第3話 良いストーリーを書きたければ『神話の法則』を学ぼう②

 前回に引き続き、『神話の法則』の話をします。

 今回はキャラクターについてです。


 『神話の法則』には7つのアーキタイプが定義されておりまして、ストーリー上で重要な役割を果たします。

 役割に沿って適切に運用することで、より魅力的なキャラクターとなるでしょう。


 今回の解説でも、『はじけろ!コーラ星人 ~残念宇宙人が地球にやってきた~』でふりかえりをしています。

 興味を持たれた方はご一読を。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330668583939769


 『コーラ星人』では、コメントの多くがキャラクターの評価です。

 全員ではありませんが、魅力的なキャラクターを用意できたので、キャラクターに関しては反省材料はあまりありません。


 ――


 1.英雄(ヒーロー:主人公)


  主人公として、旅を通じて成長していくことが求められます。

  共感が得られるような、誰もが持っている感情であったり、欠点を持つことが望ましいとされています。

  主人公なので活発に行動を取らねばならず、動かない主人公、周りだけ動いている主人公は見直したほうが良いです。


 2.使者(ヘラルド)


  英雄に重要な知らせや変化を伝える役です。

  ストーリーに変化を与える重要な役になります。


 3.賢者(メンター)


  英雄を導く役です。

  基本的な動きとしては英雄に価値のある贈り物をします。


 4.門番(シュレスホールド・ガーディアン)


  旅の障害となる役です。

  英雄は門番と接触し、何らかの方法で乗り越えなければなりません。

  門番は災害などの自然現象や自分の内面になることもあります。


 5.変化する者(シェイプシフター)


  旅に変化をもたらすような、方向性が安定しないキャラクターです。

  英雄の異性となる場合が多いようです。

  神話の世界やおとぎ話の魔女が分かりやすい例です。


 6.影/悪者(シャドウ)


  いわゆるラスボスです。

  英雄をできるだけ追い詰めるものの、最後は敗れます。


 7.いたずら者(トリックスター)


  ストーリーのバランサ的な役です。

  シリアスな話になりすぎないようにギャグ要素を入れるなどでバランスをうまく調整します。


 ――


 魅力のあるキャラクターとは何でしょうか。

 強いキャラクターですか?

 いいえ、共感を持てるキャラクターです。


 最初から強すぎるキャラは共感できないので、注意しましょう。

 強くするのであれば、残念な点をいくつも用意して相殺すべきです。



 次回はAIの活用を取り上げたいと思います。

 便利なものは使わないと損です。


 参考になったと思う方は、★や♥などの高評価、フォローをお願いします。

 また、作品の方も読んでいただけると嬉しいです。泣いて喜びます。


 『はじけろ!コーラ星人 ~残念宇宙人が地球にやってきた~』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330668583939769


 『黒髪の美少女ですが、繰り上がりで魔王になったので徹底的に魔界を改造しようと思います』

 https://kakuyomu.jp/works/16818023211992887275

  

 次回更新は 2024/01/26 12:00 です。

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