貴方に捧げるクエスチョン

 


 それは、私の人生を捧げるクエスチョン。



   ●




 ようこそ、全世界巨大植物運営団体『PLANTS』日本支部へ。


 当組織は二十年前に世界各地へ発生した巨大植物の探査を行うに辺り、各国間での軋轢を防ぐために創設されたバランサーであり、顕現した各神話の神格間での連携を図るための統合宗教組織としての性質も併せ持っております。


 また、変異が起きた人々への検査や装備、日常に用いる加護や術式の支援を担当している他、PLANT内部の調査を行う探索者の登録も請け負ており、探索範囲の確認や、予期せぬトラブルへの支援も行っております。


 ――とまぁ、規定通りの挨拶はそんなところで、ここのところ毎日来ておられますが、本日はどのようなご用件でしょうか?



 はい? 私の好みのタイプ?


 ……そうですね、私と同じレベルで会話の出来る知識量の方、とかでしょうか? 少なくとも高校範囲のPLANT史で躓かない程度で無いと話になりませんね。



 おやおや何故顔を背けるのです? 結局のところ本日はどのようなご用件でしょうか?


 ……なんて、わかっておりますよ。テストが近いからPLANT史について教えて欲しい、ですよね?


 全く、『テストの点がヤバくて助けて下さい……』と仰った貴方が此処に通う様になってから、もう一年は経ちますよ? テスト範囲は変わるとはいえ、少々飲み込みが悪いのでは無いでしょうか?


 まあ、知識を求めに来た方へ知識を授けるのも私の業務の一端ですし、息抜きにもなりますから構いませんけれど。



 さて、では今日は、PLANT史のおさらいをしていきましょうか。



   ●



 ――全ては二十年前、ある日突然北極圏に巨大な植物が突き刺さった事から始まりました。


 ええ、そうですね。のではありません、のです。


 私は当時まだ五歳でしたけれど、テレビ……って分かります? ええ、最近はネットでの配信がメインですけど、あの頃はまだテレビ放送が主体でして、生中継で宇宙から北極に巨大な植物が槍の様に突き刺さって行く光景を見ていました。


 全長136.8km、最大径16km、後にPLANTと呼称される様になったあの植物。


 成層圏はおろか熱圏まで突き抜け、文字通り宇宙に届く巨大な植物が大気を引き裂き、表面を赤熱させながら北極圏の氷を砕いて星その物へと根を張るかのように突き立っていく映像は、まるで物語の中の光景の様で……ええ、そうですね、アレがきっと、私が今の道を進むことになった切っ掛けだと、そう思います。



 さて、では此処で一つ目のクエスチョンです。


 通常、宇宙からの飛来物という物は、直径一メートル程度でも核ミサイルに匹敵する程の破壊をもたらします。


 普通に考えれば、全長百キロにも及ぶ極大な物体が宇宙から地表に突き刺さった場合、地表の大量絶滅はおろか、地球と言う星その物が砕け散ってもおかしくはありませんし、北極という氷の海にそれだけの質量が落ちれば海面上昇でほぼ全ての陸地が海中に沈みますね。


 にもかかわらず、今、この世界の海面水位はかつてと変化しておりませんし、莫大量の質量が衝突した事による大破壊も起きてはいません。


 と言いますか、それだけの大質量が地球に刺さって居た場合、自転や公転の軌道も乱れ、地球環境は取り返しのつかない打撃を受けるでしょう。


 では何故、その様な事は起こらず、基本的には二十年前と変わらない状況になって居るのでしょうか?



 ――――はい、そうです、よく覚えていましたね。


 

 矛盾許容型の空間構成因子、エーテル。


 PLANTはそのほぼ全てがエーテルにより構成されており、存在からして矛盾の塊です。


 物理法則に従うかのように大気の摩擦で表面を赤熱させながら、熱で氷を蒸発させることも無く砕き、海の下の地殻を撒き散らしながら、一切の被害を周囲に出しはしない。


 あろうことか当時私達は、宇宙開発局や各国の軍も含めて誰一人として、あの植物が北極上空に現れるまで、その存在を認識出来ていなかったのです。――ええ、周回軌道の人工衛星に至っては、植物が現れた後でさえ、その宙域を『何もない空間』と認識して通過していきましたからね。


 それ故に最初は巨大なホログラムか何かなのではないか、とも考えられていましたが、翌日にはその認識は塗り替えられることになりました。



 全世界に、同様のPLANTが突き立ったからです。



 もっとも、サイズとしては北極の物が一番大きく、世界各地に現れた物は、大きい物でも全長数十キロ程度。


 便宜上、北極圏の物をMOTHER PLANT、各地の物をCHILD PLANTと呼称していますが、起きた現象は各地と北極圏で殆ど同じでした。


 事象が歪んでいるのです。


 CHILD PLANTの直径は一キロを超えています、そんなものが街中へと突き刺さっていながら、それ以前の街並みはPLANT周辺に存在しているのですから、これを矛盾と言わずして何と呼べばよいでしょうか。


 ……そうですね、ピザ生地の中央に、大きな円の空白を開けるとしましょう。その空白を作る際、円状に切り取ればその部分は消えてなくなりますし、穴をあけて押し広げれば周辺の生地が歪んだり、あるいは外周の部分が押されて広がる筈でしょう?


