何故かその女の子は頻繁にちょっかいを出してくるのです。そりゃ、好きになっちゃいますよ? 実際可愛かったですし。ええ、そりゃあ可愛かったですよ。
けど、大人になってからお酒の席で、「中学の時に誰が好きだった?」みたいな話を同級生とした時に、その子の名前を出したら、「え~? 無いわ~」と言われました。
私からすれば本当に女神級に可愛く見えていたんですけどね……おかしいな。
前の席の女の子から、「鼻歌うたうよね?」も、実際にこの頃言われましたね。
1、2年と同じクラスになり、2年の時はもう完全に片思い全開で、結構つらかったです。卒業アルバムの修学旅行の自分の写真を見ると、負のオーラが出てるのがわかります。あはは。
3年は別のクラスとなりましたが、それでもその子がずっと好きでした。別々の高校に進学したので、そこで離れてしまいましたけども。
高校でテニス部に入ったのも実話で、高校1年の時に、駅で偶然出会ったのも実話です。けど、一緒にいた私の友人はその子に声をかけたのですが、私は意識してしまい、声をかけられませんでした。
いや、高校の制服に身を包んだその子は、本当に綺麗で、気安く声をかけられる感じじゃなかったのですよ。友人は、普通に声かけてましたが……。
でももし、また駅で偶然出会うことができたら、その時は絶対に声をかけようと思っていました。けど、その時は二度と訪れませんでした。
私は高校を卒業と同時に地元を離れましたし、その子は引っ越してしまったと聞きましたので、消息は不明です。
あの時、声を掛けていれば、もしかしたら違った未来があったのかもしれません。
そんな思い出を昇華させるためにも、この小説を書いたと言っても過言ではありません。ガラケーはおろか、ポケベルすらも無い時代の、良い思い出であります。
もし、この物語を読んでくれた方の中に、学生さんがいらっしゃいましたら、好きな人には想いを伝えてみてはいかがでしょうか。たとえ玉砕したとしても、伝えられなかった後悔は、尾を引きますので。
おっと、玉砕前提で書いてしまいまいたね。失礼しました。成就するかもしれないですし、そうなれば、薔薇色の学生時代を過ごせるではありませんか!
私はといいますと、高校、大学と玉砕につぐ玉砕を幾度となく経験しましたが、それらは尾を引くことなく、良い思い出となっています。
まあ、玉砕直後は、世界が終わったみたいに感じますけど、時間が解決してくれるものです。
あれから数十年が経ちましたが、やはり初恋の女の子は特別な存在です。私も今では所帯を持ち、子供もいますが、今でもあの子だけは特別な存在です。嫁には内緒です。
おっと、作者のどーでもいい話は需要が無いと思いますので、この辺にしたいと思います。
お時間がありましたら、他の作品も読んで頂ければ幸いです。
長編がもう一作と、サクッと読める短編も一作ですがありますので、宜しければと宣伝しておきます。
それでは、この辺で筆を置きたいと思います。
ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございます。では、失礼いたします。
2024年 2月吉日
椎野 守
後ろの女子に指ホッペされたら、好きになってしまいました。 椎野 守 @mamo_shii
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