天国ゲーム

@spelspel

第1話 天国

天国 それは生前に良い行いをし死後、地獄とは違いまるで楽園のような場所だった。



[3095年天国]

俺は勝浦健。5年前に病気で死。家族を残して他界した俺は生前に良い行いをしたのか天国で過ごしている。

そして毎日放送が流れ起床して一日が始まる。今日もまたいい一日が始まるはずだった…


「天国の皆さんおはようございます。こちら天国支部でございます。今日は皆さんに大切なお話がございます。とても重要な話ですのでよく聞いておいてください。」


よく重要な話と言っておいて特に重要な話でもないくせに…とあの時の俺は思っていた


「みなさんは生き返りたいですか?」


は?いやできるならこっちも生き返りたいけど


「そんな皆様に天国支部は10人生き返りのためのゲーム…第25回天国ゲームを開催します!!

対象は申し込みをしてくださった天国民全員です!

ルールは簡単!毎回出されるゲームをクリアするだけです!いわゆるデスゲーム(逆)ですね!もし負けたとしても天国で再び生活するだけです!そして全てクリアした生き残れた10人は地上世界に生前の肉体を形成し、再び家族と一緒に住むこともできますし、赤ん坊から人生を再スタートすることも可能です!

さあ皆さんこのチャンスは100年に1度ですよ!今すぐお申し込みを!」


俺は申し込みにすぐに行った。持っていた持ち金をありったけ使って天国ゲームに参加することにした。周りももちろん申し込みに行っていた。でも天国に100年以上いる人たちは誰1人として出場しないと言っていた。なぜ出場しないかを聞いてみてもみんな口を揃えて


「参加したらわかるはずだ。あれはまさに地獄という言葉を似合っていた」


と皆口をそろえて行っていた。


[そして開催日の当日]


会場には自分を合わせて約3600万人ほどいた。自分は友達の健太、和穂、賢治と一緒にゲームを進めようと話した。


「おい。健?知ってるか?前誰かがあのゲームには参加しない方がいい。あれをやって10人以外誰1人得をしない。ゲームの最中に死んでるけど死にたくなってきた。とか言ってるやついるんだとよー。怖いよな。」

「大丈夫だよ健太。そんなこと天国支部がすると思うか?俺はしないと思うぜ。」


なんやかんやで話をしていると開催のアナウンス始まった。


「皆さん!おはようございます!こんなに朝早くからお集まり申し訳ございません!では第25回天国ゲームを開催いたします!ではまず記念すべき第1回目のゲームはPVPです!」


「俺たちはこう見えてバトルロワイヤルゲームは上手だったんだぞ。楽勝だな」


「ちなみに勘違いされている方が多いですがこれはゲームなのではありません。リアルです。」


「おい!どういうことだよ!?俺らはそんな命のかかることをしないといけないのか!?冗談じゃない。いい加減にしろよ!」


「おい!やめろ!賢…」


         バン…


「賢治容疑者。拳銃で銃殺完了。司会妨害の罪でゲームオーバー。天国労働施設で10年間の強制労働の刑とする。」


「嘘…だろ。まるでデスゲームじゃないか」


「皆さんもゲームオーバーになったらこうなりますので大変ご注意ください。ではルール説明に戻りましょう。

まず3人組のチームを作ってもらいます。各チームにアサルトライフル。AK。ロケットランチャー1発、毒ガス5発を配ります。チームが全滅した時点で負け。ちなみに今回は特別ルールとしてチームがダメージを喰らうたびに痛みがチームに共有されます。しかしその痛みの発生源の人が死んだ(ゲームオーバー)場合痛みからは解放されます。では1時間後にゲームを開始します。それまでに皆さん準備等をお願いいたします。」


「天国ゲームなんてやらなければ…」



           2話に続く



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