 PLANTの場合は、穴が開いているのに、その場所にあった生地が違和感なく周囲に存在していて、かつ生地全体の面積も大きさも変わっていない。という状況なのです。


 世界の物理法則その物がエーテルによって歪んでいるのですから、これを従来の観測手段や理論で証明するのは不可能であり、ニュートン力学で説明できないものの為に量子力学が生まれたように、新しい理論として考えなければいけません。そうしてエーテルという新発見された空間構成因子の研究が始まった訳ですね。


 なお、エーテル自体はそれまでも世界に存在したと言われていますが、各地のPLANTの出現によって世界中のエーテルが活性化する大乱散が引き起こり、変異と呼ばれる現象を引き起こす切っ掛けとなったとされています。



 ……っと失礼、ちょっとPLANTから話が外れて来ましたね、話を戻しましょうか。



 世界中に突き立ったPLANTですが、当然各国は調査を開始し、数日後には内部へと入る為の入り口、通称『門』を発見しました。


 ええ、そうですね。今私達が居る此処も含め、PLANTSの本部施設は、各地に発生したPLANTへの門を管理するという名目も備えています。


 門を越えた調査隊が最初に目にしたのは、巨大な樹木の壁に覆われた花畑だったそうです。ああ、過去形なのは、現在では門の向こうの空間は拠点化が進み、外と大差のない状況になって居るからですね。


 そう、大差がない、つまり門を越えたPLANTの内部には、空があり、天気の移り変わりまで存在しているのです。


 内部には地球とは異なる植生、生態系が広がっており、さらには、周囲を覆う樹の洞の様な樹木壁、その一部を精査していた調査員が、入って来たものと同じ様な門を発見し、それを抜けると、そこには岩石に覆われた洞窟が広がっていました。


 門は一つではなく、他の門が繋がる先は雪山や樹海、溶岩の流れる大地、果てには超高々度の空の上へと繋がっていた物さえあり、その全てに共通している事は、繋がった先の空間はPLANTの広さがあると言う事です。


 そしてその門の先の空間からまた別の門が発見され、調査開始から二十年が経過した現在でも、今だ未発見の門は数多くあるとされています。


 けれど、重大な問題はそれら門そのものではありませんでした。



 一つは、最初の花畑の空間を含め、内部には独自の植生、生態系が広がっており、その中には竜や巨大な獣など、それこそお伽噺の中にしか存在しない、空想上の生き物が実在していた事。


 そしてもう一つの問題が発覚したのは、PLANTの探索が始まってから一年後。北極圏のMOTHER PLANTを探索していた各国の合同調査隊が、新たに発見した門の先で、CHILD PLANTを調査していた調査隊と遭遇したのです。


 これにより、各国のPLANTは北極圏の物を含めて全てが門によって繋がっていると考えられる様になり、同時に、門を利用した他国への侵攻が危惧される様になりました。



 ――それでは此処で、二つ目のクエスチョンです。



 おや、急に話が変わったと思いますか? いえいえ、これは自然な流れですよ。


 さて問題です。突如世界各地に突き立ったPLANTと、それによって引き起こされたエーテル大乱散。この二つの他にもう一つ、二十年前を境に一変した世界の常識は何でしょうか?



 ――はい、正解です。



 



 神格の顕現と言っても、本当に神が現れた訳ではなく、自身が信じる神への信仰心によって、それに見合った加護を得られる様になったのです。



 分かりやすい所ですと、神道に由来する術式は顕著ですね。


 素戔嗚スサノヲへの奉納で剣術へと風の斬撃を上乗せしたり、武御雷タケミカヅチへの奉納で雷撃を用いたり、――該当する神格への奉納によって、それに見合った術式や加護を得る事が出来るという事が分かれば、仮にその加護を与えてくれるナニカが《神であると証明は出来ない》としても、その権能を有用しないという選択はあり得ません。


 何故なら、一部の例外を除いて術式や加護を使用すると言う事は神格の権能を借り受ける事であり、術式を使用している勢力に対し、術式を使用しない勢力では対抗が非常に難しいからです。


 エーテルへ適応した物質に対して、エーテルを使用しない干渉の効果は十分の一まで低下してしまいます。


 簡単に言いますと、エーテルを使用して加工した鎧をエーテルを使用しない銃で射撃した場合、破壊するのに十倍の数が必要と言う事です。


 これはPLANT内部に生息する生物に関しても同様でして、門のサイズの関係で人が携行可能なサイズの兵器しか持ち込むことが不可能だった最初期に置いては、調査隊は極力戦闘を避けるしかありませんでした。


 ですが、術式と加護がある程度実用化されると状況は一転、先のPLANT内部の門に関しましても、術式によって戦闘が成立する様になってからの発見ですね。


 なお、エーテルを装備へと転用するだけでしたら、PLANT内に存在する鉱物などを素材にすれば術式も使用せずとも可能ですが、その鉱物を採取、加工するにはエーテルを使用しなければ効率が十分の一に低下する上に、術式を使用すればその差を上回る付帯効果を得られる訳です。


 装備以外にも、身体性能や思考速度などを強化する加護や術式もある以上、術式の有無は戦力に直結し、各国が神格を認め、術式を使用する契機となりました。


 とは言えこの神格関連は宗教と信仰という、非常にデリケートな部分に踏み込みますので、という探求をすることは、ある種の禁忌とされています。

 

 そして、この事により世界各国で聖職者の存在価値が跳ね上がり、政治中枢に対する教会等の宗教組織の発言権が高まる可能性が危惧されました。


 特に一つの国の中で幾つかの宗教や宗派が存在している場合、その対立によって争いが激化する可能性もあります。



 先のPLANTの内部が門によって繋がっている事も合わせ、全世界のパワーバランスが崩れる可能性が高まった事で設立したのが、緩衝機構である私達PLANTSと言う事です。


 え? PLANTとPLANTSで名前が似すぎていて面倒くさい? ……ええ、一応発音はプラントとプランツで分かりやすいのですけど、文字起こしするとこんがらがりますよね……。


 とまあそれはさて置きまして、各国の調査隊は原則としてPLANTSの管理下に置かれ、術式によってその位置と行動は常にモニタリングされており、PLANTSを用いた他国への侵攻を抑制しているほか、各宗教間の対立を防ぎ、連携を行う為の潤滑役として、重要な宗教施設には各宗教に合わせたPLANTS職員が赴任していますね。


 そうした宗教担当の職員は、担当宗教ごとに装備が異なっておりまして、例えば女性職員の場合でしたら、聖書神話関係は黒を主体とした修道服ベース。神道なら紅白を基調とした巫女服ベースとなっております。



 因みに、私の様に白銀に金の装飾を施しているのは、担当宗教を持たない全体の統括でして、ほぼ全ての神話の知識が必要だったりと、実は結構貴重なんですよ?



 ……そんな相手をこうして勉強に付き合わせているのですから、もっと感謝してほしい所ですね。



 装備と言う事で追記しておきますと、インナースーツやポイントユニットをはじめ、エーテル適応を念頭に置いた装備、技術の開発にも、PLANTSは深く関わっておりまして、例えば今こうして講義に使用している空間展開型の術式陣も、PLANTSに所属する技術者によって開発、普及した技術となっています。


 特にそうした技術力の発展が著しいのは日本と米国ですが、これは日本の出雲・夜月博士と、米国のセラ・グレイアッシュ博士の二人が特異点とも言える程の技術力を誇っている事に起因しており、エーテル大乱散以後の新技術の半数以上がこの二人によって発明された程です。



 ――さて、この辺りで少し話を戻しまして、より貴方達に身近な部分である、変異の話をしましょうか。



 見た目だけでなく、特殊系変異などは生活様式さえ変化してしまうこともあり、ある意味で術式以上に私達の生活に影響を及ぼす変異ですが、これに関しては実の所、詳しい理由はまだほとんど判明しておりません。


 分かっている事の中で代表的な物は、その多くが第二次性徴の終了までに訪れることと、変異の前後で遺伝子自体の変化は一切ないことです。


 ええ、そうです。見た目が完全に変わって、竜や動物の性質が色濃く表れた場合でも、その人の遺伝情報には一切の変化はありません。これは性別が変化した場合も同様で、男性が女性に変異した場合でも、染色体はXY配列のままとなって居ます。


 だからと言って女性に変異した男性が男性と子供を作る際、生まれる子の染色体がYYの組み合わせになることはありません。これは卵子の減数分裂の際に、X染色体だけが残るからとされていますが、これもまた矛盾許容の一つと言えるでしょう。



 そんな不可思議現象の宝庫である変異ですが、実は多くの人が、大きな誤解をしてると言う事を御存知でしょうか?


 ええ、一般的な認識としては、変異が人と人が居ると思われておりますが、それは間違いです。


 実際には二十年前のエーテル大乱散以後に第二次性徴を迎えた人は、ほぼ確実に変異が起きているのですが、それが目に見える肉体面での変化を起こさないものである場合、一般的には変異として認識されません。

 

 では本質的な変異とは何かといいますと、それは見た目の変化ではなく、存在の変化であり、肉体と魂がエーテルへと適応する事なのです。



 ――不思議に思った事は有りませんか?


 いくらエーテルによって生存性が飛躍的に上昇し、探索科と言う名目があるにせよ、何故各国の学生が、危険な生物が生息するPLANT内部の探索が許され、あまつさえその最前線にも投入されているのかと。


 それは、変異を経た者はエーテルへの適応性が飛躍的に上昇し、加護や術式を用いずとも、単身で十分な程の強化が見込まれるからです。


 術式を使用せずとも、エーテル適応によって基礎的な身体強度が高い変異済の人々が、術式による補助を行えば、極端な話、初期に投入された調査隊数百人分の戦力を数人で賄う事が可能です。


 それに加え、昨今実用化されたFLOURによりエーテル残量やバイタルの確認などが容易になった事もありまして、今ではほぼ全ての国でPLANT内部の探索は変異後の若手が主体となっておりますね。


 

 ……ええ、ですから、そんな彼等の位置情報の補足やバイタル確認、遠隔の術式支援やもしもの際の迅速な救援の派遣など、私達PLANTSが可能な限りのサポートを果たすのです。


 もし、貴方が探索方面へと進路を決めるのでしたら、その際は勿論、私が責任をもってサポートいたしますのでご安心を。



 …………さて、少々話が長くなってまいりましたから、この辺りで一旦休憩にいたしましょうか。


 お茶を淹れて来ますから、少し待っていてくださいね?




  ●




 ――お待たせいたしました。どうぞ、紅茶と手作りのブラウニーです。


 ……ふふ、そんなに大袈裟に喜ばなくても、ブラウニーはお菓子作りの中では簡単な方ですから。――え? 前に自分で作ってガチガチのレンガが出来上がった? 多分それは生地の混ぜすぎが原因ですね……


 さてと、食べながらで構いませんので、少し個人的な質問してもよろしいでしょうか?


 はい、私はこう見えてこの施設では結構偉い立ち位置にいまして、――まあだからこそこうして貴方と連日話して居ても問題ないのではありますけれど、此処の所はPLANTS全体での仕事量が増えている事もありまして、補佐が欲しいと人事課に相談していた所なんですよ。


 それでですね? 人事課の方から、今年の新人募集に集まった人から採用の為の意見が欲しいと言われて資料を見て居たのですけれど……その中に、貴方の資料も入っていたんですよね。



 ええまあ、毎日私に話を聞きに来るくらいですから、貴方が募集に応じていること自体は自然です。ただ資料の中には、貴方が提出した願書だけではなく、学校側から送られて来る授業態度や成績表も入っている訳でして。



 ――それで質問なのですけれど、これ、何だと思いますか?



 はい、正解です。学校での貴方のテスト結果も含めた成績表ですね。


 本当はこうして持ち出すのは職務規定違反なのですけれど、ええ、私は偉い立場なので、ちょっと掛け合って特例にして頂きました。――正当な取引ですよ?


 まあそれはともかく、この成績表を見る限り、確かに一年前の貴方のPLANT史の成績は壊滅的ですが、そこから先は急激に上昇していて、半年前辺りからはテストに関しては殆ど満点をキープしていらっしゃいますよね?



 ――おやおや、凄い汗をかいていらっしゃいますけれど、どうされましたか?



 おかしいですねぇ、今日も貴方は『テストの点が危ないから教えて欲しい』と仰って私の講義を受けに来たはずなのですけれど……もしかして、嘘をついて私の時間を奪って居たのですか?



 ……ふふふ、なんて、知っておりましたよ、ずっと前から。



 おや、まさかご自分で気づいていらっしゃらなかったのですか?


 ええ、私、いつもこうした講義の中で貴方へクエスチョンを投げ掛けていますけれど、半年前くらいから私はその回答に対して、『正解』以外の反応を返していないのですよ?


 だから、貴方が高校で学ぶPLANT史を網羅している事は、とっくの昔に気付いていましたとも。


 え? だったらどうして、毎日こうして付き合ってくれていたのか、ですか?



 ……はあ、鈍い方だとは思っておりましたけれど、まさかここまでだったとは。



 ――では此処で、最後のクエスチョンです。


 

 私の好みのタイプは、どの様な方だったでしょうか?(配点:貴方のお嫁さん)

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